トランスフォーマー ロストエイジ

『トランスフォーマー／ロストエイジ』（2014年）は、マイケル・ベイ監督によるSFアクション映画。マーク・ウォールバーグ主演で、オプティマス・プライムと人類が新たな敵に立ち向かう。恐竜型ダイナボットが登場し、壮大な戦いが展開。165分。

基本情報

• 邦題：トランスフォーマー ロストエイジ
• 原題：Transformers: Age of Extinction
• 公開年：2014年
• 製作国：米国
• 上映時間：165分
• ジャンル：アクション、SF
• 配給：パラマウント・ピクチャーズ

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見どころ

物語は恐竜滅亡の真相までさかのぼり、クライマックスの香港戦ではオプティマスが恐竜型ロボットで大躍動。アカデミー賞ノミネート俳優のマーク・ウォールバーグが初参戦。

あらすじ

トランスフォーマー／ロストエイジ』は、ハズブロの玩具を基にした実写映画『トランスフォーマー』シリーズの第4作目で、前作『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』から5年後の世界を描いています。

シカゴでの大戦後、トランスフォーマーたちは人類から敵視され、隠れる身となっていました。テキサスで廃品工場のオーナーとして娘テッサと暮らす発明家のケイド・イェーガーは、ある日、購入した古いトラックが実はオートボットのリーダー、オプティマス・プライムであることを発見します。

政府の秘密機関KSIがトランスフォーマーの技術を利用して人造トランスフォーマーを製造し、人類滅亡を目論む新たな敵ディセプティコンや謎の勢力「ダイナボット」が襲来する中、ケイドとテッサ、テッサの恋人シェーン、そしてオプティマス率いるオートボットたちは、地球の運命をかけた戦いに挑みます。

物語は、恐竜をモチーフにしたダイナボットの登場や、トランスフォーマー技術を巡る陰謀を軸に展開し、香港での壮絶なバトルへと突き進みます。日本版のキャッチコピーは「共に戦うか、滅びるか。」で、アクションとドラマが融合した壮大なストーリーが特徴です。

ファム・ファタル

ファム・ファタルはリー・ビンビンが演じた蘇月明（スー・ユエミン）。彼女の出番は1時間10分が経った頃から、ちょうど作品の後半。彼女の衣装は一貫して同じ黒のスーツ。胸をボックス状に大きく開けたデザインで、たまに襟を立てています。

ヘアスタイルはポニーテール。たまにサングラスをかけます。耳には銀色のピアス。首には同色のネックレス。手首には同色の太めのブレスレット。おまけに、メイクは強く、リップは紅色でかなり濃く塗っています。こんな風貌ですのでファム・ファタル値は高いです。

舞台が中国の北京に移った1時間40分頃から、ようやくリー・ビンビンが画面に常駐し始めます。1時間50分台のところで、中国語でバイク・レンタルの交渉する点が素敵。その後、悪役のボスをバイクに乗せて 2人乗りで逃走します。逃走先のマンションで核爆弾を持ったボスを誘導。少しアクションがあり、この時点で足元が見えました。ストッキングを穿いていなさそうで、生脚に黒色のピンヒール・シューズの組み合わせ。

女優の活躍

本作では、ニコラ・ペルツとリー・ビンビン（李冰冰）が主要な女性キャストとして活躍しています。以下にそれぞれの活躍を詳しく述べます。

ニコラ・ペルツ（テッサ・イェーガー役）

ニコラ・ペルツは、ケイドの娘テッサ・イェーガーを演じ、シリーズに新たな若々しいエネルギーをもたらしました。テッサは17歳の女子高生で、父親ケイドの過保護な態度に反発しつつも、家族愛を大切にするキャラクターです。ペルツは、テッサの感情の揺れや成長を丁寧に表現し、アクションシーンでも勇敢に振る舞う姿を見せています。特に、香港での戦闘シーンでは、危機的状況下で冷静に判断し、父親やオートボットたちを支える姿が印象的です。彼女の演技は、父親との絆や恋人シェーンとの関係を通じて、物語に人間的な温かみを加えています。ペルツは本作が彼女のキャリアにおける大きな一歩となり、若手女優としての注目度を高めました。彼女の自然体な演技は、激しいアクションの中でも観客に感情移入しやすいキャラクター像を作り上げています。

リー・ビンビン（スー・ユーミン役）

中国出身の女優リー・ビンビンは、KSIの香港支部で働く科学者スー・ユーミンを演じています。スーは、トランスフォーマー技術を研究する重要な役どころで、物語後半の香港での戦闘シーンで活躍します。リーは、知性と行動力を兼ね備えた女性像を体現し、アクションシーンでは機敏な動きを見せ、物語の緊張感を高めています。彼女の登場は、映画が中国市場を意識した製作の一環でもあり、中国人キャラクターのポジティブな描写が評価されました。ただし、一部の批評家からは、彼女の役柄がステレオタイプ的な「武術に長けた中国人」として描かれているとの指摘もあります。それでも、リーの堂々とした演技は、国際的なキャストの一員として作品に深みを加えました。彼女の存在感は、特にアジアの観客にとって親しみやすい要素となり、物語のグローバルなスケールを強調しています。

