チェン・メン

チェン・メン（陈梦）は中国の女子卓球選手。山東省青島出身。

右利き横グリップラケット、両面逆ラバーのプレースタイルで、2017年、2018年、2019年、2020年の年末決勝大会女子シングルス4連覇、2020年夏季五輪女子シングルス・女子団体金メダリスト、2024年夏季五輪女子シングルス金メダリスト。

オリンピックでは、卓球女子シングルス金メダルの防衛に成功した史上3人目の選手となりました。

陳夢

個人情報

• 氏名：チェン・メン
• 簡体字表記：陈梦
• 繁体字表記：陳夢
• ピンイン：Chén Mèng
• ニックネーム：大鵬
• 国籍：中華人民共和国
• 生年月日：1994年1月15日（30歳）
• 出身地：中国山東省青島市
• 身長：1.67m
• 体重：55kg
• weibo：陈梦-乒乓球的新浪微博

卓球選手情報

• プレースタイル：右利きクロスコート、両サイドバックスピンスタイル
• 最高ランキング：1位（2021年9月）
• 現在ランキング：4位
• 所属クラブ：深セン大学

略歴

幼少期の経験

チェン・メンは幼い頃、青島陸軍卓球大会のチャンピオンだった母親のパン・ミンから卓球を教わりました。

5歳からはコーチの呉乃煥から卓球を習い、10歳で省体育チームに入り、省内唯一の選手として同年の中国ジュニアチームに選ばれました。

2007年、13歳のとき、彼女は国家チームの練習で優秀な成績を収め、国家チームへの唯一の出場権をかけたチーム内総当たり戦で、12歳で国家チームに選出。

有名俳優の黄暁明の従姉妹ということもあり、陳夢はデビュー当時、多くの注目を集めました。

ユース時代

チェン・メンは、生中継された2007-2008雲台山杯U17中国卓球オールスター戦で、若い選手にありがちな緊張や故障が全くない状態で優勝。

2008年世界ジュニア選手権団体戦、日本チームを3-0の完封で下しました。同2008年の世界ユース選手権では、日本との団体戦で石川佳純に3-0で完勝し、2009年のアジアユース選手権では、女子シングルスで4-1で勝利し、再びチャンピオンに輝きました。

2011年、バーレーンのマナマで開催された世界卓球ユース選手権では、陳夢は女子団体、女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの4冠を達成し、同大会の4冠王となりました。

当時、もっとも注目された若手女子卓球選手の一人となったチェン・メンは、世界ユース選手権でグランドスラム優勝を果たし、一歩一歩中国チームの主軸となっていきました。

経歴

チェン・メンは2010年末に「ロッテルダム」世界卓球選手権で郭躍と李暁丹を破り、その名を知られるようになりました。

2012年の名声群

2012年は彼女にとって名声の年となり、カタール・オープンの決勝で韓国の石賀を予選を4-0で振り切り、初の大会タイトルを獲得した。 ツアー女子シングルス初優勝。

同2012年、チャイナ・オープンで第1シードのリウ・シウェンを4-3で下して優勝し、自身2度目のタイトルを獲得すると、一気に世界ランキングを上げました。

また同年、彼女は山東魯能で国内卓球スーパーリーグに34試合出場し、22勝12敗でシングルス勝利数ランキング4位となり、代表チームで最も好成績を残したルーキーの一人となりました。

2012年FIBAワールド・テーブルテニス・ツアー・ファイナルが6月6日に杭州で開幕。

女子シングルスの1回戦で、大会第1シードで中国の若手選手であるチェン・メンは、日本のスター選手である福原愛を振り切り、あっさりと次のラウンドに進んで準決勝まで勝ち進んだが、チームメイトの丁寧に敗れました。

2013年1月、チェン・メンはITTF女子シングルスの世界ランキングで初めてトップ10入り。

2013年

同年、パリ・ワールドシリーズへのスルー出場権を得られなかったものの、女子チームのヘッドコーチである孔令輝から選出され、19歳にして初めてワールドシリーズに出場する機会を獲得。

このシリーズでは女子シングルスと女子ダブルスに出場し、女子ダブルスでは朱雨玲と組んで3位に入賞。

2013年天津で開催された東アジア競技大会では、陳夢はチームメイトの朱雨玲を4-2の力強い勝利で破り、栄冠を手にした。

2014年・2015年

2014年、チェン・メンはチームメイトの丁寧、李暁霞、劉詩文、朱雨玲とともに中国代表として世界卓球選手権（団体戦）に出場。これが世界選手権デビュー戦となりました。

その後、ワールドカップ卓球選手権大会（団体戦）、世界卓球選手権大会（団体戦）、世界卓球選手権大会（団体戦）にチームで出場し、チームメイトとともに世界選手権で優勝し、代表チームでの地位を安定させました。

しかし、2014年から2016年にかけて、個人シングルスは緩衝期に入り、オープン選手権では数回優勝したものの、世界選手権などの主要大会ではシングルスでの躍進はなく、2015年の蘇州世界卓球選手権では出場権すら得られませんでした。

2017年

チェン・メンにとって収穫の多かった2017年は、多くの大会でプレー。

カタールオープンと全豪オープンでダブルタイトルを獲得。

カザフスタンのアスタナで開催されたワールドツアーのファイナルでは、2015年に続いて2度目の決勝進出を果たし、最終的にタイトルを獲得しただけでなく、女子ダブルスの試合でチームメイトの朱雨玲と4-0で日本のコンビを破りました。

2018年1月1日、陳夢（チェン・メン）の世界ランキングが初めて世界1位に達し、中国選手として9人目の女子世界1位となりました。

2021年（東京オリンピック）

チェン・メンは東京オリンピックの女子シングルス決勝でチームメイトの孫穎莎を4-2で破り優勝。

2024年（パリオリンピック）

チェン・メンはパリオリンピックの女子シングルス決勝で、チームメイトの孫穎莎を再び4-2で破り、卓球女子シングルスで鄧亜平・張芸寧に続くオリンピック史上3人目の防衛を果たしました。

私生活

チェン・メンは女優のホアン・シャオミンといとこ同士で、二人の祖母は仲の良い姉妹。ホアンはウェイボーでチェン・メンの優勝を祝ったことがあります。