アンナ・ファリス（Anna Faris）は米国の女優・コメディアン。コメディ映画『最終絶叫計画』シリーズでブレイクし、独特のユーモアと愛らしい魅力で知られる。映画やTV、ポッドキャストでも活躍。
プロフィール
- 名前：アンナ・ファリス（Anna Faris）
- 本名：Anna Kay Faris
- 生年月日：1976年11月29日（48歳）
- 出生地：米国メリーランド州ボルチモア
- 国籍：米国
- 配偶者：ベンジャミン・インドラ（2004年〜2008年）、クリス・プラット（2009年〜2017年）
生い立ち・教育
アンナ・ケイ・ファリス（Anna Kay Faris）は、1976年11月29日に米国メリーランド州ボルチモアで生まれました。父親のジャック・ファリスは社会学者で、ワシントン大学の教授として働いていました。母親のカレン・ファリスは教師で、アンナとその兄ロバートをシアトル郊外のエドモンズで育てました。アンナの家庭は教育を重視し、創造性を奨励する環境でした。彼女は幼少期から演技に興味を示し、9歳の時に地元のシアターで初めて舞台に立ち、『Our Town』などの作品に出演しました。この経験が彼女の演技への情熱を育み、将来のキャリアの基盤となりました。
アンナはエドモンズ・ウッドウェイ高校に通い、そこで演劇部に所属しながら学業にも励みました。高校卒業後、ワシントン大学に進学し、英語文学を専攻。1999年に学士号を取得しました。在学中も演劇への情熱は衰えず、シアトルの地元劇団で活動を続け、演技のスキルを磨きました。大学卒業後、彼女は本格的に女優としてのキャリアを追求するためロサンゼルスに移りました。
経歴
アンナ・ファリスの女優としてのキャリアは、1996年のテレビ映画『Eden』での小さな役から始まりました。しかし、彼女の名を一躍有名にしたのは、2000年に公開されたホラー・コメディ映画『最終絶叫計画』でのシンディ・キャンベル役。この作品はホラー映画のパロディとして大ヒットし、彼女のコミカルな演技と独特のユーモアが観客に愛されました。同シリーズは続編が4作製作され、彼女は第1作から第4作まで主演を務め、コメディ女優としての地位を確立しました。
その後も、アンナはコメディ映画を中心に活躍。2003年の『ロスト・イン・トランスレーション』では脇役ながら印象的な演技を見せ、ソフィア・コッポラ監督作品での存在感を示しました。2005年の『ブロークバック・マウンテン』でも小さな役で出演し、シリアスな作品にも対応できる演技力を証明しました。2008年には『ハウス・バニー』で主演を務め、プロデューサーとしても参加。この映画では、冴えない元プレイボーイバニーが女子寮で自分を見つけるコメディを演じ、彼女のチャームとコメディセンスが存分に発揮されました。
テレビでも活躍し、CBSのシットコム『ママと恋に落ちるまで』や『フレンズ』のゲスト出演で知られています。2013年から2020年まで放送されたシットコム『Mom』では主演のクリスティ・プラケット役を演じ、シングルマザーとしての苦悩とユーモアを絶妙に表現。批評家からも高い評価を受け、エミー賞のノミネーションこそなかったものの、安定した人気を博しました。
近年は映画やテレビに加え、ポッドキャスト『Unqualified』を2015年から開始。セレブリティやリスナーと恋愛や人生について語るこの番組は、彼女の親しみやすいキャラクターを活かし、幅広い層から支持を集めています。
私生活
アンナ・ファリスの私生活は、彼女のキャリアと同じく注目を集めてきました。彼女は3度の結婚を経験しています。最初の結婚は1999年から2004年までで、俳優のベン・インディラとでした。2004年に離婚後、2009年に俳優クリス・プラットと結婚。2人は2008年の映画『テイク・ミー・ホーム・トゥナイト』での共演をきっかけに交際を始め、2009年にバリ島で結婚しました。2012年には息子のジャックが生まれ、ファリスとプラットはハリウッドの人気カップルとして知られました。しかし、2017年に2人は破局を発表し、2018年に離婚が成立。離婚後も共同親権を通じて良好な関係を維持し、息子の養育に協力しています。
2021年、アンナは撮影監督のマイケル・バレットと結婚。現在も幸せな家庭を築いており、プライベートでは家族との時間を大切にしています。アンナはインタビューで、息子のジャックが早産で生まれ、健康上の問題を抱えていたことを公に語り、早産児支援の活動にも関わっています。彼女の率直な性格とユーモアは、ポッドキャストやSNSでもファンに愛される理由です。
出演作品
以下はアンナ・ファリスの主な出演作品の一部です。
映画
- 最終絶叫計画（Scary Movie）シリーズ（2000年、2001年、2003年、2006年）：シンディ・キャンベル役で主演。ホラー映画のパロディとして大ヒット。
- ロスト・イン・トランスレーション（2003年）：ケリー役。ソフィア・コッポラ監督作品で、ビル・マーレイやスカーレット・ヨハンソンと共演。
- ブロークバック・マウンテン（2005年）：ラシュンダ役。アン・リー監督の名作で小さな役ながら印象を残す。
- ハウス・バニー（2008年）：シェリー役。主演兼プロデューサーとして、コメディでの存在感を示す。
- テイク・ミー・ホーム・トゥナイト（2011年）：クリス・プラットと共演し、プライベートでの交際のきっかけとなった作品。
- クラウド 曇りのち9時から放送（2009年）：声優としてサム・スパークス役を担当。アニメ映画での軽快な演技が好評。
- ザ・ディクテーター（2012年）：ゾーイ役。サシャ・バロン・コーエンと共演したコメディ。
TV
- フレンズ（2004年）：エリカ役。ゲスト出演で、ジョーイとロスの友人として登場。
- ママと恋に落ちるまで（2007年）：ゲスト出演。コミカルな役柄で視聴者を魅了。
- Mom（2013年〜2020年）：クリスティ・プラケット役。シングルマザーの奮闘を描くシットコムで主演。
ポッドキャスト
- Unqualified（2015年〜現在）：恋愛や人生のアドバイスをテーマにしたトーク番組。セレブゲストとの軽妙な対話が人気。
まとめ
アンナ・ファリスは、コメディ映画『最終絶叫計画』でのブレイクを皮切りに、映画、テレビ、ポッドキャストと幅広い分野で活躍する女優です。シアトルでの育ちやワシントン大学での学びが彼女の基盤となり、ユーモアと親しみやすさで多くのファンを魅了。プライベートでは3度の結婚と息子との生活を通じて、率直で人間味のある一面を見せています。彼女のキャリアは、コメディ女優としての才能だけでなく、プロデューサーやポッドキャスターとしての多才さも証明しています。今後も彼女の新たな挑戦に注目が集まります。
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