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ブリジット・バルドー

ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)は、フランスを代表する女優、歌手、モデルで、1934年9月28日にパリで生まれました。1950年代から1960年代にかけて国際的なセックス・シンボルとして知られ、映画界に大きな影響を与えました。

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ブリジット・バルドー

  • 仏語:Brigitte Bardot
  • 本名:ブリジット・アンヌ=マリー・バルドー
  • 生年月日:1934年9月28日(90歳)
  • 出生地:仏国パリ
  • 職業:女優、歌手、動物愛護活動家
  • 活動期間:1952〜1973年(芸能人)、1973年〜現在(活動家)
  • 政党:国民連合
  • その他の政治団体:新共和国連合(1958〜1967年)
  • 配偶者:ロジェ・ヴァディム(1952 年結婚、1957年離婚)、ジャック・シャリエ (1959年結婚、1962年離婚)、グンター・サックス(1966年結婚、1969年離婚)、ベルナール・ドルマール (1992年結婚〜現在)
  • 子供:1人
  • 親戚:ミジャヌー・バルドー(姉)
  • 公式サイト:brigitte-bardot.fr
  • 財団公式サイト:fondationbrigittebardot.fr

略歴

ブリジット・バルドーは1952年の「Le Trou normand」で映画デビューし、1956年の「素直な悪女」(監督:ロジェ・ヴァディム)で一躍スターになりました。この作品で彼女の魅力的なルックスと自由奔放な演技が世界的に注目されました。バルドーは自然体で官能的なイメージを確立し、特にヨーロッパ映画で人気を博しました。代表作には「軽蔑」(1963年、ジャン=リュック・ゴダール監督)や「ビバ・マリア!」(1965年)などがあります。

バルドーは女優業だけでなく、歌手としても活動し、「Je t’aime… moi non plus」など多くの曲をリリースしました。彼女のファッションや髪形、とくに「バルドー風」と呼ばれるヘアスタイルは、現代でも影響を与えています。

1973年に38歳で女優を引退し、その後は動物保護活動に専念しました。彼女が設立したブリジット・バルドー財団は、動物の権利擁護を目的としています。ただし、晩年には政治的な発言や移民問題に関する過激なコメントで物議を醸すこともありました。

バルドーの人生は、華やかなスターとしてのキャリアと強い信念を持つ活動家の側面を併せ持っています。彼女は今なおフランス文化のアイコンとして語り継がれています。

代表作

ブリジット・バルドーの代表作をいくつか選び、その映画スタイルや意義を分析します。以下に、「素直な悪女」(1956年)、「軽蔑」(1963年)、「ビバ・マリア!」(1965年)の3作品について簡潔に解説します。

素直な悪女

『素直な悪女』ロジェ・ヴァディム監督(1956年) – ダンス場面(ブリジット・バルドー出演)

原題は『Et Dieu… créa la femme』で1956年に公開。監督はロジェ・ヴァディム。

概要

ブリジット・バルドーが国際的なスターになった作品で、南フランスのサン・トロペを舞台に、自由奔放な若い女性ジュリエットが複数の男性との関係を通じて自らの欲望と葛藤を描いています。

映画スタイルとバルドーの役割

この映画はバルドーの官能性と自然体の魅力を最大限に引き出しました。カメラは彼女の体や表情を強調し、特にビキニ姿やダンスシーンは当時衝撃的でした。ジュリエットは伝統的な女性像を破るキャラクターで、性的自由と自己主張を体現しています。バルドーの演技は計算されていないように見え、観客に「本物の女性」を感じさせました。

意義

この作品はヌーヴェルヴァーグの先駆けとも言える実験性をもちち、バルドーをセックス・シンボルとして確立しました。同時に、女性の欲望を正面から描いた点で時代を先取りしていました。ただし、物語は男性視点に依存しており、フェミニスト批評からは賛否両論があります。

バルドーの影響

バルドーのイメージ(乱れた髪、シンプルなファッション)はこの映画で固まり、現代の「ボーホー・シック」の原型となりました。

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軽蔑

『軽蔑』ジャン=リュック・ゴダール(カプリ島のマラパルテ邸の階段でのシーン)

原題は『Le Mépris』で1963年に公開。監督はジャン=リュック・ゴダール。

概要

ゴダールの代表作の一つで、映画製作の裏側と夫婦関係の崩壊を描いています。バルドーは脚本家の妻カミーユを演じ、夫とプロデューサーとの間で感情的な葛藤に直面します。

映画スタイルとバルドーの役割

ゴダールの実験的な演出(長回し、色彩の使用、断片的な語り)が特徴です。バルドーは従来の「セックス・シンボル」イメージを脱構築され、複雑な内面を持つ女性として描かれます。冒頭のヌードシーンは彼女のスター性を利用しつつ、ゴダールが観客の視線を批判的に問う装置となっています。カミーユの冷めた表情や曖昧な態度は、バルドーの新たな演技の側面を示しました。

