『ザ・モンスター』は1982年に公開された米国の犯罪スリラー映画。ロサンゼルスのハリウッド通りを舞台に、売春婦として働くシングルマザーの女性が、凶暴なポン引きを捕まえるために警察に協力する様子を描いています。エクスプロイテーション映画の要素を強く持った作品として知られています。現実の売春街の暗部をリアルに表現し、緊張感あふれる一夜の出来事を追っています。
基本情報
- 邦題:ザ・モンスター
- 原題:VICE SQUAD
- 公開年:1982年
- 製作国・地域:アメリカ
- 上映時間:97分
女優の活躍
『ザ・モンスター』では主役のプリンセスを演じたシーズン・ヒューブリーの活躍が光ります。彼女はシングルマザーとして娘を養うために売春婦となった女性を、魅力的にかつ現実味を持って演じています。シーズンは役作りのために実際のロサンゼルスの売春婦たちと10週間を過ごし、リアリティを追求しました。彼女の演技は、恐怖や絶望、母性を感じさせるニュアンスが豊かで、観る者に強い印象を残します。ウィングス・ハウザー演じるラムロッドの狂気に対して、彼女の人間らしい弱さと強さが対比され、物語を牽引しています。
女優の衣装・化粧・髪型
シーズン・ヒューブリーの衣装は、当時のハリウッド売春街を反映したセクシーで派手なスタイルです。タイトなドレスやショートスカート、ハイヒールといった露出度の高い服装が多く、夜の街に溶け込む実用性と魅力が両立しています。化粧は glittery なアイメイクが特徴的で、派手ながらも疲れた表情を強調するメイクアップが施されています。髪型は短めのボブや実用的なスタイルで、動きやすくファッション性も兼ね備えています。これらのビジュアルは、彼女のキャラクターの生活感を効果的に表現しています。
あらすじ
ロサンゼルスでビジネスウーマンから売春婦となったプリンセス(シーズン・ヒューブリー)は、娘を養うためにハリウッド通りで働いています。ある夜、友人ジンジャーが凶暴なポン引きラムロッド(ウィングス・ハウザー)に惨殺される事件が発生します。バイス・スクワッドの刑事トム・ウォルシュ(ゲイリー・スワンソン)は、ラムロッドを逮捕するためプリンセスに協力を求めます。最初は拒否する彼女ですが、友人の遺体を見せられ、娘の親権を失う脅しを受け、マイクを仕込んでラムロッドをおびき寄せる囮となります。
作戦は成功しラムロッドは逮捕されますが、移送中に脱走してしまいます。プリンセスを狙うラムロッドは容赦なく暴力を振るい、彼女の仲間たちも巻き込んでいきます。プリンセスは命の危険にさらされながら、刑事たちと協力して逃げ回ります。クライマックスでは倉庫での対決が展開され、激しい追跡劇の末に決着を迎えます。
解説
本作は単なるアクション映画ではなく、1980年代初頭のロサンゼルス売春街の暗部を克明に描いた作品です。監督のゲイリー・A・シャーマンは、ドキュメンタリー的なアプローチを取り入れ、現実の警察や売春婦への取材を基に脚本を練り上げました。ウィングス・ハウザーのラムロッドは、冷酷で予測不能な怪物として強烈なインパクトを与えます。一方、シーズン・ヒューブリーのプリンセスは、母性と現実の厳しさを体現したキャラクターとして共感を呼ぶでしょう。
テーマとしては、街の変え難い闇や法と個人の葛藤、搾取の連鎖などが描かれています。テンポの良い展開と生々しい暴力描写が特徴で、 エクスプロイテーション映画の傑作の一つと評価されています。公開当時は商業的にも成功し、観客に強い印象を残しました。
キャスト
- シーズン・ヒューブリー:プリンセス
- ゲイリー・スワンソン:トム・ウォルシュ刑事
- ウィングス・ハウザー:ラムロッド
- ペペ・セルナ:ピート・メンデス刑事
- ビヴァリー・トッド:ルイーズ・ウィリアムズ刑事
- ニーナ・ブラックウッド:ジンジャー
- その他:モーリス・エマニュエル、ウェイン・ハケットなど
スタッフ
- 監督:ゲイリー・A・シャーマン
- 脚本:サンディ・ハワード、ケネス・ピーターズ、ロバート・ヴィンセント・オニール
- 製作:ブライアン・E・フランキッシュ
- 撮影:ジョン・アルコット
- 編集:ロイ・ワッツ
- 音楽:ジョー・レンゼッティ、キース・ルビンスタイン
この映画は、40年以上経った今もその迫力とリアリティで多くのファンを魅了し続けています。夜の街の危険と人間ドラマを、ぜひご覧になってみてください。


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