オ・ナラ(오나라)は韓国の女優。1996年ソウル芸術団入団、1997年ミュージカル『シムチョン』でデビュー。『SKYキャッスル』のジンジン役で大ブレイク。ロマンティックコメディの女王として知られ、ドラマ・映画・バラエティで活躍。2022年、「カウント」で青龍映画賞助演女優賞。
プロフィール
- 名前:オ・ナラ(오나라)
- 英語:Oh Nara
- 本名:呉ナラ
- 生年月日:1974年10月26日(51歳)
- 出生地:韓国ソウル特別市
生い立ち・教育
オ・ナラは1974年10月26日、韓国ソウル特別市に生まれました。本名はオ・ユンナ(吳潤羅)で、父親が彼女の誕生時に「我が国万歳」と叫んだことから「オ・ナラ」という名前が付けられたと言います。家族構成は両親と弟の4人家族で、長女として育ちました。幼少期から活発で表現力豊かな性格だった彼女は、舞踊に興味を持ち、京畿芸術高等学校で舞踊を専攻。その後、慶熙大学校で舞踊学を学び、大学在学中に応援団に所属し、チアリーディングの経験を積みました。この時期の活動は、彼女のエネルギッシュなパフォーマンススタイルに影響を与えたとされています。大学4年生時には母校で教育実習を行い、後に俳優となるチョ・スンウを指導したエピソードも知られています。彼女の舞踊と演技への情熱は、大学時代にさらに明確になり、ミュージカル女優への道を歩み始めました。
経歴
オ・ナラの芸能界でのキャリアは、1996年にソウル芸術団への入団で始まり、1997年のミュージカル『シムチョン』でデビューしました。その後、『バリからの手紙』、『アニー・クアン』、『オール・ザット・ジャズ』、『ブロードウェイ42番街』、『明成皇后』、『マンマ・ミーア!』など、数々のミュージカルに出演。特に2004年以降は、『アイ・ラブ・ユー』、『キム・ジョンウク探し』、『シングルズ』、『ジョムジョム』などのロマンティックコメディ・ミュージカルで主演を務め、「ロコクイーン(ロマンティックコメディの女王)」として名を馳せました。2006年には大邱国際ミュージカルフェスティバルで最優秀新人女優賞、韓国ミュージカル大賞で最優秀女優賞、2007年にはミュージカル大賞で人気スター賞を受賞し、ミュージカル界での地位を確立しました。
TV番組への進出は、両親が自宅で気軽に彼女の活躍を見られるようにとの思いから始まりました。2014年のKBS2単発ドラマ『私が結婚する理由』やJTBC『ユナの街』で注目を集め、2015年のSBS『ハイド・ジキル、私』でチャ・ジンジュ役を演じました。2018年の『私のIDはカンナム美人』や『ナインルーム』で存在感を示し、2019年の『SKYキャッスル』でジンジン(チン・ジンヒ)役を演じ、大ブレイク。この役で「チンチン」「千年ズーム」「ハシモト・チンチン」などの愛称で親しまれ、彼女のコミカルで親しみやすい演技が広く愛されました。2022年には『還魂 光と影』や『エージェントなお仕事』に出演し、2024年にはNetflix『ハイエラルキー』、SBS『地獄から来た裁判官』で特別出演。2025年にはKBS2『ビランの国』で主演を務める予定です。
映画では、『キム・ジョンウク探し』(2010)、『世界で一番美しい別れ』(2011)、『風と共に去りぬ』(2012)、『狎鴎亭』(2022)など、特別出演を中心に活躍。バラエティ番組では『シックス・センス』や『最強野球』(2023、特別始球式)などに出演し、ユーモアとエネルギッシュなキャラクターで人気を博しています。彼女の多才な活躍は、舞台、ドラマ、映画、バラエティと幅広く、韓国エンターテインメント界で独特の存在感を放っています。
私生活
オ・ナラは私生活において、プライバシーをある程度保ちつつも、明るくオープンな一面を見せています。彼女は1974年生まれで、2025年現在50歳ですが、若々しい外見から「千年ズーム」と呼ばれるほどの童顔で知られています。彼女の名前が日本で「オナラ(おなら)」と発音が似ているため、バラエティ番組で話題になり、ユーモアを持って受け止めています。
