『ホーム・アゲイン』は、2017年に公開された米国のロマンティック・コメディ映画。リース・ウィザースプーンが演じる40歳のシングルマザー・アリスが、3人の若い映画製作者を自宅に迎え入れることで、予期せぬ恋愛と家族のドラマが展開します。家族の再構築と自己発見をテーマに、軽快なタッチで描かれています。監督はハリー・マイヤーズ=シャイヤーで、ナンシー・マイヤーズがプロデュースを担当。
基本情報
- 邦題:ホーム・アゲイン
- 原題:Home Again
- 公開年:2017年
- 製作国・地域:アメリカ
- 上映時間:97分
- ジャンル:コメディ、恋愛
女優の活躍
映画『ホーム・アゲイン』の主演を務めるリース・ウィザースプーンは、アリス・キニー役で素晴らしい活躍を見せています。彼女は40歳のシングルマザーとして、離婚後の新しい生活を模索する女性を自然体で演じ、観客に共感を呼んでいます。ウィザースプーンはこれまでのキャリアで『キューティ・ブロンド』や『ウォーク・ザ・ライン』などで多彩な役柄をこなしてきましたが、本作では母親としての優しさと、若い男性たちとのロマンスを繊細に表現しています。特に、娘たちとのシーンでは温かみのある演技が光り、家族の絆を強調する部分で彼女の存在感が際立っています。
また、キャンディス・バーゲンがアリスの母親リリアン役で出演しており、彼女のベテランらしい安定した演技が作品に深みを加えています。バーゲンは過去に『マーフィー・ブラウン』でエミー賞を受賞した経歴を持ち、本作ではユーモアを交えながら娘を支える母親像を魅力的に描いています。彼女の登場シーンはコミカルで、若い映画製作者たちを迎え入れるきっかけとなる重要な役割を果たしています。ウィザースプーンとバーゲンの母娘のやり取りは、作品のハイライトの一つです。
さらに、レイク・ベルがアリスのクライアントであるゾーイ役で登場します。ベルはインディペンデント映画で知られる女優で、ここでは少しわがままなクライアントを演じ、アリスの仕事の苦労を際立たせています。彼女の演技は短い出演ながらも印象的で、ウィザースプーンの主人公を引き立てる効果を発揮しています。
全体として、女優陣の活躍は本作の軽やかな雰囲気を支えており、特にウィザースプーンのチャーミングなパフォーマンスが批評家からも好評を博しています。ロジャー・イーバート・ドット・コムのレビューでは、彼女のエネルギーが作品を救っていると評価されています。
ウィザースプーンは本作を通じて、40代の女性のリアルな葛藤を体現しています。離婚後の孤独感や、再び恋に落ちる喜びを細やかな表情で表現し、観客に勇気を与えるような演技です。バーゲンとの共演シーンでは、世代を超えた女性の絆が感じられ、作品のテーマである家族の再定義を強調しています。ベルの役柄はコミカルなアクセントを加え、全体のバランスを取っています。これらの女優の活躍により、本作は単なるラブコメディを超えた、女性のエンパワーメントを描いた作品となっています。
女優の衣装・化粧・髪型
リース・ウィザースプーン演じるアリス・キニーの衣装は、カリフォルニアのライフスタイルを反映したカジュアルでエレガントなものが中心です。彼女はインテリアデザイナーという役柄に合わせて、ゆったりとしたブラウスやワイドパンツを着用し、日常的なシーンで自然な魅力を発揮しています。例えば、誕生日パーティーのシーンでは、黄色のフィットドレスを着ており、金色の髪とマッチして明るい印象を与えています。全体的に、ナンシー・マイヤーズ作品らしい上品なファッションが採用され、黒のミニドレスやメタリックなパターンのワンショルダーガウンなども登場します。これらの衣装は、彼女のスリムな体型を美しく引き立てています。
