『スパイ・アサシン』は2009年に公開された米国のアクション・サスペンス映画。ブルガリアのソフィアを舞台に、国境なき医師団で働くアメリカ人医師ニコラス・ピンターが、謎の美女カトリーヌを助けたことがきっかけで、ロシアンマフィアにスパイ兼ダイヤモンドディーラーと誤認され、命がけの逃亡劇を繰り広げます。ヴァル・キルマーとイザベラ・マイコの共演による、ヒッチコック作品「北北西に進路を取れ」を彷彿とさせる mistaken identity のスリリングな物語です。
基本情報
- 邦題:スパイ・アサシン
- 原題:DOUBLE IDENTITY
- 公開年:2009年
- 製作国・地域:アメリカ合衆国
- 上映時間:93分
女優の活躍
映画『スパイ・アサシン』で最大の活躍を見せるのは、イザベラ・マイコです。彼女は謎めいた美女カトリーヌ役を演じ、単なるヒロインではなく、ダブルエージェント的な深みのあるキャラクターを熱演しています。
序盤では主人公を助ける優雅で魅力的な女性として登場し、中盤以降はアクションシーンで自ら銃を構えたり、敵を欺いたりする勇敢さと機知に富んだ姿を披露します。感情の揺らぎを細やかに表現する演技力が高く、ヴァル・キルマーとの緊張感あふれる化学反応が作品のハイライトとなっています。低予算ながらも、彼女の存在感が映画全体を大きく引き立てています。
女優の衣装・化粧・髪型
イザベラ・マイコのカトリーヌは、非常にセクシーで洗練されたビジュアルが特徴です。髪型は長いプラチナブロンドを優雅にウェーブさせ、時にはポニーテールやアップスタイルでアクティブさを強調しています。逃亡シーンでは動きやすいよう自然に流し、夜の街中では妖艶に輝くようスタイリングしています。
化粧はスモーキーアイを効かせたシャープな目元と、艶やかな赤系リップでファム・ファタルらしい魅力を最大限に引き出しています。肌は陶器のように滑らかで、プロフェッショナルなメイクアップが光ります。
衣装はスパイらしい機能性とセクシーさを兼ね備えています。タイトなブラックブラウスやスキニーパンツ、レザージャケット、ハイヒールブーツを多用し、動きやすさと美しさを両立させています。エレガントなドレス姿も見られ、ギャップが魅力です。
あらすじ
1992年のブルガリア・ソフィア。国境なき医師団で働くアメリカ人医師ニコラス・ピンターは、知人の出産を手伝った帰り道に、謎の美女カトリーヌが男たちに襲われている場面に遭遇します。彼女を助けた瞬間から、彼の運命は大きく変わります。
ロシアンマフィアはピンターを、実は消えた秘密エージェント「ジョン・チャーター」またはダイヤモンド密売人と誤認し、執拗に命を狙います。英国秘密情報部のエージェントたちも現れ、事態は複雑化していきます。カトリーヌはピンターを守りながら自らの秘密を抱え、二人でブルガリア中を逃げ回ります。
列車、ホテル、街中での銃撃戦や追跡劇が続き、裏切りと二重スパイの陰謀が次々と明らかになります。ピンターは医師から一転、命がけのサバイバルを強いられながら、カトリーヌとの信頼関係を深めていきます。最終的に、巨大な陰謀の全貌が明らかになり、壮絶なクライマックスを迎えます。
解説
映画『スパイ・アサシン』は低予算の直接ビデオ向け作品ながら、ヒッチコックの古典「北北西に進路を取れ」を明確に意識した mistaken identity ストーリーが魅力です。ヴァル・キルマーは当時の体型変化が見られますが、医師から徐々に逞しくなっていくキャラクターの成長を自然に演じています。
ブルガリアロケが新鮮で、東欧の街並みや文化が背景として効果的に活かされています。アクションは派手すぎずリアリティがあり、心理サスペンスの要素も強いです。イザベラ・マイコの魅力が最大の武器で、B級アクション映画の隠れた佳作と言えます。2009年当時のヴァル・キルマーファンには必見の一本です。
キャスト
- ヴァル・キルマー:ニコラス・ピンター / ジョン・チャーター
- イザベラ・マイコ:カトリーヌ
- ジュリアン・ワダム:スターリング
- フリスト・ショポフ:セリク・ドゥロフ
- マイケル・クローニン:アレン・ジェイコブ
- ヴァレンタイン・ペルカ:マシュー・マードック
- ヴァレンティン・ガネフ:ルドヴィク・セイファート
- ラシ・ヴィディンリエフ:エージェント・フィニー
- ザハリ・バハロフ:アレクサンダー
スタッフ
- 監督:デニス・ディムスター
- 脚本:デニス・ディムスター、ズヴィア・ディンボルト
- 製作:ズヴィア・ディンボルト、ボアズ・デイヴィッドソン
- 撮影監督:ロレンゾ・セナトーレ
- 製作会社:ヌー・イメージ / ミレニアム・フィルムズ
- 配給:アメリカ(直接ビデオ)




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