マリー・ヘルビン(Marie Helvin)は英国を拠点とする米国の元ファッションモデル。1970~80年代に英国版「ヴォーグ」で活躍し、写真家デビッド・ベイリーと結婚(1975年〜1985年)。ヌード写真集「Trouble and Strife」やTV出演、著書でも知られる。
基本情報
- マリー・ヘルヴィン(Marie Helvin)
- 生年月日:1952年8月13日(73歳)
- 出生地:日本、東京
- 現役時代:1967年~2009年
- 配偶者:デビッド・ベイリー(1975年結婚、1985年離婚)
- 身長:175cm
- 髪色:ブラウン
- 眼色:ブラウン
生い立ち・教育
マリー・ヘルビン(Marie Helvin)は1952年8月13日、日本の東京で生まれました。彼女の父親はフランスとデンマークの血を引くアメリカ人GIで、母親は日本人通訳者でした。4歳の時に家族と共にハワイに移り住み、そこで育ちました。ハワイの豊かな自然環境の中で幼少期を過ごしたことが、彼女の美的感覚や健康への意識に影響を与えたとされています。
教育に関しては、ヘルビンは特に詳細な学歴情報が公開されていませんが、15歳の時にモデルスカウトに発見されたことで、早くからファッション業界に足を踏み入れました。このため、正式な高等教育よりも実践的なキャリア形成に重点を置いた人生を歩んだと考えられます。彼女の多文化的な背景(アメリカ、フランス、デンマーク、日本)は、国際的なモデルとしての魅力に大きく寄与しました。
経歴
マリー・ヘルビンのモデルとしてのキャリアは、15歳の時に日本を訪れた際、化粧品ブランド「カネボウ」のモデルとしてスカウトされたことから始まりました。その後、彼女はロンドンに拠点を移し、1970年代から1980年代にかけてファッション業界で大きな成功を収めました。特に、英国版「ヴォーグ」での数多くのファッションストーリーや、写真家デビッド・ベイリーとのコラボレーションで知られています。1975年にベイリーと結婚し、彼が撮影したヌード写真集「Trouble and Strife」(1980年)をはじめ、4冊の写真集を共同で制作しました。また、英国、フランス、イタリア版Vogueでの仕事も継続的に行いました。
1971年には、Harper’s & Queen誌に掲載された彼女の写真がデビッド・ボウイの「Ziggy Stardust」の衣装やヘアスタイルに影響を与えたとされ、ポップカルチャーにも間接的に貢献しました。1980年代には主流のモデル業から離れ、テレビやラジオでの活動にシフト。書籍や旅行に関する番組に出演し、Yves Saint Laurentやオリンパスカメラの広告キャンペーンにも参加しました。1990年には自身のボディウェア・水着コレクションを立ち上げ、季節ごとのコレクションを展開しました。
2006年には「Britain’s Next Top Model」の審査員として登場し、英国版Vogue(通算7回の表紙)、US Wマガジン、Sunday Times、Harper’s Bazaarでの特集など、モデルとしての影響力を維持。2009年にはMarks & Spencerの50代女性向けファッションライン「PORTFOLIO」や、Agent Provocateurのランジェリー「Soiree」の顔として活動しました。また、同年、1970年代から1990年代のヴィンテージ服の個人コレクションをオークションに出品。2024年1月には71歳でBluebellaランジェリーのバレンタインキャンペーンに出演し、年齢を超越した美しさで注目を集めました。
ヘルビンはTV番組「Helvin on Hawaii」で健康と美の哲学を伝え、CNBCの「Marie Helvin’s Tokyo」では現代日本のファッションとイノベーションを紹介。彼女の多才なキャリアは、モデル業だけでなくメディアやクリエイティブな分野でも広がりを見せています。
私生活
マリー・ヘルビンは1975年に写真家のデビッド・ベイリーと結婚しました。彼との出会いはVogueの撮影現場で、彼女が23歳の時でした。この結婚は10年間続き、1985年に離婚。離婚時には100,000ポンドの和解金を手に入れたと報じられています。ベイリーとの関係は、プロフェッショナルかつ個人的なパートナーシップとして、彼女のキャリアに大きな影響を与えました。
離婚後、ヘルビンはパキスタンのクリケット選手で後に首相となったイムラン・カーンや、デビッド・ボウイとの交際が噂されましたが、詳細なプライベート情報はあまり公開されていません。彼女は自伝「Marie Helvin: The Autobiography」(2007年)の中で、自身の人生や関係性について率直に語り、Sunday Timesから「面白く、セクシーで、暴露的」と評されました。ヘルビンは自身の健康管理にも力を入れており、2007年のインタビューで「アドレナリンのせいで痩せすぎている」と語ったことがあります。
家族については、両親(ヒュー・リー・ヘルビンとリンダ・S)および3人の兄弟(スティーブ、スゾン、ナオミ)がいます。彼女は自身の多文化的な背景を誇りに思い、それがモデルとしてのユニークな魅力につながったと述べています。
出演作品
マリー・ヘルビンはモデル業以外にも、テレビや映画での出演を通じて幅広い活動を行いました。主な出演作品は以下の通りです。
- The Children(1990年):映画で女優として出演。
- Paperback(1977年):テレビ番組に出演。
- Lenny Goes to Town(1998年):テレビ番組に出演。
- Frocks On The Box(circa 1987年):ファッションをテーマにした番組のプレゼンターを務めました。
- Helvin on Hawaii(GMTV):健康と美に関する自身の哲学を紹介する番組で、プレゼンターとして出演。
- Marie Helvin’s Tokyo(CNBC):現代日本のファッションとイノベーションをテーマにした「Luxury Life」シリーズの一部で、プレゼンターとして出演。
- Britain’s Next Top Model(2006年):審査員として出演し、モデル業界での経験を活かしました。
また、彼女は以下の著書を出版し、モデル業や健康、美容に関する知識を共有しました。
- Catwalk: The Art of Model Style(1985年):モデルとしてのスタイルや技術について解説。
- Bodypure: Your Complete Detox Programme for Health and Beauty(1995年):健康と美容のためのデトックスプログラムを紹介。
- Marie Helvin: The Autobiography(2007年):自伝として、自身の人生やキャリアを振り返り、2008年にペーパーバック版も出版。
ヘルビンは健康とフィットネスに関するビデオも制作し、テレビやラジオでのトーク番組にも多数出演。彼女の多才な活動は、モデル業界を超えて多くの人々に影響を与えました。
まとめ
マリー・ヘルビンは、1970年代から現代に至るまで、ファッション、メディア、執筆活動を通じて多大な影響を与えた人物です。東京生まれ、ハワイ育ちの多文化的背景を持ち、15歳からモデルとしてのキャリアをスタート。デビッド・ベイリーとの結婚や共同作品、Vogueでの活躍を通じてファッション界で名を馳せました。テレビやラジオ、著書での活動は、彼女の知性と多才さを示しています。71歳でランジェリーモデルとして活躍するなど、年齢を問わず輝き続けるヘルビンの人生は、自己表現と挑戦の象徴です。
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