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ロングアイランド連続殺人事件

ロングアイランド連続殺人事件(Long Island serial killings:LISK)は、1993年から2010年頃にかけてアメリカ合衆国ニューヨーク州ロングアイランド南岸ギルゴビーチ周辺で発生した連続殺人事件。主にクレイグスリストなどで売春をしていた20代女性10人以上が被害者となり、遺体がオーシャンパークウェイ沿いの藪や湿地に黄麻布で包まれて遺棄されました。

2010年の売春婦シャナン・ギルバート行方不明事件を機に大規模捜索が行われ、2010-2011年に11遺体が発見。2023年7月に地元建築家レックス・ヒューマン(当時59歳)が逮捕され、7件の殺人で起訴されました。2026年4月現在、有罪を認める方向との報道があり、長期未解決事件の終結が近づいています。

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経緯

事件の経緯は、1990年代初頭から20年以上にわたり、静かなビーチタウンを舞台に静かに進行した恐ろしい連続殺人として描かれます。被害者の多くは経済的に苦しく、CraigslistやBackpageなどのサイトでエスコート(売春)サービスを宣伝していた若い女性たちで、犯人はこれを狙ったとされています。

最初の関連遺体発見は1993年11月20日。トリニダード・トバゴ出身のサンドラ・コスティラ(28歳)がニューヨーク市内で失踪し、ロングアイランド東端ハンプトンズの森で遺体が見つかりました。以降、1996年2月にカレン・ベルガタ(34歳)の部分遺体がファイアアイランドで、1997年6月にターニャ・ジャクソン(27歳)と幼い娘タティアナ・ダイクス(2歳)の遺体がヘンプステッド湖州立公園などで発見されました。2000年11月にはバレリー・マック(24歳、別名メリッサ・テイラー)、2003年7月にはジェシカ・テイラー(20歳)の遺体がマナービル近郊で発見され、いずれも切断・遺棄の痕跡がありました。

事件が大きく注目されたのは2010年5月1日、ニュージャージー州出身のシャナン・ギルバート(24歳)がオークビーチのクライアント宅から逃亡し、911に「誰かが私を殺そうとしている」と叫ぶ通報をした後、行方不明となったことです。警察は彼女の捜索でオーシャンパークウェイ沿いを捜索。2010年12月11日にメリッサ・バーセルミー(24歳)の遺体を発見し、続く2日間でミーガン・ウォーターマン(22歳)、アンバー・コステロ(27歳)、モーリーン・ブレイナード=バーンズ(25歳)の遺体を次々と発見しました。これら「ギルゴ・フォー(Gilgo Four)」はすべて首を絞められ、黄麻布の袋に包まれて約500フィート以内の範囲に埋められていました。

2011年3月から4月にかけて、さらに6セットの遺体(女性2人、生物学的に男性の未特定アジア系遺体、幼児1人など)が発見され、合計10〜11遺体に上りました。遺体は古いものが多く、1990年代のものも含まれており、犯行は少なくとも17年にわたると推定されました。警察は当初「単独犯による一連の事件」と結論づけましたが、一部遺体については別犯の可能性も指摘されました。捜査は難航し、元サフォーク郡警察長官ジェームズ・バークがFBIの協力を阻害していた疑惑も浮上(2015年にFBI正式参加)。遺族の訴えやメディアの追及が続き、遺伝子系譜解析(genetic genealogy)や携帯電話記録、目撃証言が鍵となりました。

2023年7月13日、決定的な進展がありました。マサピーカ・パーク在住の建築家レックス・ヒューマン(Rex Heuermann、1963年生まれ)がマンハッタン・ミッドタウンのオフィス前で逮捕されました。彼は地元で長年建築コンサルタント業を営み、妻と2人の子供を持つ「普通の家族の父」として知られていました。証拠として、被害者遺体に付着した妻や娘のmtDNA(ミトコンドリアDNA)、ヒューマン所有のシボレー・アバランチの目撃情報、被害者3人との携帯電話接触記録、犯行当時のインターネット検索履歴(サディスティックな暴力素材や被害者画像、児童ポルノなど)が挙げられました。また、現場のベルトに「HM」(Heuermann/Massapequaの可能性)というイニシャルが刻まれていた点も注目されました。逮捕後、ヒューマンは当初3件の第一級殺人罪などで起訴され、2024年までにジェシカ・テイラー、サンドラ・コスティラ、バレリー・マックを加え計7件に拡大。警察はこれらを「ギルゴ・フォー」中心にヒューマンの犯行と断定しました。捜査過程では、被害者が性風俗従事者だったため警察の初期対応が遅れたとの批判も強く、事件は「制度の失敗」を象徴するものとなりました。

