ゴーゴー・ブーツは、1960年代半ばに初めて登場した女性用ファッション・ブーツのローヒール・スタイル。1964年にアンドレ・クレージュによって定義されたゴーゴー・ブーツの原型は、白色でローヒール、ふくらはぎの真ん中あたりの高さで、クレージュ・ブーツとも呼ばれ、独特のスタイルでした。それ以来、ゴーゴー・ブーツという用語は、1960年代と1970年代に大流行したブロック・ヒールのニーハイ・ブーツ、スクエアトゥ・ブーツを含むようになりました。
語源
ゴーゴーという言葉は、フランス語の「à gogo」という表現に由来します。これは「豊富に、たくさん」という意味で、語源は古代フランス語の「la gogue」(喜び、幸福)にあります。また、「ゴーゴー」という言葉は、「大流行」したものを意味する1962年の俗語「ゴー」が1964年に逆形成されたものだと説明されています。ゴーゴー・ブーツは、ダンス・スタイルにちなんで名付けられたと推測されています。
1960年代
ファッション・ブーツは、ベス・レヴィーンを含むデザイナーによって1960年代初頭に復活しましたが、当初はピンヒールやキトンヒールなどのファッショナブルなハイヒールを特徴としていました。ゴロ・フットウェア社は、1964年にゴーゴー・ブーツを発明したことで最もよく知られています。このブーツは、バーブラ・ストライサンドが誇らしげに着用し、リチャード・アヴェドンが『ヴォーグ』1965年8月号で撮影。初期のゴーゴー・ブーツは、デザイナー、アンドレ・クレージュ(André Courrèges)の作品に見られるように、ミッドカーフで、白く、フラット・ヒールでした。クレージュ・ブーツのシンプルなミニマリズムは、大衆市場向けに容易に、そして広く普及されました。クレージュのブーツは、ゴーゴー・ブーツ発展の基礎となりました。ヒールは低めのまま、より高く、よりがっちりとしたものになりました。初期のクレージュ・ブーツはキッドスキンやパテントレザーなどの革製でしたが、その後のバージョンやコピーの多くはPVCやビニールなどのプラスチック製でした。
1966年、「にくい貴方」という曲がリリースされ、ゴーゴー・ブーツを履いたナンシー・シナトラが歌いました。ティム・ガンは、シナトラがブーツを「女性パワーの象徴」として定着させたと指摘。TV番組『Hullabaloo』や『Shindig!』の女性ダンサーたちも、この白いショート・ブーツを履いていました。1966年1月に米国の新聞に掲載された、「ゴーゴーゲッター」用の「クーキーなヒールとジッパーの背面」をもつハラバルーブーツの広告のように、このブーツは「ハラバルー・ブーツ」と呼ばれることもありました。
1960年代以降
1990年代半ば、1960年代ファッションの一般的なリバイバルの一環として、ゴーゴー・ブーツが再流行しました。
2022年10月、フロリダ州知事のロン・デサンティスは、カテゴリー5のハリケーン「イアン」によって壊滅的な被害を受けたフロリダ州を視察したさい、白いゴーゴー・ブーツのような靴を履いていたことでメディアの注目を集めました。
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