パク・ボヨン(박보영)は韓国の女優・タレント。忠清北道出身。2006年ドラマ『秘密の校庭』でデビュー。映画『過速スキャンダル』で国民的スターに。愛称は「国民の妹」。ロマンティックコメディで高評価を得ており、慈善活動でも知られる。
プロフィール
- 名前:パク・ボヨン(박보영)
- 生年月日:1990年2月12日(35歳)
- 出生地:韓国忠清北道曽坪郡
- 身長:158 cm
- 血液型:O型
- 職業:女優
- ジャンル:映画、テレビドラマ
- 活動期間:2006年~現在
- 事務所:BHエンターテインメント
各種表記
- ハングル:박보영
- 漢字:朴寶英
- 発音:パク ボヨン
- 日本語読み:ぼく ほうえい
- ローマ字:Park Bo-Young
生い立ち・教育
パク・ボヨン(韓国語:박보영、Park Bo-young)は、1990年2月12日に大韓民国忠清北道曽坪郡で生まれました。3姉妹の次女として育ち、父親は34年間、韓国軍の特殊部隊に所属していました。幼少期から穏やかで愛らしい性格で知られ、地元の曽坪小学校、曽坪女子中学校、大成女子商業高校を卒業しました。その後、檀国大学の演劇映画学科に進学し、演技と映画について専門的に学び、卒業時には優れた成績を収めました。中学生時代には、2005年に短編映画『Equal』に出演し、演技への関心を深めました。この時期、家族の支えを受けながら、芸能界への第一歩を踏み出しました。彼女の教育背景は、演技に対する真剣な姿勢と、後に見せる繊細な表現力の基盤を築きました。
経歴
パク・ボヨンの女優としてのキャリアは、2006年にEBSのドラマ『秘密の校庭』で正式にスタートしました。この作品では、当時新人だった俳優イ・ミンホと共演し、初々しい演技で注目を集めました。2007年にはSBSドラマ『王と私』で子役として出演し、堂々とした演技で視聴者に印象を与えました。しかし、彼女の名を一躍有名にしたのは、2008年の映画『過速スキャンダル』(原題:과속스캔들)です。このコメディ映画で、チャ・テヒョン演じる主人公の娘役を演じ、830万人を動員する大ヒットとなりました。この作品で彼女は数々の新人賞を受賞し、韓国で「国民の妹」という愛称で親しまれるようになりました。映画の成功は、彼女の自然体で愛らしい演技と、即興演技による感情表現の豊かさに支えられたものでした。
2009年以降、所属事務所との契約紛争により、約4年間の活動休止を余儀なくされました。この空白期間は、20代前半の全盛期に大きな影響を与えましたが、彼女は2012年の映画『私のオオカミ少年』(原題:늑대소년)で華麗に復帰。ソン・ジュンギとの共演で、純粋で切ないヒロインを演じ、665万人の観客を動員する大成功を収めました。この作品で、彼女は再び演技力を証明し、韓国メロ映画の興行記録を更新しました。
2015年には、7年ぶりのドラマ出演となるtvNの『ああ、私の幽霊さま』(原題:오 나의 귀신님)で、臆病なキッチン助手と幽霊の二役を見事に演じ分け、ロマンティックコメディの女王としての地位を確立しました。このドラマは視聴率と評価の両方で成功し、彼女は最高視聴率女優として30億ウォンの報酬を得るなど、ケーブルテレビ局tvNの最高額女優となりました。2017年の『力の強い女 ト・ボンスン』(原題:힘쎈여자 도봉순)では、超人的な力を持つヒロインを演じ、パク・ヒョンシクとのケミストリーが話題となり、視聴率保障女優としての評価をさらに高めました。
その後も、2018年の『君の結婚式』(原題:너의 결혼식)では初恋の女性を演じ、282万人の観客を動員し、メロ映画の興行を牽引。2023年には『コンクリート・ユートピア』、2024年には『恋するインターン』(原題:오피스 로맨스)に出演し、多様な役柄で活躍を続けています。彼女は特にロマンティックコメディやメロドラマでの自然な演技で知られ、「ロコクイーン」の愛称で親しまれています。
私生活
