ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)は英国の女優・モデル。スペインのマルベーリャで生まれ、イングランド人の両親のもと4人兄弟の3番目として育つ。
2013年にテレビドラマでデビューし、2016年のNetflix配信SFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で十一号役を演じて一躍有名に。映画では『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でデビューし、『エノーラ・ホームズの事件簿』シリーズなどで主演。モデルとしてもカルバン・クラインのキャンペーンに出演。左耳の部分難聴を患い、現在は完全に聞こえていない。
私生活ではリヴァプールFCのサポーターで、2021年からジェイク・ボンジョヴィと交際し、2023年に婚約、2024年に結婚、2025年に女児を養子に迎えた。
プロフィール
- 名前:ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)
- 別名義:ミリー・ブラウン(Millie Brown)
- 生年月日:2004年2月19日(21歳)
- 出生地:スペイン・マルベーリャ
- 国籍:イギリス
- SNS:Facebook・Instagram・Youtube
生い立ち・教育
ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)は、イングランド人の両親であるロバート・ブラウンとケリーのもとで、4人兄弟の3番目として2004年2月19日にスペインのマラガ県マルベーリャで生まれました。父親のロバートは不動産業者で、家族には兄のチャーリー、姉のページ、そして妹のエヴァがいます。彼女は生まれつき左耳に部分的な難聴を患っており、長年にわたりチューブを入れる治療を受けてきましたが、徐々に聴力を失い、現在では左耳が完全に聞こえなくなっています。このハンディキャップは、彼女の幼少期に大きな影響を与えましたが、家族の支えにより前向きに乗り越えてきました。
4歳の時に一家はイギリス南部ドーセットのボーンマスに移住し、そこでの生活は彼女の初期の記憶を形成しました。それから4年後、つまり8歳の時にアメリカ合衆国フロリダ州のオーランドに移住しました。この移住は、彼女の演技キャリアを追求するためのもので、家族は経済的に苦労しながらも彼女の夢を全力でサポートしました。オーランドでは、現地の演技ワークショップに通い、そこで才能を見出され、オーディションを受け始めるようになりました。この環境が、彼女のエンターテイメント業界への入り口となりました。
教育については、伝統的な学校教育ではなく、家族の移住の多さからホームスクーリングやオンライン教育を中心に受けていたと考えられます。具体的な学校名は公表されていませんが、幼少期から演技に強い興味を示し、週末の演技クラスやダンスレッスンに励んでいました。難聴という課題を抱えながらも、家族の結束が強く、国際的なバックグラウンドが彼女の視野を広げ、多文化的な感性を養いました。この生い立ちは、彼女の強い意志と適応力を象徴しており、後のキャリア成功の基盤となっています。移住の経験は、彼女に柔軟性を与え、さまざまな文化に触れる機会を提供しました。また、家族の不動産事業の影響で、幼い頃からビジネス的な視点も学んだ可能性があります。全体として、彼女の生い立ちは、逆境をバネに成長した典型例であり、教育面では実践的な演技トレーニングが主でした。
経歴
ミリー・ボビー・ブラウンのキャリアは、2013年に9歳でテレビドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ワンダーランド』にゲスト出演し、子供の頃のアリス役で演技デビューしたことから始まります。この作品は人気ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』のスピンオフで、ABC放送のファンタジーシリーズであり、彼女は計2話に出演しました。この初仕事は、彼女の演技の才能を業界に示す第一歩となりました。2014年には、BBCアメリカのパラノーマル・スリラードラマ『アンデッド』でマディソン・オドネル役を演じ、クレジット名をミリー・ブラウンとして計8話出演。これは彼女にとって連続ドラマでの初のレギュラー役となり、演技の基礎を固める重要な経験でした。同年、CBSの刑事ドラマ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』にレイチェル・バーンズ役でエピソード「隠れた悪意」にゲスト出演し、幅広いジャンルに挑戦しました。
2015年には、ABCのシットコム『モダン・ファミリー』でリジー役をエピソード「ドローンを倒せ!」で演じ、医療ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』でルビー役をエピソード「電話の向こう」で出演。これらのゲスト出演は、彼女の多様な演技スキルを磨き、業界での知名度を徐々に上げました。2016年は彼女のキャリアの転機で、Netflix配信のSFホラードラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で十一号役を演じ、世界的な大ヒットにより一躍スターダムにのし上がりました。この役では、超能力を持つ謎の少女を演じ、頭を剃るほどの献身的な演技が評価され、全米映画俳優組合賞女優賞(ドラマシリーズ)にノミネートされ、アンサンブル賞を共演者とともに受賞しました。シーズン2への出演も決定し、彼女の演技がアイコン的な評価を受けました。同年11月には、シグマとバーディーのシングル「Find Me」のミュージックビデオに出演し、音楽業界にも進出。また、シティグループの商業広告に登場し、商業的な活躍を広げました。
