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ファム・ファタール

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『ファム・ファタール』(2002年、仏・米合作)は、ブライアン・デ・パルマ監督によるエロチック・スリラー。カンヌ国際映画祭で宝石強奪を企てる美女ロールの運命を描く。主演はレベッカ・ローミンとアントニオ・バンデラス。妖艶な映像と複雑な展開で観客を魅了。

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基本情報

  • 邦題:ファム・ファタール
  • 原題:FEMME FATALE
  • 公開年:2002年
  • 製作国:仏国、米国
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:ドラマ
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女優の活躍

『ファム・ファタール』の主演女優、レベッカ・ローミン(当時レベッカ・ローミン=ステイモス)は、本作でファム・ファタル(宿命の女)ロール・アッシュを演じ、その魅惑的で多面的な演技が高く評価されました。元トップモデルである彼女は、(アンクレジットではありますが)映画『X-MEN』シリーズのミスティーク役で知られていました。そのレベッカが本作でさらに大胆で官能的な役柄に挑戦。カンヌ国際映画祭での宝石強奪シーンでは、計算高くもミステリアスな悪女として圧倒的な存在感を発揮し、観客を引き込みます。特に、冒頭の20分に及ぶ強奪シーンでは、彼女の身体的な魅力と演技力が融合し、デ・パルマ監督の視覚的スタイルと相まって印象的な映像を作り上げました。ローミンは、悪女と淑女の二面性を巧みに演じ分け、物語の鍵となる予知夢や運命の分岐点を体現。批評家からは、彼女の妖艶さと知的な演技が「デ・パルマのビジョンを完璧に具現化した」と称賛されました。

共演のリー・ラスムッセンも重要な役割を果たし、特に冒頭のカンヌでのシーンでモデル・ヴェロニカ役として登場。彼女の演技は短いながらも強烈で、ローミンとの絡みが物語のエロティックなトーンを強調しました。サンドリーヌ・ボネールが本人役でカメオ出演し、カンヌ国際映画祭のリアリティを高めています。

女優の衣装・化粧・髪型

レベッカ・ローミンの衣装は、本作のゴージャスで官能的な雰囲気を象徴しています。冒頭のカンヌ国際映画祭シーンでは、シャネルやショパールによる豪華な衣装と1000万ドルのダイヤモンドが散りばめられたビスチェを着用。このビスチェは、385カラットのダイヤモンドが輝く豪華なデザインで、彼女の妖艶さを際立たせました。衣装は物語の進行とともに変化し、逃亡中のカジュアルな装いから、パリでの大使夫人としてのエレガントなドレスまで多岐にわたります。特に、黒を基調としたドレスやタイトな衣装は、彼女のファム・ファタルとしての魅力を強調。

化粧は、ロールの二面性を反映するように場面で変化。カンヌでの強奪シーンでは、濃いアイメイクと赤いリップで攻撃的な魅力を放ち、淑女リリーとしてはナチュラルで上品なメイクを採用。髪型も同様に、強奪時のタイトなアップスタイルから、逃亡後のゆるいウェーブヘア、さらには金髪のウィッグを使った変装まで、物語の展開に合わせて変幻自在に変化しました。これらの要素は、彼女が複数のアイデンティティを使い分けるキャラクター性を視覚的に表現しています。

あらすじ

カンヌ国際映画祭の華やかな会場で、傭兵的な泥棒ロール・アッシュ(レベッカ・ローミン)は、仲間とともに1000万ドルのダイヤモンドが散りばめられたビスチェを盗む計画を実行します。モデル・ヴェロニカ(リー・ラスムッセン)が身に着けたこのビスチェを狙い、ロールは巧妙に誘惑と策略を駆使して強奪に成功。しかし、彼女は仲間を裏切り、宝石を独占してアメリカへ逃亡。7年後、ロールはアメリカ大使ブルース・ワッツの妻リリーとしてパリに帰還しますが、カメラマン・ニコラス(アントニオ・バンデラス)に素顔を撮影され、過去が暴かれる危機に瀕します。ニコラスを罠にかけようとするロールですが、物語は予知夢や現実と虚構の境界を曖昧にする展開で、彼女の運命が予想外の方向へ進みます。最後は、運命を操る「ファム・ファタール」としての彼女の力が強調され、観客に衝撃的な結末を提示します。

解説

『ファム・ファタール』は、ブライアン・デ・パルマ監督のフィルム・ノワールとエロチック・スリラーの集大成ともいえる作品。デ・パルマは『殺しのドレス』や『ボディ・ダブル』で培った視覚的技巧を駆使し、スプリット・スクリーンや長回しのテクニックで観客を魅了。特に冒頭の強奪シーンは、坂本龍一の「ボレロ」風の音楽と相まって、緊張感と美しさが融合したデ・パルマらしい演出が光ります。物語は単なる犯罪サスペンスにとどまらず、運命や選択のテーマを織り交ぜ、予知夢という超常的な要素を導入することで、観客に「もし過去の選択が違っていたら」という妄想を投げかけます。

批評家の反応は公開当時賛否両論で、ストーリーの複雑さや強引な展開に批判もありましたが、時間が経つにつれカルト的な人気を獲得。デ・パルマの映画愛と実験的なアプローチが評価され、2022年にはShout! Factoryから特別版Blu-rayがリリースされました。フランスを舞台にしたアメリカ映画として、ヨーロッパの洗練された雰囲気とハリウッドの派手さが融合し、独特の魅力を持つ作品です。

キャスト

  • レベッカ・ローミン(ロール・アッシュ/リリー):元トップモデルで、本作のファム・ファタル。悪女と淑女の二面性を演じ分ける。
  • アントニオ・バンデラス(ニコラス・バーディ):ロールに翻弄されるカメラマン。情熱的で人間味ある演技。
  • ピーター・コヨーテ(ブルース・ワッツ):アメリカ大使でロールの夫。
  • エリック・エブアニー:強奪チームのリーダー、ブラック・タイ。
  • リー・ラスムッセン(ヴェロニカ):カンヌでビスチェを着るモデル。
  • サンドリーヌ・ボネール:本人役でカメオ出演。

その他、グレッグ・ヘンリー、エドゥアルド・モントート、ティエリー・フレモンなどが出演。

スタッフ

  • 監督・脚本:ブライアン・デ・パルマ(『スカーフェイス』『アンタッチャブル』などで知られるサスペンスの巨匠)。
  • 音楽:坂本龍一(ミステリアスな「ボレロ」風のスコアで物語に深みを加える。
  • 撮影:ティエリー・アルボガスト(セザール賞受賞歴のある名カメラマン。『プロバンスの恋』など)。
  • 製作:タラク・ベン・アマール、マリナ・ゲファン。
  • 編集:ビル・パンコウ。
  • 美術:アン・プリチャード。
  • 衣装:オリヴィエ・ベリオ(シャネルやショパールの豪華な衣装を提供)。

総括

『ファム・ファタール』は、デ・パルマの視覚的技巧とレベッカ・ローミンの魅惑的な演技が融合した、官能的で複雑なサスペンス映画です。豪華な衣装と音楽、運命をテーマにした物語は、観客に強い余韻を残します。公開から20年以上経ち、カルト的な支持を集める本作は、フィルム・ノワールの現代的解釈として必見です。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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