化粧については、ウィザースプーンはナチュラルメイクを基調としています。大きな青い目を強調するブラックライナーと、ほんのりピンクのチーク、リップグロスが主で、40歳の自然な美しさを活かしたスタイルです。映画のプロモーションイベントでは、バラ色のメイクで顔を明るく見せ、深めのサイドパートのストレートヘアと組み合わせています。髪型はロングのブロンドヘアをストレートに下ろすことが多く、時にはゆるいウェーブを加えてボリュームを出しています。過去の作品から続く彼女のヘアスタイルの進化が見られ、2017年の本作ではバターブロンドの明るいトーンが特徴的です。
キャンディス・バーゲンのリリアンは、クラシックな衣装が多く、ゆったりとしたカーディガンやエレガントなドレスを着用しています。化粧は控えめで、年齢を感じさせない上品なメイクが施され、髪はショートボブスタイルで洗練された印象です。レイク・ベルのゾーイは、ビジネスライクなブラウスとスカートを着こなし、シャープなメイクとストレートヘアで現代的な女性像を表現しています。
これらの女優のスタイリングは、作品のロサンゼルスらしいリラックスした雰囲気を高めています。ウィザースプーンのファッションは特に注目され、プロモーションではマイケル・コースのドレスを着用し、金のアクセサリーで統一感を出しています。
全体として、女優たちの衣装はストーリーの進行に合わせて変化し、日常からパーティーシーンまで多様です。ウィザースプーンのヘアはピクシーカットからロングまで変遷してきましたが、本作ではロングのストレートが主流で、ゆるいカールも加わることで柔らかさを演出しています。メイクは常にミニマルで、彼女の自然な魅力を引き出しています。これにより、観客はキャラクターに親しみを感じやすくなっています。
あらすじ
アリス・キニーは、映画監督の父ジョン・キニーの娘で、40歳の誕生日を迎えています。夫のオースティンと別居し、ニューヨークからロサンゼルスの実家に戻ってきたアリスは、二人の娘イザベルとロージーと共に新しい生活を始めます。オースティンは音楽プロデューサーとしてニューヨークに残っています。誕生日を祝う夜、アリスは友人たちとバーで出会った若い映画製作者のハリー、ジョージ、テディの三人と意気投合します。彼らは短編映画で注目を集め、フルレングスの映画を制作するためにロサンゼルスに来ていますが、宿泊先を追い出されて困っていました。
酔った勢いでアリスはハリーと一夜を過ごしかけますが、翌朝、母のリリアンが三人をゲストハウスに泊まらせることを提案します。アリスは渋々了承し、三人はアリスの家に滞在することになります。ハリーは監督、テディは俳優、ジョージは脚本家で、彼らはホラー監督のジャスティン・ミラーに映画の資金援助を求めています。アリスはインテリアデザイナーの仕事に励みますが、最初のクライアントであるゾーイから安く見積もられ、苦労します。テディはアリスのウェブサイトを手伝い、ジョージはイザベルの学校の作文コンテストをサポートします。
ハリーとアリスは恋に落ちますが、オースティンが突然訪ねてきて、三人の存在に不満を漏らします。ハリーはテディとジョージのサイドプロジェクトに嫉妬し、家を出て行きます。テディとオースティンの間で喧嘩が起き、アリスは三人を追い出します。また、オースティンに離婚を申し出ます。一週間後、アリスは三人を許し、家族の絆を再確認します。イザベルの学校の演劇公演で、三人は重要なミーティングをキャンセルして駆けつけ、ジョージはイザベルを励まします。公演後、全員でディナーを楽しむ中、ロージーの無邪気なコメントが家族のメタ的なテーマを浮き彫りにします。
このあらすじは、予期せぬ出会いがもたらす変化を描き、家族の再構築と恋愛の喜びをコミカルに表現しています。三人の若者たちがアリスの生活に新鮮な風を吹き込み、彼女の自己発見を促します。最終的に、アリスは独立した女性として成長し、家族の新しい形を見つけます。
解説
