アシュリー・マデクウィ(Ashley Madekwe)は英国ロンドン出身の女優。『シークレット・ダイアリー・オブ・コールガール』のバンビ役、『リベンジ』のアシュリー役、『セイラム』のティツバ役で知られています。『County Lines』(2019年)でBAFTA助演女優賞にノミネート。また、ファッションブログ「Ring My Bell」も運営。以下では彼女の生い立ち・教育、経歴、私生活、出演作品をご紹介しています。
プロフィール
- 名前:アシュリー・マデクウィ(Ashley Madekwe)
- 生年月日:1983年12月6日(42歳)
- 出生地:英国ロンドン
生い立ち・教育
アシュリー・イフェオマ・マデクウィ(Ashley Ifeoma Madekwe)は、1983年12月6日、英国ロンドンのマイルエンド病院で生まれました。父親ピーター・マデクウィはナイジェリアとスイス(スイス・ドイツ系)の混血、母親トレイシーはイングランド人で、彼女は多文化的な家庭で育ちました。サウスロンドンのウェスト・ノーウッドにある公営住宅地で幼少期を過ごし、コミュニティの一員として安全で温かい環境だったと振り返っています。
9歳で無料の演劇グループに参加し、そこで脚本を読む才能を認められ、演技への興味が芽生えました。当初はポップスターを目指していましたが、父親の勧めで演劇の道に進みました。14歳の時に家族はノーベリー郊外に移り、彼女は名門のブリット・スクール(BRIT School)に入学。この学校はアデルやエイミー・ワインハウスなど多くの才能を輩出した芸術学校で、彼女は演技とパフォーマンスを学びました。
その後、ロンドンの王立演劇学校に進学し、演技の学士号(BA in Acting)を取得。RADA在学中には、シェイクスピアの『ヘンリー五世』でキャサリン姫役や、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』でキャサリン・アーンショー役を演じるなど、舞台での経験を積みました。この時期、彼女は学業と並行してテレビや舞台に出演し、プロの女優としての基礎を築きました。彼女の従兄弟であるアーチー・マデクウィも俳優として活躍しており、家族に芸術的才能が受け継がれていることがうかがえます。
経歴
アシュリー・マデクウィの演技キャリアは、1999年に英国の警察ドラマ『The Bill』でジャニー・ニュートン役としてデビューしたことから始まりました。2000年にはテレビ映画『Storm Damage』でアナリーズ役を演じ、麻薬依存者の娘という複雑な役柄で注目を集めました。この時期、彼女は『Teachers』(2001~2002年)で妊娠中の生徒ベヴ役や、『Doctors』、『Casualty』など英国の人気ドラマにゲスト出演し、経験を積みました。
2006年には『Vital Signs』で娼婦役を演じ、過激な役柄にも挑戦。2007年にはウディ・アレン監督の映画『カサンドラの夢(Cassandra’s Dream)』でルーシー役を演じ、コリン・ファレルやユアン・マクレガーとともにスクリーンに登場。同じ年、ピーター・オトゥールの主演作『ヴィーナス(Venus)』で脇役を務め、映画界での足場を固めました。
2008年、彼女はITV2のドラマ『シークレット・ダイアリー・オブ・コールガール(Secret Diary of a Call Girl)』でバンビ役を演じ、国際的な注目を集めました。この役は、明るく情熱的なエスコート嬢という挑戦的なキャラクターで、シリーズ2と3に出演し、ショータイムでの米国放送で人気を博しました。2008年にはコメディ映画『キミに逢えたら!(How to Lose Friends & Alienate People)』でメグ・フォックスと共演。2009年には米国のドラマ『The Beautiful Life: TBL』でマリッサ・デルフィナ役として米国デビューを果たしましたが、番組は2話で打ち切りとなり、短命に終わりました。
2011年、彼女はABCのドラマ『リベンジ(Revenge)』でアシュリー・ダヴェンポート役に抜擢され、世界的スターの地位を確立。このソープオペラ風のドラマは米国で大ヒットし、彼女のクロイドン出身のソーシャルクライマー役は自身のサウスロンドン訛りを活かし、視聴者に強い印象を与えました。2シーズンにわたりレギュラー出演した後、2013年にゲスト出演でシリーズを去りました。2014年から2016年まで、WGN Americaの『セイラム(Salem)』で魔女ティツバ役を演じ、歴史ファンタジーでの演技が評価され、批評家から称賛されました。2019年の映画『County Lines』では、麻薬密売に関わる母親トニ役で主演し、2021年にBAFTA助演女優賞にノミネートされるなど、キャリアの頂点を迎えました。この作品は英国の低予算映画ながら、彼女の心を揺さぶる演技で高い評価を受けました。
