『Girls Guns and Blood』は、2019年に米国で公開されたアクション・コメディ映画。テキサスの売春宿が強盗に遭い、女性たちがセクシャルかつ暴力的に復讐を果たすB級グラインドハウス作品。監督はテギン・ジャーマンとロバート・ローランド、主演はクリスティン・グエンら。
基本情報
- 原題：Girls Guns and Blood
- 公開年：2019年
- 製作国：米国
- 上映時間：75分
- ジャンル：アクション、コメディ
- SNSサイト：YouTube
あらすじ
『Girls Guns and Blood』は、テキサス州の田舎町にある小さな売春宿を舞台にしたアクション・コメディ映画。物語は、この売春宿が悪質な強盗団に襲われ、金品を奪われることから始まります。
しかし、そこで働く女性たち――キティ（クリスティン・グエン）、エンジェル（ブリトニー・アンバー）、バニー（クレイオ・ヴァレンティエン）、リジー（コーディ・レニー・キャメロン）らは、ただ被害者として泣き寝入りするつもりはありません。彼女たちは自らの手で強盗団を追い詰め、セクシャルな魅力と暴力的な手段を駆使して復讐を果たすべく立ち上がります。
物語は、過激なアクションシーンとユーモア、そしてB級映画らしい過剰な演出で展開し、グラインドハウス映画の特徴である荒々しさとエロティシズムを存分に発揮します。
解説
『Girls Guns and Blood』は、1970年代のグラインドハウス映画にインスパイアされた作品で、過激な暴力、露骨なセクシュアリティ、低予算ならではの粗削りな魅力が特徴。グラインドハウスとは、低予算で製作され、過激な内容やセンセーショナルな要素を売りにした映画を指し、本作もその伝統に則っています。しかし、批評家の間では賛否両論で、IMDbでの評価は3.0/10と低く、一部のレビューでは「B級映画の中でも特に出来が悪い」「脚本や演出が稚拙」と酷評されています。特に、クリスティン・グエンのファンからは、彼女の才能が活かされていないとの声も上がっています。それでも、過剰なヌードシーンやアクションは、特定の観客層には一定の魅力があるとされ、「期待値を低くすれば楽しめる」との意見もあります。
本作の魅力は、B級映画特有の「やりすぎ感」にあります。ストーリーは単純で、深みや複雑さは求められていません。代わりに、派手な銃撃戦やセクシーなシーンが連続し、観客を楽しませることに重点が置かれています。低予算ゆえのチープなセットや特殊効果も、逆にグラインドハウスらしい味わいとして受け入れられる場合があります。ただし、演技や脚本の質に関しては、プロフェッショナルな水準には程遠く、監督のテギン・ジャーマンとロバート・ローランドの演出力も批判の対象となっています。
女優の活躍
『Girls Guns and Blood』の主演女優クリスティン・グエン（キティ役）は、ソフトコア映画の分野で知られた女優で、本作でもその魅力を存分に発揮しています。彼女の演技は、セクシーさとタフさを兼ね備えたキャラクター造形で、物語の中心として復讐劇を牽引します。ブリトニー・アンバー（エンジェル役）は、挑発的な態度と大胆なアクションシーンで観客を引きつけ、特に銃撃戦での存在感が際立っています。クレイオ・ヴァレンティエン（バニー役）は、タトゥーが特徴的な個性的なルックスで、荒々しいキャラクターを演じ、物語にスパイスを加えています。コーディ・レニー・キャメロン（リジー役）は、比較的新人ながらエネルギッシュな演技を見せ、チームの若々しい魅力を引き出しています。また、レベッカ・ラブも重要な脇役として登場し、物語に深みを加えています。
女優たちの活躍は、アクションとセクシュアリティの両面で発揮されます。銃を手に戦うシーンでは、彼女たちのタフさが強調され、特にクリスティン・グエンは復讐に燃えるリーダーとしてのカリスマ性を発揮。ヌードや挑発的なシーンでは、ソフトコア映画の経験を活かし、観客の視線を釘付けにします。ただし、演技の質に関しては、批評家から「過剰で不自然」との指摘もあり、ストーリーへの没入感を損なう要因ともなっています。
女優の衣装・化粧・髪型
本作『Girls Guns and Blood』の衣装は、グラインドハウス映画らしい過激でセクシーなデザインが特徴です。女優たちは、露出度の高い衣装――たとえば、ミニスカート、ビキニ風のトップス、網タイツ、ハイヒールなどを着用し、売春宿の設定を強調しています。クリスティン・グエンは、タイトなレザーの衣装や大胆なドレスで登場し、セクシーさとタフさを両立。ブリトニー・アンバーは、鮮やかな赤やピンクの衣装で派手な印象を与え、アクションシーンでも動きやすさを考慮したデザインが採用されています。クレイオ・ヴァレンティエンは、ロックテイストの衣装とタトゥーが映えるスタイルで、個性的な魅力をアピール。コーディ・レニー・キャメロンは、カジュアルかつ挑発的な衣装で若さを強調しています。
化粧は、濃いアイメイクや鮮やかなリップで、グラインドハウス映画らしい過剰なセクシーさを表現。スモーキーアイや長いつけまつげが多用され、女優たちの顔立ちを引き立てています。髪型は、ルーズなウェーブやボリュームのあるスタイルが中心で、アクションシーンでの動きを考慮しつつ、女性らしさを強調するデザインが採用されています。特にクリスティン・グエンの黒いロングヘアは、彼女のキャラクターの魅力的な要素として機能しています。
キャスト
- クリスティン・グエン（キティ役）：売春宿のリーダー的存在で、復讐劇の中心人物。ソフトコア映画での経験を活かし、セクシーさと強さを兼ね備えた演技を見せる。
- ブリトニー・アンバー（エンジェル役）：挑発的なキャラクターで、アクションシーンでの大胆な動きが特徴。
- クレイオ・ヴァレンティエン（バニー役）：タトゥーが印象的な女優で、荒々しい役柄をエネルギッシュに演じる。
- コーディ・レニー・キャメロン（リジー役）：若手女優で、チームに新鮮な魅力を加える。
- レベッカ・ラブ：脇役として登場し、物語に深みを加える。
- ケネス・セヴィア（ブライアン役）：強盗団の一員として登場。
スタッフ
- 監督：テギン・ジャーマン、ロバート・ローランド。低予算映画の製作に特化した監督コンビ。グラインドハウススタイルの過激な演出を試みるが、批評家からは技術面での未熟さが指摘されている。
- 脚本：ジェフ・オブライエン、ロバート・ローランド。シンプルで直線的なストーリーだが、ユーモアやシーンのつながりに欠けるとの批判がある。
- 製作：詳細な情報は限られるが、低予算での製作が本作の特徴。Amazonでの販売ページからも、小規模なプロダクションであることが伺える。
まとめ
『Girls Guns and Blood』は、B級グラインドハウス映画として、過激なアクションとセクシュアリティを前面に押し出した作品です。クリスティン・グエンをはじめとする女優たちの大胆な演技や、派手な衣装・化粧・髪型は、特定の観客層に訴求する魅力を持っています。しかし、脚本や演出の粗さが目立ち、批評家からは厳しい評価を受けています。それでも、B級映画の荒々しい魅力を愛するファンには、楽しめる要素が詰まった作品と言えるでしょう。
レビュー 作品の感想や女優への思い