パク・ボヨンはその愛らしい外見と親しみやすい性格で、韓国の芸能界でも特に好感度の高い女優として知られています。彼女のトレードマークである「愛嬌」は、ドラマ『ああ、私の幽霊さま』のナ・ボンソン役でさらに強調され、ファンから「ポブリー(ボヨン+ラブリー)」と呼ばれるほどです。緊張すると舌を出す癖があり、この仕草が収められた映像は多くのファンの間で人気を集めています。彼女はインタビューで、明るく愛らしいイメージが強い一方で、無表情や冷たい表情を見せると誤解されることがあると語っており、自身のイメージとのギャップに悩んだ時期もあったようです。
私生活では、慈善活動にも積極的に参加しています。2021年には誕生日を記念して、低所得家庭の少女たちに生理用品を提供するため、3000万ウォンを寄付。2022年には、蔚珍の山火事被害者支援のために5000万ウォンを寄付し、ホープブリッジ災害救援協会の「ホープブリッジ・オナーズクラブ」に加入しました。また、2021年には北慶尚道の消防署にマスク10万枚を寄付するなど、社会貢献活動を通じて「善良なスター」としての評価も得ています。
パク・ボヨンはプライベートをあまり公にせず、恋愛に関する噂も少ない女優です。共演者とのケミストリーが話題になることは多いものの、スキャンダルや論争とはほぼ無縁で、クリーンなイメージを維持しています。彼女のこの姿勢は、ファンやメディアから「清純なイメージの代表」と称される理由の一つです。
出演作品
以下は、パク・ボヨンの主要な出演作品の一部です。
映画
- 2008年『過速スキャンダル』:チャ・テヒョンと共演し、シングルファーザーの娘役でブレイク。830万人動員の大ヒット作で、青龍映画賞新人女優賞など多数受賞。
- 2012年『私のオオカミ少年』:ソン・ジュンギと共演し、野生の少年と心を通わせる少女役で感動を呼ぶ。706万人動員でメロ映画の興行記録を更新。
- 2015年『突然変異』:低予算映画ながら、インターネット有名人を目指す女性役で新たな演技に挑戦。
- 2018年『君の結婚式』:キム・ヨングァンと共演し、初恋の女性役で282万人を動員。ロマンスジャンルの興行を牽引。
- 2023年『コンクリート・ユートピア』:災害後の世界を舞台に、生存者の葛藤を描く。
- 2024年『恋するインターン』:韓国版『プラダを着た悪魔』として注目を集めるラブコメディ。
TV
- 2006年『秘密の校庭』:デビュー作でイ・ミンホと共演。
- 2007年『王と私』:子役として安定した演技を披露。
- 2015年『ああ、私の幽霊さま』:1人2役でロマンティックコメディの魅力を発揮。tvN10アワードでベストキス賞受賞。
- 2017年『力の強い女 ト・ボンスン』:超人的な力を持つヒロイン役で大ヒット。第53回百想芸術大賞最優秀女優賞受賞。
- 2019年『Abyss』:神秘的なビーズで変身する女性役を演じる。
- 2021年『ある日、破壊が我が家にやってきた』:運命に立ち向かうヒロイン役。
- 2023年『Daily Dose of Sunshine』:心温まるヒューマンドラマで活躍。
その他
- 2012年『ユ&キムの遊びにおいで』:MBCのバラエティ番組に出演。
- 受賞歴:青龍映画賞新人女優賞(2009年)、百想芸術大賞最優秀女優賞(2017年)、Soompiアワードベストカップル賞(2018年、with パク・ヒョンシク)など多数。
まとめ
パク・ボヨンは、その愛らしいルックスと卓越した演技力で、韓国のエンターテインメント業界で独自の地位を築きました。『過速スキャンダル』や『私のオオカミ少年』での成功により、「国民の妹」から「ロコクイーン」へと成長し、多様なジャンルで活躍しています。事務所紛争による空白期間を乗り越え、復帰後も安定した人気を誇る彼女は、演技力だけでなく、慈善活動やクリーンなイメージで多くのファンに愛されています。今後も彼女の新たな挑戦と活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い