最近では、2020年の『ミナマタ』でジョニー・デップと共演し、2021年の『Dr. Death』や『The Umbrella Academy』に出演。彼女はファッションブログ「Ring My Bell」を運営し、スタイルアイコンとしても知られ、H&MやASOSとのコラボレーションでファッション界でも影響力を発揮。推定純資産は約300万ドルです。
私生活
アシュリー・マデクウィは私生活を比較的プライベートに保ちつつ、ソーシャルメディアでファンと交流しています。2008年に『シークレット・ダイアリー・オブ・コールガール』の共演者イド・ゴールドバーグ(Iddo Goldberg)と出会い、交際を開始。2012年6月17日、英国の田園地帯でクリスタ・アレンやデヴィッド・シュウィマーらが出席する中、結婚しました。2人は『セイラム』でも共演し、互いのキャリアを支え合うパートナーとして知られています。2023年4月に第1子妊娠を発表し、同年9月に男児が誕生。彼女はインスタグラム(@smashleybell、約58.1万フォロワー)で息子との写真を共有し、家族への愛を表現しています。
彼女は兄タイロン・マデクウィを持ち、家族との絆を大切にしています。ロサンゼルスに拠点を移し、2016年にハリウッドヒルズに175.5万ドルの豪邸を購入。趣味はファッションと旅行で、ブログ「Ring My Bell」ではファッションやライフスタイルを発信。彼女はボディポジティビティや人種平等、女性の権利を支持し、がん患者支援やホームレスの若者へのケアパッケージ提供など慈善活動にも積極的です。
出演作品
アシュリー・マデクウィの主な出演作品は以下の通りです。
- The Bill(1999年)…警察ドラマでジャニー・ニュートン役としてデビュー。
- Storm Damage(2000年、テレビ映画)…アナリーズ役で、麻薬依存者の娘を演じ、批評家の注目を集めた。
- Teachers(2001~2002年)…妊娠中の生徒ベヴ役でゲスト出演。
- Venus(2006年)…ピーター・オトゥール主演の映画で脇役として出演。
- カサンドラの夢(2007年)…ウディ・アレン監督の犯罪ドラマでルーシー役。
- シークレット・ダイアリー・オブ・コールガール(Secret Diary of a Call Girl)(2008~2010年)…バンビ役でシリーズ2・3に出演し、国際的な人気を獲得。
- キミに逢えたら!(2008年)…ヴィッキー役でメグ・フォックスと共演したコメディ映画。
- West 10 LDN(2008年、テレビ映画)…イライシャ役でBBC Threeのドラマに出演。
- Trexx and Flipside(2008年)…オリー役で6エピソードに出演。
- The Beautiful Life: TBL(2009年)…米デビュー作でマリッサ・デルフィナ役。2話で打ち切り。
- リベンジ(2011~2013年)…アシュリー・ダヴェンポート役で世界的ブレイク。
- セイラム(2014~2016年)…魔女ティツバ役で主演、批評家から称賛された。
- County Lines(2019年)…トニ役でBAFTA助演女優賞にノミネート。
- ミナマタ(2020年)…ジョニー・デップと共演した伝記ドラマ。
ほかに『Dr. Death』(2021年)、『The Umbrella Academy』(2019年~)など、最近のシリーズで多様な役柄を演じました。その他、舞台では『Little Sweet Thing』や『Flight Path』、映画『Victim』(2011年)などに出演。
まとめ
アシュリー・マデクウィは、ロンドン出身のナイジェリア系英国人女優で、『シークレット・ダイアリー・オブ・コールガール』、『リベンジ』、『セイラム』で国際的な人気を獲得しました。RADAで学び、舞台や映画で多才な演技を披露。『County Lines』でのBAFTAノミネートは彼女のキャリアの頂点です。イド・ゴールドバーグとの結婚、ファッションブログ、慈善活動で多面的な魅力を発揮し、今後の活躍が期待されます。





コメント 足跡・感想・レビューなど