『ホーム・アゲイン』は、ハリー・マイヤーズ=シャイヤーの監督デビュー作で、彼女の母ナンシー・マイヤーズがプロデュースを担当しています。ナンシー・マイヤーズは『恋愛適齢期』や『ホリデイ』などのロマンティックコメディで知られ、本作もそのスタイルを継承しています。テーマは40代女性の再出発と、世代を超えた関係性で、シングルマザーのリアルな葛藤を軽やかに描いています。予算1500万ドルに対し、世界興行収入は3730万ドルとまずまずの成績を収めました。批評家からは賛否両論で、ロッテン・トマトでは33%の支持率、メタクリティックでは41点と平均的です。
肯定的なレビューでは、リース・ウィザースプーンの魅力が作品を支えていると評価されています。例えば、『ロサンゼルス・タイムズ』のケイティ・ウォルシュは、心地よいエスケープとして楽しめると述べています。ピーター・ブラッドショー(『ガーディアン』)は、馬鹿げているが観られる作品だとコメントしています。一方、否定的な意見では、脚本の平板さとキャラクターの薄さを指摘する声が多く、ジョン・フロッシュ(『ハリウッド・リポーター』)はサニタイズされすぎて個性がないと批判しています。ピーター・トラヴァース(『ローリング・ストーン』)は、ウィザースプーンのエネルギーを抑え込んでいるとして低評価です。
本作の魅力は、ロサンゼルスの美しい家屋とインテリアで、マイヤーズ親子の美学が反映されています。家族のメタ要素として、アリスの父が映画監督という設定が、監督自身の背景を思わせます。キャスティングでは、当初ローズ・バーンが予定されていましたが、ウィザースプーンに変更され、彼女の明るいイメージが作品に合いました。撮影は2016年10月から12月にかけてロサンゼルスで行われ、音楽はジョン・デブニーが担当しています。全体として、感じの良いフラッフィーな映画で、母親と友人との軽いエンターテイメントとしておすすめです。
ユーザーからのレビューでは、ウィザースプーンの演技を「チャーミング」と称賛するものが多く、家族の温かさを描いた点が好評です。一方で、ストーリーの浅さを指摘する意見もあり、2017年のワースト映画の一つとする厳しい声もあります。総じて、気軽に楽しむための作品として位置づけられています。ナンシー・マイヤーズの影響が強く、インテリアの美しさやポジティブなメッセージが特徴です。この映画は、女性のエンパワーメントをテーマにしつつ、男性キャラクターも魅力的に描いており、幅広い観客にアピールします。
さらに、批評ではキャストのアンサンブルが評価されており、特に若い俳優たちの新鮮さが作品の活力源となっています。興行面では、公開初週に860万ドルを稼ぎましたが、競合作の影響で急落しました。それでも、ホームビデオ市場で成功を収めています。本作は、2017年のロマコメとして、伝統的なジャンルを現代的にアップデートした点が興味深いです。監督のデビュー作として、家族の遺産を活かした安定した出来栄えです。
キャスト
- リース・ウィザースプーン:アリス・キニー
- ナット・ウルフ:テディ・ドーシー
- ジョン・ルディニツキー:ジョージ・アップルトン
- ピコ・アレクサンダー:ハリー・ドーシー
- レイク・ベル:ゾーイ・ベル
- リード・スコット:ジャスティン・ミラー
- ドリー・ウェルズ:トレイシー
- ローラ・フラナリー:イザベル・ブルーム=キニー
- エデン・グレイス・レッドフィールド:ロージー・ブルーム=キニー
- P.J.バーン:ポール
- ジョシュ・スタンバーグ:ウォーレン
- マイケル・シーン:オースティン・ブルーム
- キャンディス・バーゲン:リリアン・スチュワート
スタッフ
- 監督・脚本:ハリー・マイヤーズ=シャイヤー
- 製作:エリカ・オルデ、ナンシー・マイヤーズ
- 撮影:ディーン・カンデイ
- 編集:デヴィッド・ビロウ
- 音楽:ジョン・デブニー
- 配給:オープン・ロード・フィルムズ
- 製作会社:ブラック・バイシクル・エンターテインメント、ウェイヴァリー・フィルムズ



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