2017年1月には、カルバン・クラインの「バイ・アポイントメント」キャンペーンに起用され、モデルデビューを果たしました。翌月にはモデルエージェンシーのIMGモデルズと契約し、女優業と並行してモデルとしての活動が本格化しました。これにより、ファッション業界での存在感を高めました。映画デビューは2019年の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で、マディソン・ラッセル役を演じ、ブロックバスター映画への参入を果たしました。以降、Netflixオリジナル映画『エノーラ・ホームズの事件簿』シリーズでエノーラ・ホームズ役を主演し、兼製作総指揮を務めるなど、プロデューサーとしても活躍。2021年の『ゴジラvsコング』でマディソン・ラッセル役を続投し、2022年の『エノーラ・ホームズの事件簿2』、2024年の『ダムゼル/運命を拓きし者』、2025年の『エレクトリック・ステイト』と、アクションやファンタジー作品を中心に主演を重ねています。
受賞歴としては、2017年に『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でピープルズ・チョイス・アワードのフェイバリットSF/ファンタジーテレビ女優にノミネート、全米映画俳優組合賞女優賞にノミネートし、アンサンブル賞を受賞。ファンゴリア・チェーンソー賞のベストテレビ女優とサターン賞の若手俳優賞(テレビ部門)を受賞、NMEアワーズのヒーローオブザイヤーにノミネートされました。これらの経歴は、幼少期からの努力が実を結び、10代で国際的なスターとなったことを示しています。彼女の成長は、子役から本格派女優への移行を象徴し、プロデュース業への進出は将来の多角的な活躍を予感させます。また、難聴を公表しながらも積極的に活動する姿勢は、多くのファンにインスピレーションを与えています。
服飾・美容
ミリー・ボビー・ブラウンの服飾・美容分野での活動は、モデルとしてのキャリアから本格的に始まります。2017年1月にカルバン・クラインの「バイ・アポイントメント」キャンペーンに起用され、公式にモデルデビューしました。このキャンペーンでは、彼女の若々しくフレッシュな魅力が強調され、ファッション業界での存在感を一気に高めました。同年2月には、著名なモデルエージェンシーのIMGモデルズと契約を結び、プロのモデルとして本格的に活動を開始しました。この契約は、彼女の外見的な魅力と演技キャリアの相乗効果を活かしたもので、以降のファッションイベントや広告出演の基盤となりました。
服飾面では、赤絨毯イベントや公の場でのスタイルが常に注目を集めています。彼女のファッションは、カジュアルでエレガントなものが多く、例えばルイ・ヴィトンやグッチなどのハイブランドを着こなし、年齢を感じさせない洗練されたコーディネートが特徴です。2025年の21歳の誕生日を祝う記事では、彼女のスタイルの進化が取り上げられ、幼少期のシンプルな服装から、大人びたドレスアップまで、美しく成長した軌跡が語られています。美容については、自然体を重視したアプローチが目立ち、スキンケアやメイクアップで自信に満ちた表情を保っています。難聴の治療歴から、健康的なライフスタイルを心がけ、ポジティブなイメージを維持しています。具体的な美容製品のエンドースメントは少ないですが、自身のブランド「フローレンス・バイ・ミルズ」を立ち上げ、クリーンでナチュラルな美容製品を提供しています。このブランドは、彼女の美容哲学を反映し、若い世代向けにアクセシブルなアイテムを展開しています。
全体として、モデル活動は女優業の延長線上で、2016年以降の商業広告(例: シティグループ)での出演が、服飾・美容のプロモーションに寄与しています。彼女の美容アプローチは、自然体で自信に満ちたものが特徴で、左耳の難聴を公表しつつも、常に前向きな姿勢を示しています。ファッション誌のELLEやHarper’s Bazaarでは、彼女を「スタイルクイーン」と称し、おしゃれな着こなしのヒストリーを紹介しており、ティーンエイジャーから大人への移行期のファッション変遷が詳細に描かれています。これらの活動は、彼女の多才さを示し、服飾・美容分野での影響力を強めています。
私生活
ミリー・ボビー・ブラウンの私生活は、家族中心で温かく、スポーツへの情熱が強いのが特徴です。父親のロバート、母親のケリー、兄のチャーリー、姉のページ、妹のエヴァとともに、家族はリヴァプールFCの熱狂的なサポーターです。彼女自身も父や兄弟と同じく、同クラブのファンで、2016年のインタビューでその愛を公言しています。このサッカーへの興味は、家族の絆を象徴するもので、移住の多さにもかかわらず、スポーツが家族の結束を強めたと言えます。幼少期の難聴という課題も、家族のサポートにより乗り越え、彼女の性格形成に寄与しています。
恋愛面では、2021年からロックミュージシャンのジョン・ボン・ジョヴィの息子、ジェイク・ボンジョヴィと交際を開始しました。2023年4月に婚約を発表し、2024年に結婚しました。2025年8月には、夫のジェイクとともに女児を養子に迎え、ママになったことを公表しています。この養子縁組は、彼女の私生活の大きな節目であり、家族を拡大する喜びを表しています。結婚生活は、キャリアの忙しさの中でバランスを取っており、公の場では夫婦の仲睦まじい姿がしばしば見られます。私生活全体として、キャリアの成功を支える基盤は家族とパートナーにあり、難聴という個人的な課題を公表しながらも、常にポジティブに振る舞っています。2025年の記事では、21歳の彼女の美しき進化が語られ、私生活の充実が彼女の成長を後押ししているとされています。このような私生活は、ファンに親しみやすさを与え、彼女の人間性を際立たせています。
出演作品
映画
- ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
- エノーラ・ホームズの事件簿(2020年)
- ゴジラvsコング(2021年)
- エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年)
- ダムゼル/運命を拓きし者(2024年)
- エレクトリック・ステイト(2025年)
TV
- ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ワンダーランド(2013年)
- アンデッド(2014年)
- NCIS ネイビー犯罪捜査班(2014年)
- モダン・ファミリー(2015年)
- グレイズ・アナトミー 恋の解剖学(2015年)
- ストレンジャー・シングス 未知の世界(2016年)



レビュー 作品の感想や女優への思い