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裁判

ヒューマンの裁判は、2023年7月の逮捕以降、長期化しました。最初に「無罪」を主張し、2024年12月までに7件(第一級殺人3件+第二級殺人4件)の殺人容疑で起訴。2025年にはDNA証拠(被害者遺体に付着した妻の髪の毛)の採用が認められ、単一裁判での審理も決定しました。弁護側は証拠の押収手続きの違法性や、ピザの食べ残しからのDNA採取などを争いましたが、判事は「来年(2026年)9月以降、どんなことがあっても裁判開始」と強く指示していました。

しかし、2026年3月下旬の報道で大きな転機が訪れました。複数の関係者によると、ヒューマンは4月8日の次回公判で有罪を認める方向で検察と交渉中とされ、被害者遺族にも通知済みです。これにより、予定されていた9月裁判は回避される可能性が高く、終身刑などの判決が下される見込みです。公判では100人以上の証人が予定されていましたが、司法取引の内容(全7件の全面認否など)はまだ正式発表されていません。ヒューマンは逮捕以来リバーヘッド刑務所に収監されており、健康問題で一部公判を欠席したこともありました。この急展開は、DNA証拠の強固さと公判長期化の負担を背景にしていると分析されています。被害者家族は「ようやく真相が明らかになる」との声が上がる一方、完全な真相解明(他の未解決遺体との関連など)を求める動きも続いています。

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メディア化

この事件は、未解決期間の長さと被害者の社会的立場から、メディアで大きく取り上げられ、社会的議論を呼んできました。2010年の遺体発見直後から地元紙やCBS「48 Hours」が詳細報道を開始し、2011年の追加発見で全米を震撼させました。2013年のノンフィクション『Lost Girls』(ロバート・コルカー著)は、被害者家族の視点から警察の怠慢を批判し、ベストセラーとなりました。これを原作としたNetflix映画『ロストガールズ』(2020年、監督リズ・ガーバス)は、エイミー・ライアン主演で世界的に配信され、事件の認知度を高めました。

2023年の逮捕以降、メディア化はさらに加速。Netflixのドキュメンタリー番組『ゴーンガールズ:ロングアイランド連続殺人鬼を追う』(2025年3月配信)は、捜査の裏側を3話で描き、遺族インタビューを交えました。Peacockの『The Gilgo Beach Killer: House of Secrets』(2025年6月)は、ヒューマンの元妻と娘が初告白する内容で、家族の視点を提供。Amazonプライムビデオも2025年に新ドキュメンタリーを発表し、「内部告発者や捜査官の証言」を軸に制作中。また、Lifetimeのテレビ映画『The Long Island Serial Killer: A Mother’s Hunt for Justice』(2021年)やInvestigation Discoveryのシリーズ、ポッドキャスト『Crime Junkie』『Unraveled』なども人気を博しました。

日本国内でも、2023年逮捕時に『週刊女性』やRolling Stone Japan、Wikipedia日本語版で詳細が報じられ、2025年以降はドラマ化の動き(Amazon Prime Video関連報道)が見られます。メディアの特徴は、被害者が性風俗従事者だったため初期報道が少なく「忘れられた被害者」として描かれる点です。一方で、逮捕後は「普通の建築家が二重生活を送っていた」というセンセーショナルな側面が強調され、SNSやYouTubeでタイムライン動画が拡散。2026年の有罪認否報道により、再び注目を集めています。このメディア化は、性労働者への偏見や警察の対応問題を浮き彫りにし、真実追求の象徴となりました。

事件はまだ完全解決とは言えませんが、20年以上にわたる闇を照らす過程で、被害者への敬意と司法の在り方を問い続けています。

以上、事実に基づき中立的にまとめました。最新情報は2026年4月7日時点。

実話
この記事を書いた人
なむ

洋画好き(字幕派)、煩悩に従う。猫ブログ「碧眼のルル」も運営中。映画の合間に、可愛い猫たちにも癒されてください。

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