映画・TV・印刷物に登場するフライト・アテンダント。以下にその一部をピックアップします。
20世紀前半
Ann of the Airlanes(1932〜1950年代、米国)
リン・ハワード(ハリウッド出身のエリア・ブラカの芸名か?)が演じるエアホステス志望のアン・バートンを主人公にした米国シンジケート・ラジオの冒険ドラマ番組。
Air Hostess(1933年、米国)
客室乗務員(エバリン・ナップ)とパイロット(ジェームズ・マレー)のラブストーリー。
Flight Angels(1940年、米国)
航空会社でのスチュワーデスの訓練やさまざまな客室乗務員の関係を描写。
Vicki Barr Flight Stewardess Serie(1947年、米国)
ヴィッキーのキャリアが、華やかな友人、エキサイティングな冒険、忠実なルームメイト、ハンサムな若いパイロットや新進気鋭の記者とのデートをもたらす。
20世紀後半
バットマン(1950年、第62話、米国)
キャットウーマン(セリーナ・カイル)が記憶喪失のスチュワーデスであることが明らかに。彼女が働いていた航空会社の名前はスピード航空。
Three Guys Named Mike(1951年、米国)
フライト・アテンダントのマーシー(ジェーン・ワイマン)が3人の恋人のどれかを選ばなければならなくなり、広告のアイコンに。
Out of the Clouds(1955年、米国)
バジル・ディアデン監督、アンソニー・スティール、ロバート・ビーティ、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス出演の英国ドラマ映画。イーリング・スタジオ製作のこの映画は、ロンドン空港(1946年から1966年までのヒースロー空港の名称)のある日の乗客と乗務員を扱った小話で構成。
影なき恐怖(1956年、米国)
ドリス・デイ主演の客室乗務員が主人公。夫の極度の嫉妬のせいで結婚生活に問題を抱えた設定。
Mademoiselle Ange(1959年、独国)
スチュワーデスに変装した守護天使をロミー・シュナイダーが演じたドイツのコメディ。
Come Fly with Me(1963年、英国)
ドロレス・ハート、パメラ・ティフィン、ロイス・ネットルトンがスチュワーデスに扮し、1960年のバーナード・グレムザーの小説「翼の上の少女」を映画化。
ボーイング・ボーイング(1965年、米国)
トニー・カーティス主演の本作は人気舞台劇をもとにしたもので、3人のエアホステスと同時に婚約したパリ在住のアメリカ人ジャーナリストを演じます。想定されている航空会社はルフトハンザ。
Coffee, Tea or Me?(1967年、書籍)
トゥルーディ・ベイカーとレイチェル・ジョーンズによる回想録。
Coffee, Tea or Me?(1973年、米国)
カレン・バレンタインが航空会社に勤めるスチュワーデスを演じ、ロサンゼルスにいる夫とロンドンにいる夫との二重生活をするコメディ。
スチュワーデス・スプロイテーション
1960年代後半、セクスプロイテーション映画産業は「スウィンギング・スチュワーデス」という幻想にもとづいたエロティックなコメディやドラマを製作しはじめました。この「スチュワーデス・スプロイテーション」映画には以下のようなものがあります。
- ベッドルーム・スチュワーデス(ドイツ、1968年)
- スチュワーデス(1969年)
- スチュワーデス・レポート(スイス、1971年)
- エア・スチュワーデス(ギリシャ、1971年)
- スウェーデンのフライガール(デンマーク、1971年)
- フライ・ミー(1973年)
- いたずらスチュワーデス(1974年)
- 燃えるスチュワーデス(1975年)
- スチュワーデス・スクール(1986年)
アメリカン・ガールズII 女のエアポート(1978〜79年、米国)
ロサンゼルスの架空の航空会社サンウエスト航空で働く3人の魅力的な客室乗務員(マーシー・バウワー、パム・ベラージオ、リサ・ベントン)を描写。
Air Hostess(1986年、インド)
キトゥ・ギドワーニーが演じるエアホステスの生活を描いたインドのTV番組。
ダイ・ハード2(1990年、米国)