意義

この映画は、映画製作そのものや男女関係の力学をメタ的に考察する作品です。バルドーの起用は、彼女のスター性を批評の素材として利用しつつ、彼女自身の演技の深みを引き出しました。ヌーヴェルヴァーグの頂点の一つとして、映画史に残ります。

バルドーの影響

バルドーは単なる美の象徴を超え、感情的な複雑さや疎外感を表現する女優としての評価を得ました。

ビバ!マリア

『ビバ!マリア』予告編(ルイ・マル監督)

原題は『Viva Maria!』で1965年に公開。監督はルイ・マル。

概要

バルドーとジャンヌ・モローが共演する冒険コメディで、20世紀初頭の中南米を舞台に、革命に巻き込まれる二人の女性を描いています。バルドーは歌手でサーカス団員のマリアを演じます。

映画スタイルとバルドーの役割

軽快でユーモラスなトーンが特徴で、バルドーの遊び心とチャームが存分に発揮されています。アクション、歌、ダンスを交えた彼女の演技は、従来の官能的なイメージに活発でコミカルな要素を加えました。モローとの掛け合いは、女性同士の連帯を強調し、バルドーの多才さを示しました。

意義

この映画は、バルドーを「深刻な女優」ではなく、エンターテイナーとして再定義しました。革命や女性の自由をテーマにしつつ、商業的で大衆的な魅力を持った作品として成功を収めました。彼女のフィルモグラフィーの中でも異色ですが、楽しげなエネルギーが際立っています。

バルドーの影響

バルドーの歌やファッション(カウボーイ風の衣装)は、ポップカルチャーに新たなイメージを加えました。彼女の陽気な魅力が若い観客にアピールしました。

小括

バルドーの代表作は、彼女の多面性を反映しています。「素直な悪女」ではセックス・シンボルとして、「軽蔑」では内省的な女優として、「ビバ!マリア」ではエンターテイナーとして輝きました。どの作品も彼女の自然体な魅力と時代を先取りした女性像を生かし、映画スタイルや文化的影響において独自の足跡を残しました。これらの映画は、バルドーが単なるスターではなく、映画史に変化をもたらした存在であることを示しています。

映画スタイル

ブリジット・バルドーの映画スタイルは、彼女の自然体で官能的な魅力と自由奔放な個性を中心に構築されました。以下にその特徴を簡潔にまとめます。

自然体の演技

バルドーの演技は、訓練された技術よりも直感と本能に基づいていました。彼女は役に深く溶け込むというより、自身の魅力をスクリーンに投影するスタイルで、観客に「リアルな女性像」を感じさせました。とくに『素直な悪女』(1956年)では、計算されていないような自由な振る舞いが彼女のトレードマークとなりました。

セックス・シンボルとしての存在感

バルドーの映画スタイルは、彼女の美貌と官能性を強調するものでした。カメラはしばしば彼女の顔、体、動きをクローズアップし、その魅力が物語の中心になることが多かったです。しかし、彼女は単なる「美の象徴」にとどまらず、強い意志や反抗的な態度をもつキャラクターを演じることが多かったです。

現代的で反伝統的な女性像

バルドーが演じた役は、1950~60年代の保守的な社会規範に挑戦する女性が多かったです。恋愛や性に対してオープンで、自分の欲望や自由を追求するキャラクターは、当時の観客にとって新鮮で革新的でした。「軽蔑」(1963年)では、複雑な内面を持つ女性を演じ、ゴダールの実験的な演出とも相まって深い印象を残しました。

軽やかなユーモアと遊び心

彼女の映画には、コメディや軽快な作品も多く、バルドーのチャームが生かされました。「ビバ!マリア」(1965年)のような作品では、ユーモアと冒険心を兼ね備えたキャラクターを演じ、観客を楽しませました。彼女の笑顔やウィットに富んだ演技は、シリアスな役柄との対比で幅広い魅力を示しました。

ファッションとビジュアルの影響

バルドーの映画スタイルは、彼女のファッションとも密接に結びついていました。ビキニ、シンプルなトップス、乱れたヘアスタイルなどは、彼女のスクリーン上のイメージを象徴し、現代のファッションにも影響を与えました。映画の中の彼女のスタイルは、若々しさと自由の象徴として機能しました。

小括

バルドーの映画スタイルは、単なる美貌だけでなく、時代を先取りした女性像と個性の融合にありました。彼女の存在は、映画における女性の表現を再定義し、ポップカルチャーに永続的な影響を与えました。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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