ケイト・コーベット(Kate Corbett)はカナダ出身の女優で、ニューファンドランド・ラブラドール州ホリルード生まれ。幼少期から演技を始め、トロント・メトロポリタン大学で演劇を学び、映画やテレビ、舞台で活躍。トロント国際映画祭出品作や受賞短編映画に出演し、脚本家としても評価される。
プロフィール
- 名前:ケイト・コーベット(Kate Corbett)
- 出生地:カナダ、ニューファンドランド・ラブラドール州ホーリールード
- 国籍:カナダ
- 職業:女優
- 活動期間:2008年~現在
- SNSサイト:Instagram・Youtube
生い立ち・教育
ケイト・コーベットは、1986年7月5日、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州ホリルードで生まれました。この小さな町で育ち、幼少期から演技に興味を持ち、地元のレパートリーサマシアターに参加するなど、早くから舞台に親しんでいました。この経験が、彼女の演技への情熱を育むきっかけとなりました。
高校卒業後、より専門的な演技の訓練を受けるため、オンタリオ州トロントに移り、トロント・メトロポリタン大学(旧ライアソン大学)で演劇を専攻しました。大学では演技の基礎を学び、舞台や映像作品への出演を通じて実践的なスキルを磨きました。その後、さらなる成長を目指し、名門カナディアン・フィルム・センターのアクティング・コンサーバトリーで学びを深めました。このプログラムは、カナダの映画産業で活躍する俳優を育成する場として知られており、コーベットにとって重要なステップとなりました。彼女はここで、演技だけでなく、映像制作の多角的な視点や技術も吸収し、後のキャリアに大きな影響を与えました。
経歴
ケイト・コーベットの俳優としてのキャリアは、大学卒業直後に始まりました。最初の大きな仕事は、YTVのテレビシリーズ『Family Biz』(カナダ・フランス合作)での主演でした。この作品で彼女は若手女優としての注目を集め、以降、映画、テレビ、舞台と幅広い分野で活躍しています。
映画
コーベットの映画キャリアは、特にトロント国際映画祭(TIFF)での出品作で知られています。彼女は『The Steps』(2015年)、『Empire of Dirt』(2013年)、『The Animal Project』(2013年)、『Black Conflux』(2019年)の4作品に出演し、いずれも高い評価を受けました。これらの作品は、カナダ映画界における彼女の地位を確立する一助となりました。また、2017年の『Once There Was A Winter』では主演を務め、深い感情表現と存在感で観客を魅了しました。さらに、『The Righteous』(2020年)、『Goalie』(2019年)、『The Silence』(2019年)、『An Audience of Chairs』(2018年)など、主要な役柄で出演し、彼女の演技の幅広さを示しています。
短編映画でも成功を収めており、2009年の『How Eunice Got Her Baby』は受賞作として知られ、2013年の『The Tunnel』では出演に加えて脚本も手掛けました。この『The Tunnel』は、カンヌ映画祭の「Not Short on Talent」部門で評価され、彼女の多才さを証明する作品となりました。
TV
TVでは、『Good Witch』、『Fargo』、『Lost Girl』、『Signed, Sealed, Delivered』、『Odd Squad』、『Republic of Doyle』、『Satisfaction』、『Call Me Fitz』、『The L.A. Complex』、『InSecurity』など、数多くの人気シリーズに出演しています。これらの作品では、さまざまなジャンルやキャラクターを演じ分け、安定した演技力で視聴者に強い印象を与えました。特に『Fargo』のような国際的に評価の高い作品への出演は、彼女のキャリアにおける重要なマイルストーンです。
また、2019年にはIncendoプロダクションのテレビ映画『Rule of 3』で主演の一人を務め、スリラー作品での緊張感ある演技が高く評価されました。
舞台
舞台女優としても活躍しており、カナディアン・ステージでのサラ・ベルティオーム作『Yukonstyle』(テッド・ウィッツェル演出)の英語初演や、タラゴン劇場でのデス・ウォルシュ作『Rocking the Cradle』(リチャード・ローズ演出)など、話題作に出演しました。これらの舞台公演では、感情の機微を表現する力と、観客を引き込むエネルギーが評価されています。