女優の衣装・化粧・髪型

ニコラ・ペルツ（テッサ・イェーガー）

• 衣装: テッサの衣装は、ティーンエイジャーのカジュアルなスタイルを反映しています。主にタイトなジーンズやショートパンツ、シンプルなTシャツ、タンクトップを着用し、動きやすさと若さを強調。物語が進むにつれ、アクションシーンに対応するため、汚れや破れが目立つ衣装に変化し、戦いの中でのリアリティを表現しています。特に香港でのシーンでは、ダメージを受けたカジュアルな服装が、彼女の過酷な状況を象徴しています。
• 化粧: ペルツのメイクはナチュラル志向で、若い女性の自然な美しさを引き立てています。薄いファンデーションに、軽いアイメイクとリップグロスを使用し、過酷な環境下でも清潔感を保つスタイル。戦闘シーンでは汗や汚れが加わり、リアルな臨場感を演出しています。
• 髪型: テッサの髪型は、ロングでゆるやかなウェーブのかかったブロンドヘア。普段はポニーテールやルーズに下ろしたスタイルで、活動的な印象を与えます。アクションシーンでは、髪が乱れることで緊迫感を表現し、キャラクターの感情的な変化を視覚的に補強しています。

リー・ビンビン（スー・ユーミン）

• 衣装: スー・ユーミンの衣装は、科学者としてのプロフェッショナルな立場を反映したビジネスカジュアルが中心。スーツやタイトなスカート、ブラウスを着用し、知的な印象を与えます。香港でのアクションシーンでは、動きやすいパンツスタイルにシフトし、戦闘に参加する姿が描かれます。衣装の色調は、ダークトーンやモノクロを基調とし、都会的で洗練された雰囲気を醸し出しています。
• 化粧: リーのメイクは、洗練された都会の女性をイメージ。控えめながらもシャープなアイラインと赤みの少ないリップで、知性と強さを強調。戦闘シーンではメイクがやや崩れる描写があり、リアリティを加えています。
• 髪型: リーの髪型は、ストレートのロングヘアをタイトにまとめたアップスタイルが基本。科学者としての真面目さと、アクションシーンでの実用性を両立させています。戦闘中は一部髪が乱れることで、キャラクターの激しい動きを表現しています。

トリビア

• ニコラ・ペルツにとっては、『エアベンダー』（2010年）以来2度目のアニメ・シリーズの実写化。
• クレジットで、リー・ビンビン（李冰冰）は「Li Bingbing」と「Bingbing Li」となっています。

解説

『トランスフォーマー ロストエイジ』は、マイケル・ベイ監督の特徴である派手なアクションと最新のVFX技術を駆使した作品で、シリーズの新たなスタートを切った意欲作です。

前3作の主人公サム（シャイア・ラブーフ）に代わり、マーク・ウォールバーグ演じるケイド・イェーガーが登場し、家族愛や人間とトランスフォーマーの絆をテーマに物語が展開します。

本作の特徴は、恐竜をモチーフにしたダイナボットの導入で、特にグリムロックなどの巨大な戦士たちが戦闘シーンに新たな迫力を加えています。オプティマス・プライムのデザインも一新され、中世の騎士を思わせるフォルムが採用され、視覚的なインパクトを強化しています。

物語は、シカゴでの戦いから5年後の世界で、トランスフォーマーが政府から追われる状況を描き、対テロ戦争や技術の倫理的問題を背景に持つ社会的なテーマも垣間見えます。一方で、批評家からは、165分という長尺、過剰なプロダクトプレースメント、脚本の単純さ、ステレオタイプ的なキャラクター描写（特にリー・ビンビンの役柄）に対する批判もありました。それでも、アクションシーンの迫力やマーク・ウォールバーグ、スタンリー・トゥッチらの演技は高く評価され、興行的には全世界で10億ドル以上の収益を上げ、2014年の映画トップ10にランクインする成功を収めました。

中国市場を意識した製作背景から、香港での大規模な戦闘シーンやリー・ビンビンの起用が目立ち、国際的な視点を強化しています。音楽はスティーブ・ジャブロンスキーが担当し、壮大なスコアでアクションを盛り上げています。本作は、エンターテインメント性を重視したシリーズの転換点として、ファンに新たな魅力を提供しました。

キャスト

• マーク・ウォールバーグ（ケイド・イェーガー）：発明家でテッサの父親。トラックとして隠れていたオプティマスを発見し、戦いに巻き込まれる。
• ニコラ・ペルツ（テッサ・イェーガー）：ケイドの娘。女子高生で、父親の過保護さに反発しつつも家族愛を示す。
• ジャック・レイナー（シェーン・ダイソン）：テッサの恋人でレースカードライバー。ケイドと共に戦う。
• スタンリー・トゥッチ（ジョシュア・ジョイス）：KSIのCEO。トランスフォーマー技術を利用し、人造トランスフォーマーを製造。
• リー・ビンビン（スー・ユーミン）：KSI香港支部の科学者。香港での戦いで重要な役割を果たす。
• ケルシー・グラマー（ハロルド・アティンジャー）：トランスフォーマーを追う政府の秘密機関のリーダー。
• タイタス・ウェリヴァー（ジェームズ・サヴォイ）：アティンジャーの部下で、トランスフォーマー狩りを指揮。
• T・J・ミラー（ルーカス・フレン）：ケイドの友人で発明の助手を務めるコメディリリーフ。
• ソフィア・マイルズ（ダーシー・ティレル）：地質学者で、トランスフォーマーの起源に関する知識を持つ。
• ピーター・カレン（オプティマス・プライム声）：オートボットのリーダー。中世の騎士風の新デザインで登場。
• ジョン・グッドマン（ハウンド声）：オートボットの重火器使い。豪快な性格。
• 渡辺謙（ドリフト声）：侍をモチーフにしたオートボット。日本語吹き替えも担当。
• フランク・ウェルカー（ガルバトロン声）：ディセプティコンのリーダー。

スタッフ