『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』は2011年に米国で製作されたアクション映画。1940年代、病弱なスティーブ・ロジャースは超人血清でキャプテン・アメリカとなり、ナチスの秘密組織ヒドラと戦う。愛国心と勇気を胸に、正義のために立ち上がる英雄の物語。
基本情報
- 邦題：キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
- 原題：Captain America: The First Avenger
- 公開年：2011年
- 製作国：米国
- 上映時間：124分
- ジャンル：アクション、SF、戦争、歴史
- 配給：パラマウント・ピクチャーズ
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あらすじ
1942年、第二次世界大戦中のアメリカ。スティーブ・ロジャースは、虚弱な体格ながら強い正義感を持つ青年です。軍への入隊を何度も試みるが、体力不足で不合格が続く中、彼の意志に感銘を受けた科学者アースキン博士に見出されます。博士の推挙により、スティーブは極秘計画「スーパーソルジャー計画」に参加。超人血清を投与され、驚異的な身体能力を持つ超人に変貌します。こうして「キャプテン・アメリカ」として生まれ変わったスティーブは、ナチスの秘密組織「ヒドラ」を率いるヨハン・シュミット（レッド・スカル）と対峙。ヒドラが開発した強力なエネルギー兵器「テッセラクト」を巡り、スティーブは仲間たちと共に壮絶な戦いに挑みます。愛国心と犠牲の精神を胸に、彼は人類の未来を守るため命を賭して戦います。
女優の活躍
本作で重要な女性キャラクターを演じたのは、ペギー・カーター役のヘイリー・アトウェルです。ペギーはイギリス出身の戦略科学予備軍（SSR）のエージェントで、スティーブの成長を見守る重要な人物です。アトウェルは、ペギーの知性、勇敢さ、そして優しさを絶妙に表現し、観客に強い印象を与えました。彼女の演技は、戦時中の女性としての強さと、恋愛における繊細な感情の両方をバランスよく描き出しています。特に、スティーブとのロマンスの場面では、控えめながらも深い愛情を表現し、物語に情感を加えました。また、アクションシーンでは銃を手に戦う姿で、ペギーの行動力を強調。彼女の存在感は、男性中心の戦争映画に新たな魅力をもたらしました。アトウェルは本作をきっかけにマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）でペギー・カーターとして長期にわたり活躍し、後にスピンオフドラマ『エージェント・カーター』でも主演を務めました。
女優の衣装・化粧・髪型
ヘイリー・アトウェル演じるペギー・カーターの衣装は、1940年代の軍事的雰囲気と女性らしさを融合させたデザインが特徴です。主に着用するのは、SSRの制服で、オリーブグリーンのジャケットとスカート、またはズボンを組み合わせた実用的なスタイルです。ジャケットは肩パッドが入り、時代特有のシャープなシルエットを強調。赤いリップスティックと控えめなファンデーションによるメイクは、戦時中の女性らしい気品を表現しつつ、過度な華やかさを避けた自然体な印象を与えます。髪型は、肩までの長さのウェーブヘアで、しばしば後ろでまとめられ、活動的なエージェントとしての機能性を保ちつつ、女性らしい柔らかさを演出。戦闘シーンでは、シンプルなポニーテールやアップスタイルが登場し、彼女の動きやすさを優先した実用性が強調されました。ペギーの衣装とメイクは、時代背景を反映しつつ、彼女の強い個性と魅力を引き立てるものでした。
解説
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』（2011年公開）は、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）の5作目であり、キャプテン・アメリカの起源を描く作品です。本作は、第二次世界大戦という歴史的背景を活かし、ヒーロー映画に戦争映画の要素を融合させたユニークな作品です。監督のジョー・ジョンストンは、『インディ・ジョーンズ』シリーズのようなクラシックな冒険映画のテイストを取り入れ、1940年代のノスタルジーと現代的なアクションを調和させました。物語の核となるのは、スティーブ・ロジャースの「心の強さ」です。身体が弱くても正義感を失わない彼の姿は、観客に「真の英雄とは何か」を問いかけます。レッド・スカルが率いるヒドラは、ナチスを超える脅威として描かれ、テッセラクトという神秘的なアイテムが後のMCU作品に繋がる伏線となっています。視覚効果も特筆すべき点で、クリス・エヴァンスの病弱な姿はCG技術でリアルに再現され、観客を驚かせました。また、音楽はアラン・シルヴェストリが担当し、愛国的なテーマ曲が物語の感動を高めています。本作は、単なるスーパーヒーロー映画ではなく、個人の成長と犠牲の物語として深い共感を呼び、MCUの礎を築いた作品と言えるでしょう。
キャスト
- クリス・エヴァンス – スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
- ヘイリー・アトウェル – ペギー・カーター
- ヒューゴ・ウィーヴィング – ヨハン・シュミット / レッド・スカル
- セバスチャン・スタン – ジェームズ・“バッキー”・バーンズ
- トミー・リー・ジョーンズ – チェスター・フィリップス大佐
- ドミニク・クーパー – ハワード・スターク
- スタンリー・トゥッチ – アブラハム・アースキン博士
- トビー・ジョーンズ – アーニム・ゾラ
- ニール・マクドノー – ティモシー・“ダム・ダム”・デュガン
- デレク・ルーク – ゲイブ・ジョーンズ
- ナタリー・ドーマー：ロレイン
スタッフ
- 監督：ジョー・ジョンストン
- 脚本：クリストファー・マーカス、スティーヴン・マクフィーリー
- 製作：ケヴィン・ファイギ
- 製作総指揮：ルイス・デスポジート、アラン・ファイン、スタン・リー他
- 音楽：アラン・シルヴェストリ
- 撮影：シェリー・ジョンソン
- 編集：ジェフリー・フォード、ロバート・ダルヴァ
- 視覚効果監修：クリストファー・タウンゼント
- プロダクションデザイン：リック・ハインリクス
- 衣装デザイン：アンナ・B・シェパード
レビュー 作品の感想や女優への思い