複数のフライトでフライト・アテンダントが登場します。
パッセンジャー57(1992年、米国)
犯罪者を輸送する民間便に搭乗するフライト・アテンダントが多く登場。
ジャッキー・ブラウン(1997年、米国)
クエンティン・タランティーノ監督の犯罪ドラマ。パム・グリアーがフライト・アテンダント役で出演。
Turbulence(1997年、米国)
ローレン・ホリーが客室乗務員を演じたアクション・スリラー。
2000年代
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年、米国)
トム・ハンクスとレオ・デ・カプリオがパンナムの客室乗務員を含むフライト・アテンダントたちと共演。
ハッピー・フライト(2003年、米国)
グウィネス・パルトローが国際線ファーストクラスの客室乗務員をめざす女性を演じた、ロマンティック・コメディ。
マイルハイ(2003年、英国)
英国のTV番組。架空の格安航空会社「フレッシュ!」で働く客室乗務員たちが登場。
フライトプラン(2005年、米国)
機内で失踪し乗客リストからも消えた娘を探す航空機設計士の母親の孤軍奮闘。
アテンションプリーズ(2006年、日本)
日本航空の客室乗務員の訓練を描いた日本のTVドラマ。
ハッピーフライト(2008年、日本)
ハワイ行きのANA便に乗務する副操縦士とフライト・アテンダントを題材にした映画。
2010年代
Fly Girls(2010年、米国)
ヴァージン・アメリカで働く5人の客室乗務員の私生活を追った米国のリアリティ番組。
PAN AM/パンナム(2011〜2012年、米国)
1963年から1964年を舞台に、パン・アメリカン航空のスチュワーデスたちの生活を描く、クリスティーナ・リッチとマーゴット・ロビー主演の時代劇TV番組。
30日の婚活トラベル(2013年、米国)
原題(Baggage Claim)と同名の著書を原作に製作したロマンティック・コメディ映画。30日以内に理想の結婚相手を見つけようと奔走するフライト・アテンダントの奮闘。
Take Off!(2014年、米国)
客室乗務員のボビー・ローリーとガイレン・デイビッドが司会を務め、世界中の客室乗務員の待ち時間を紹介する番組。
フライト・ゲーム(2014年、米国)
機内の連続殺人を阻止するべく、搭乗中の航空保安官が奮闘するアクション・スリラー映画。
Neerja(2016年、インド)
パンナム73便の客室乗務員長で、ハイジャック時に乗員乗客の命を救い、アショカ・チャクラ(軍事勲章)を授与されたニーリャ・バーノを描いたインド映画。
Uyare(2019年)
嫉妬深いボーイフレンドによる酸攻撃でパイロットになる夢を絶たれた若い女性が、客室乗務員として立ち直り、ヒロインとなる物語。
2020年代
エアガール(2021年、日本)
戦後初の日本CAの挑戦。
フライト・アテンダント(2021年、米国)
自由奔放なフライト・アテンダントが身に覚えのない殺人容疑をかけられ、ドタバタ 逃走するコメディ。主役はケイリー・クオコ。
フライ・ガール(2022年、小説)
小説家アン・フッドが執筆。客室乗務員としての経験を綴った自叙伝。
航空災害映画
航空災害映画では、パイロットが死亡または機能不全に陥った後、フライト・アテンダントが旅客機を操縦し、時には着陸させるというのが一般的な型。そのような映画には以下のようなものがあります。
- Without Orders(1936年、米国)
- Fugitive in the Sky(1936年、米国)
- 銀翼の戦慄(1936年、米国)
- 影なき恐怖(1956年、米国)
- エアポート’75(1974年、米国)
- フライングハイ(1980年、米国)
- スカイ・パニック(1996年、米国)
- エグゼクティブ・デシジョン(1996年、米国)
- 乱気流/タービュランス(1997年、米国)
- エネミー・フォース 限界空域(2001年、米国・インド・南アフリカ)
- スネーク・フライト(2006年、米国)
- Uyare(2019年、インド)
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