オ・ナラは結婚しておらず、俳優出身の演技講師キム・ドフンと20代中盤から25年以上にわたり公開恋愛を続けています。二人はミュージカル『明成皇后』での共演をきっかけに知り合い、深い信頼関係を築きました。彼女はインタビューで「結婚はタイミングの問題」「すでに家族のような関係」と語り、非婚主義ではないものの、結婚よりも共に夢を追い続ける関係を重視しています。キム・ドフンとの愛称はそれぞれ「アダミ」「チャムチ(マグロの腹身)」で、互いを深く理解し合う様子が伺えます。彼女の明るく社交的な性格は、共演者やスタッフとの関係でも発揮され、特に『狎鴎亭』で共演したチョン・ギョンホやユ・ヨンジンとのユーモラスなやり取りが話題になりました。
出演作品
オ・ナラの主な出演作品は、ミュージカル、ドラマ、映画、バラエティにわたります。以下は代表作です。
ミュージカル
- シムチョン(1997年):デビュー作。
- アイ・ラブ・ユー(2004年):主演、ロコクイーンとしての地位を確立。
- キム・ジョンウク探し(2006年):オリジナルキャストとして主演。
- 『シングルズ』『ジョムジョム』:ロマンティックコメディで活躍。
TV
- マイスウィートソウル(2008年、SBS) – チャン先輩役
- 母さんもきれいだ(2010年、KBS) – オ・ジョンヒ役
- 逆転の女王(2010年-2011年、MBC) – ポン・ヘグム役
- ミス・アジュンマ(2011年、SBS) – キム・ヒョンスク役
- 神々の晩餐(2012年、MBC) – オ・スジン役
- 野王〜愛と欲望の果て〜(2013年、SBS) – ヨム課長役
- 愛してもいいんじゃない(2013年-2014年、MBC) – キム・ジヨン役
- ユナの街(2014年) – パク・ヤンスン(ダルホ妻)役
- ジキルとハイドに恋した私(2015年、SBS) – チャン・ジンジュ役
- ヨンパリ(2015年、SBS) – チョン看護師役
- リメンバー~記憶の彼方へ~(2015年-2016年、SBS) – チェ・ジンギョン役
- 帰ってきて ダーリン!(2016年、SBS) – ワン秘書役
- オクニョ 運命の女(2016年、MBC) – ファン・ギョハ役
- シカゴ・タイプライター 時を超えてきみを想う(2017年、tvN)
- 品位のある彼女(2017年、JTBC) – アン・ジェヒ役
- マン・ツー・マン〜君だけのボディーガード〜(2017年、JTBC) – シャロン・キム役
- 超人ファミリー(2017年、SBS) – ユンジョン役
- おひとりさまジヨンさん(2017年、KBS) – チョン・スギョン役
- 法廷プリンス-イ判サ判-(2017年-2018年、SBS) – ユン判事役
- マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜(2018年、tvN) – チョン・ジョンヒ役
- SKYキャッスル 上流階級の妻たち(2018年-2019年、JTBC) – チン・ジニ役
- ウラチャチャ!?(2019年、JTBC)
- 99億の女(2019年-2020年、KBS) – ユン・ヒジュ役
- ミリオネア邸宅殺人事件(2020年、MBC) – キム・ジヘ役
- ラケット少年団(2021年、SBS)
- 還魂(2022年、tvN) – キム・ドジュ役
- エージェントなお仕事(2022年、tvN) – 本人役
- 還魂2(2022年-2023年、tvN) – キム・ドジュ役
映画
- キム・ジョンウク探し(2010年):ヒョジョン役(特別出演)。
- 世界で一番美しい別れ(2011年):売春宿のマダム役(特別出演)。
- 風と共に去りぬ(2012年):特別出演。
- 狎鴎亭(2022年):ミジョン役。
バラエティ
- シックス・センス(2020-2021年、tvN):レギュラー出演、ユーモアで人気。
- 現地トークショーTAXI(2017年、tvN):ゲスト出演。
- 最強野球(2023年、JTBC):49話で特別始球式。
- トークパーク25時(2023年、JTBC):トーク力で話題。
総括
オ・ナラは、ミュージカル女優としてキャリアをスタートさせ、『SKYキャッスル』でのジンジン役で国民的スターとなった韓国を代表する女優です。舞踊と演技のバックグラウンドを活かし、舞台からドラマ、映画、バラエティまで幅広く活躍。キム・ドフンとの25年にわたる恋愛や、明るくエネルギッシュな性格も彼女の魅力です。今後も『ビランの国』などでの活躍が期待されます。





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