チャリ・ホーキンス（Chari Hawkins）は、1991年5月21日生まれのアメリカ合衆国の陸上競技選手で、七種競技を専門とする。ユタ州立大学で活躍後、プロ転向。2022年室内五種目金メダル、2019年世界選手権12位、2023年8位。2024年パリ五輪出場も高跳びで苦戦し21位。メンタルヘルス啓発も行う。
プロフィール
個人情報
- 名前：チャリ・ホーキンス（Chari Hawkins）
- 出生名：チャリ・ワンダ・ホーキンス
- 生年月日：1991年5月21日（34歳）
- 出生地：アメリカ合衆国アイダホ州レックスバーグ
- 学歴：ユタ州立大学、バース大学
- 勤務先：ブルックス
- 身長：168cm
- SNSサイト：YouTube
スポーツ
- 国：アメリカ合衆国
- スポーツ：陸上競技
- 種目：七種競技、五種競技
- 大学チーム：ユタ州立アギーズ、チームバス
- プロ転向：2015年
生い立ち・教育
チャリ・ホーキンスは、1991年5月21日、アメリカ合衆国アイダホ州レックスバーグで生まれた。彼女のフルネームはチャリ・ワンダ・ホーキンスである。家族は5人きょうだいの末っ子として育ち、両親のビル・ホーキンスとペギー・ホーキンスのもとで、活発で競争心の強い環境に囲まれて過ごした。家族はスポーツ好きで、チャリ自身も幼少期からバスケットボール、ビーチバレー、ダンスなどに親しみ、多様な運動を通じて身体能力を養っていった。特に、家族の影響で競技への情熱が芽生え、スポーツが日常の一部となった。
高校時代、彼女は地元のマディソン高校に進学した。ここで陸上競技チームに加入したのは、友人たちと一緒に過ごすためという軽い気持ちからだった。しかし、すぐにその才能が開花する。100メートルハードルで州記録の14.46秒を樹立し、州チャンピオンに輝いたほか、全地区選抜、全州選抜、MVPの栄誉を獲得した。この時期の経験が、後の多種目競技への基盤を築いた。高校卒業は2010年で、陸上競技が彼女の人生を本格的に方向づけるきっかけとなった。
大学進学後、チャリはユタ州立大学（Utah State University）へ進んだ。専攻は家族消費者科学で、2011年から2015年までアギーズの陸上競技チームに所属。コーチのマット・インゲブリツェン氏からは、投擲コーチとして指導を受け、彼女の潜在能力を高く評価された。大学時代は、室内五種目でNCAAチャンピオンシップに出場し、5度のオールアメリカンに選出される輝かしい成績を収めた。キャンパスライフでは、学業と競技の両立を重視し、チームメイトとの絆を深めながら成長した。あるエピソードとして、室内大会で砲丸を落として蹴飛ばすほどのユーモアあふれる失敗談も語られ、彼女のポジティブな性格がうかがえる。
大学卒業後、彼女の教育への情熱は続き、2018年にサンタンデール奨学金を得て、イギリスのバース大学（University of Bath）で国際教育とグローバル化の修士号（Master of Arts）を取得した。この期間、TeamBathに所属し、英国大学・カレッジスポーツ（BUCS）大会で走幅跳金メダルと100メートルハードル銀メダルを獲得。異国での生活は、視野を広げ、メンタル面の強靭さを養う貴重な経験となった。教育背景が、後のメンタルヘルス啓発活動にもつながっている。
経歴
チャリのプロキャリアは、2015年の大学卒業直後から本格化する。2016年、ブライアン・クレイ招待で七種競技の自己ベスト5878点を記録し、注目を集めた。同年のリオデジャネイロ五輪選考会では15位に終わるも、室内五種目でUSATF室内選手権銅メダルを獲得。プロ転向初年度から、Brooks Runningのスポンサー契約を結び、安定した基盤を築いた。
2019年は飛躍の年となった。USATF選手権で6230点の3位に入り、世界選手権（ドーハ）出場権を獲得。大会では12位と健闘し、国際舞台での経験を積んだ。この頃から、メンタルヘルスの課題に直面し、パニック発作に悩まされるが、スポーツ心理学者とのセッションを通じて克服の道を歩み始める。2022年、USATF室内選手権で五種競技初優勝（4492点の自己ベスト）を果たし、世界室内選手権出場を果たす。
2023年、ブダペスト世界選手権で七種競技8位入賞。スペイン・アロナでのコンバインドイベントツアー金イベントで1位（6243点の自己ベスト）を記録し、USATFアスリート・オブ・ザ・ウィークに選ばれた。2024年、世界室内選手権で7位。米国五輪選考会では、3種目で自己ベストを更新し、6456点の新記録で2位となり、パリ五輪出場を決めた。五輪では高跳びで1.71メートルをクリアできず0点となり、21位（全競技完走者中最下位）に終わったが、経験を糧に前進した。
2025年、オリンピック後の転機としてロンドンマラソンに初挑戦。4時間14分30秒で完走し、新たな挑戦を示した。これまでに米国代表に7回選出され、プロキャリアで14個のメダルを獲得。七種競技の7種目（100mハードル、高跳び、砲丸投げ、200m走、走幅跳、やり投げ、800m走）で多才さを発揮し、常に自己超越を追求している。コーチのヘザー・バレル氏からは「自分らしく競え」との助言を受け、精神的な成長を遂げた。
私生活
- 家族：両親ビルとペギー、4人のきょうだいの末っ子。スポーツ一家で、きょうだいの励ましが原動力。
- パートナー：チャールズ・オニール3世と婚約中。紳士的で支え合う関係を公言。
- 居住地：カリフォルニア州サンディエゴ在住。トレーニング拠点として最適。
- メンタルヘルス：2019年に不安障害を公表。パニック発作を「緑のゴブリン」と比喩し、克服を啓発。
- 趣味：教育関連活動、ソーシャルメディアでの共有。Instagramフォロワー150万人超。
- 価値観：自己価値を成績から切り離し、楽しむ姿勢を重視。退役後は家族形成を望む。
出演作品
- ドキュメンタリー：『FROM PANIC TO PEACE』（ユタ州立大学マガジン、2024年）- オリンピックへの道とメンタル克服を描く。
- インタビュー：SHOUTOUT SOCAL（2023年）- アスリートとしてのアドバイスと人生観を語る。
- ポッドキャスト：各種スポーツ番組でゲスト出演、メンタルヘルスをテーマに。
- ソーシャルメディア：Instagram/TikTokでトレーニング動画、30 Days with Chariプログラムを配信。
- 広告：Brooks Runningアンバサダーとしてプロモーション動画多数。
- 記事寄稿：E! Online（2024年）- 不安をスーパーパワーに変える体験談。
- 講演：モチベーショナルスピーカーとして、教育・スポーツイベントで登壇。
- メディア出演：Team USA公式プロフィール、World Athleticsインタビュー。
レビュー 作品の感想や女優への思い