『トランスポーター イグニション』は、カミーユ・ドゥラマール監督、ビル・コラージュ、アダム・クーパー、リュック・ベッソン脚本による2015年のアクション・スリラー映画。「トランスポーター」シリーズのリブート作品であり、4作目。主演はフランク・マーティン役のエド・スクラインで、ほかにレイ・スティーヴンソン、ローン・チャバノール、ガブリエラ・ライト、タチヤーナ・パイコヴィッチ、ユー・ウェンシア、ラディヴォイェ・ブクヴィッチ、レン・クドルジャウィツキ、アナトール・タウブマン、ノエミー・ルノワールらが出演。この映画でフランクは、アンナ(チャバノール)が仕組んだ銀行強盗と誘拐計画に巻き込まれます。
「トランスポーター」第4弾は、オリジナル・フランチャイズのスターであるジェイソン・ステイサムを起用する予定でしたが、ステイサムとの交渉が決裂した後、スクラインが起用され、フランチャイズはリブートされました。撮影はパリで行われました。
『トランスポーター イグニション』は2015年9月4日に米国で、その5日後に仏国で、ヨーロッパコープによって劇場公開されました。この映画は批評家から否定的な批評を受け、とくに脚本は批判され、他のトランスポーター映画に比べて圧倒的でないと評価されています。
本作は米国とカナダで1,600万ドル、その他の地域で5,660万ドルの興行収入をあげ、全世界で7,260万ドルの興行収入を記録。北米でのオープニング・ウィークエンドの興行収入は740万ドルで、興行成績は4位。中国でもオープニング週末で4位となり、6,980万カナダドルを売り上げました。
トランスポーター イグニション
- 原題:The Transporter Refueled
- 公開年:2015年
- 製作国:仏国、中国
- 上映時間:96分
- ジャンル:アクション
- 配給:アスミック・エース
予告編はこちら。
見どころ
運び屋フランクの活躍を描く、人気アクションのリブート版。ジェイソン・ステイサムに代わる2代目フランクをエド・スクラインが快演、体を張った見せ場も次々と披露。
あらすじ
どんなブツも確実に移送する運び屋フランクは、謎の女アンナに父親を人質に取られます。父の解放と引き換えに、彼女とその仲間が進める犯罪計画に手を化すフランク。やがて、その目的が自身の特殊部隊の仲間であったカラソフの率いる組織の壊滅だと判明。
ファム・ファタル
『トランスポーター イグニション』ではマフィアの家出性奴隷とされている女性たちが露出度満点のセクシーな衣装で退屈さを埋めてくれます。
主役ヒロインたちはアンナと3人の友人で、カラソフに反旗を翻すこの4人の家出性奴隷たち、肩出しのミニドレスを着ていてとにかく寒そう。
その四人組のなかで一番タイプなのがキャオ役のウェンシア・ユー(于文霞)。2012年、第62回ミス・ワールド決勝大会で優勝しています(中国代表として2人目)。
感想
『トランスポーター イグニション』全体として、これまでの「トランスポーター」映画から得られるものとほぼ同じ。強烈で大げさなアクション、素晴らしい戦闘シーンがたくさん。
エド・スクラインはジェイソン・ステイサムを彷彿とさせますが、意外に違った演技を試みています。フランクの父親を演じたレイ・スティーヴンソンは、かなり場面泥棒となっていて、なぜ彼が代わりにフランクにキャスティングされなかったのか不思議なくらいでした。
解説
(ネタバレあり)
元特殊作戦傭兵のフランク・マーティンは、怪しい連中のために機密小包を輸送するなど、以前より危険の少ない生活を送っていました。
彼は、名前なし、質問なし、再交渉なしの3つのルールに従い、アンナという女性と契約しました。契約書によれば、フランクはアンナと2つの荷物のために銀行の近くにいるはず。しかし、アンナと共犯のジーナ、マリア、キャオが銀行強盗を画策。そのうえ、彼女たちはマーティンの父親を誘拐して、数年前にアンナが犠牲となったロシア・マフィアのアルカディ・カラソフに立ち向かい、殺害。こうして、フランクは危険にさらされることになります。 アンナのチーム全員がアルカディの友人たちを襲い、彼に濡れ衣を着せたのです。
『トランスポーター イグニション』で、アンナはフランクに人身売買業者を逮捕させます。原作では、フランクは中国からフランスに違法に人々を密入国させている奴隷商人に立ち向かいます。
メイン・キャスト
- エド・スクレイン(フランク・マーティンJr.役)
- レイ・スティーヴンソン(フランク・マーティン・シニア役)…引退した諜報員でフランクの父
- ローン・シャバノル(アンナ役)…4人の家出性奴隷の1人で、15年前の出来事のためにカラソフに復讐しようと画策
- ガブリエラ・ライト(ジーナ役)…アンナの友人で、カラソフに反旗を翻す4人の家出性奴隷の一人
- タティアナ・パイコヴィッチ(マリア役)…アンナの友人で4人の家出性奴隷の一人
- ウェンシア・ユー(キャオ役)…アンナの友人で4人の家出性奴隷の一人
- アルカディ・カラソフ(マフィア役)…フランクの父親を誘拐したロシアの有力マフィアで、フランクのかつての戦友
- ノエミ・ルノワール役(マイッサ役)…カラゾフの側近
- レオ・イマソフ役(レン・クドリアヴィツキ役)…銀行強盗でアンナのヒットリストに載った2人目の人物で、ナイトクラブでダンスパーティを主催
- ユーリー・コロコルニコフ(ユーリ役)…銀行強盗でアンナのヒットリストに載った3人目の人物で、飛行機を所有
- サミール・ゲスミ(ベクタウィ警部役)
- アナトール・タウブマン(スタニスラフ・ターギン役)…会計士かつカラゾフの仲間
スタッフ
- クレール・ラカーズ(衣装デザイン)
- カロリーヌ・ド・トゥグニー(パティナ&ティント)
- マリーヌ・ドゥムーリー(セット・ドレッサー)
- サラ・ギシャール (衣装助手)
- キャロリーヌ・ジェグー (衣装助手)
- オーレリー・ロジェモン(衣装)
- ヴェロニク・ボスレ(ヘアスタイル)
- ホセ=ルイス・カサス(ヘアスタイル主任
- ミシェール・デカニーニ(ヘアスタイル主任
- クリスティーヌ・ジューニョ(メイクアップ)
- パトリック・インゼリロ(ヘアスタイル)
- サイモン・リヴェット(メイクアップ)
- メラニー・ケイレル・カレノ(メイクアップ)
- フランソワーズ・キリチーニ(メイクアップ主任)
- エステル・トルストゥキン(ヘアスタイル)
- マルク・ヴィルヌーヴ(ヘアスタイル主任)
- 薮内彩(メイクアップ)
コメント (^^) お気軽に