その他の活動
コーベットは脚本家としても才能を発揮しており、前述の『The Tunnel』では脚本を手掛けただけでなく、自身の演技との相乗効果で作品の完成度を高めました。このように、演技だけでなく創作面でも貢献できる点は、彼女のキャリアの大きな特徴です。
私生活
ケイト・コーベットの私生活については、公開情報が限られています。彼女は自身のキャリアに焦点を当て、プライベートな詳細をあまり公にしない傾向があります。ウィキデータによると、彼女はカナダ国籍を持ち、性別は女性です。 また、彼女のX(旧Twitter)アカウント(@katepenney、ユーザーID:46927617)は2009年6月13日に開設され、2020年4月時点で792人のフォロワーがいますが、個人的な投稿よりもプロフェッショナルな活動に関する情報が多いようです。
コーベットは、演技への情熱と地元ニューファンドランドへの愛着を公言しており、故郷での幼少期の経験が現在のキャリアに影響を与えていると述べています。彼女の初オーディションは『オズの魔法使い』のドロシー役でしたが、結果的に案山子(Scarecrow)役を獲得したというエピソードは、彼女の柔軟性とユーモアを示す興味深い逸話です。
出演作品
以下は、ケイト・コーベットの主な出演作品をジャンル別に整理したリストです。
映画(長編)
- The Steps(2015年):トロント国際映画祭出品作。家族の絆を描いたドラマ。
- Empire of Dirt(2013年):トロント国際映画祭出品作。先住アイデンティティをテーマにした作品。
- The Animal Project(2013年):トロント国際映画祭出品作。実験的な人間関係の物語。
- Black Conflux(2019年):トロント国際映画祭出品作。複雑な人間模様を描く。
- Once There Was A Winter(2017年):主演。冬の過酷な環境での人間ドラマ。
- The Righteous(2020年):主要な役柄。倫理と信仰を問うスリラー。
- Goalie(2019年):ホッケー選手テリー・ソーチャックの伝記映画。
- The Silence(2019年):ホラー映画での重要な役。
- An Audience of Chairs(2018年):精神的な葛藤を描くドラマ。
- Barn Wedding(2014年):主要な役柄。ロマンティックな物語。
- How to Be Deadly(2014年):主要な役柄。コメディ要素のある作品。
TV映画
- Rule of 3(2019年):Incendoプロダクションのスリラーで主演の一人。
短編映画
- How Eunice Got Her Baby(2009年):受賞作。家族の絆を描くドラマ。
- The Tunnel(2013年):カンヌ映画祭「Not Short on Talent」受賞。コーベットが脚本も担当。
TV
- Good Witch:ファンタジー・ドラマでのゲスト出演。
- Fargo:犯罪ドラマでの印象的な役柄。
- Lost Girl:SFファンタジーでの出演。
- Signed, Sealed, Delivered:心温まるドラマシリーズ。
- Odd Squad:子ども向け教育番組。
- Republic of Doyle:カナダの人気コメディ・ドラマ。
- Satisfaction:人間関係を描くシリーズ。
- Call Me Fitz:ブラックコメディでの役柄。
- The L.A. Complex:若者の夢と現実を描くドラマ。
- InSecurity:スパイコメディ。
- Family Biz:初の主演作。家族経営のビジネスをテーマにしたコメディ。
舞台
- Yukonstyle(カナディアン・ステージ):サラ・ベルティオーム作、テッド・ウィッツェル演出。英語初演。
- Rocking the Cradle(タラゴン劇場):デス・ウォルシュ作、リチャード・ローズ演出。
まとめ
ケイト・コーベットは、カナダの映画・テレビ・舞台で幅広く活躍する女優であり、脚本家としても才能を発揮しています。ニューファンドランドの小さな町で育ち、幼少期から演技に親しみ、トロントでの専門的な教育を経て、数々の話題作に出演。トロント国際映画祭出品作や受賞短編映画、テレビシリーズ、舞台公演でその実力を証明しています。私生活は控えめですが、故郷への愛着と演技への情熱が彼女のキャリアを支えています。今後も彼女の多才な活躍が期待されます。
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