『ヘル・ベイビー』は、2013年に公開されたアメリカのホラーコメディ映画。妊婦の夫婦がニューオリンズの呪われた家に引っ越し、悪魔の赤ちゃんが生まれるというストーリー。監督はロバート・ベン・ギャラントとトーマス・レノンで、主演はロブ・コードリーとレスリー・ビブです。エクソシズムや呪いの要素をパロディ化し、グロテスクなユーモアが特徴です。
基本情報
- 邦題:ヘル・ベイビー
- 原題:Hell Baby
- 公開年:2013年
- 製作国・地域:アメリカ合衆国
- 上映時間:94分
- ジャンル:ホラー
女優の活躍
映画『ヘル・ベイビー』では、レスリー・ビブが主人公のヴァネッサを演じています。彼女は妊娠中の妻として、悪魔に取り憑かれる過程をエネルギッシュに表現しています。批評家からは、彼女の活発な演技が映画のハイライトの一つとして評価されています。特に、ポゼッション後の奇妙な行動やセリフが、ホラーとコメディのバランスを上手く取っています。
リキ・リンドホームはヴァネッサの妹、マージョリーを演じています。彼女はウィッカンの魔女として登場し、呪いを解くための儀式をコミカルにこなします。批評では、彼女のユーモラスな演技が注目され、特に導入シーンでの大胆なパフォーマンスが記憶に残るものとなっています。彼女の役割は、物語に魔法的な要素を加え、笑いを誘う重要なポジションです。
他の女優として、限定的な登場ですが、女性キャラクター全体がコメディの源となっています。レスリー・ビブの演技は、妊娠のストレスと超自然的な恐怖を融合させ、観客を引き込む力があります。一方、リキ・リンドホームは、姉妹の絆をコミカルに描き、ホラー要素を軽やかに扱っています。これらの活躍により、映画の女性視点が強調されています。
女優の衣装・化粧・髪型
レスリー・ビブの衣装は、妊娠中のヴァネッサとしてルーズで快適なものを中心にしています。物語の序盤では、日常的なマタニティドレスやカジュアルなTシャツとパンツが登場します。ポゼッションが進むにつれ、衣装は乱れ、血まみれや破れた状態になり、ホラー的な視覚効果を高めています。化粧は、最初は自然で健康的なメイクですが、後半では蒼白い肌や暗い目の周りのシャドウが施され、悪魔的な雰囲気を演出しています。髪型は、ゆるやかなウェーブのロングヘアで、妊娠の疲労感を表すように少し乱れています。
リキ・リンドホームの衣装は、ウィッカンのキャラクターに合わせたボヘミアンスタイルです。導入シーンでは、ヌードに近い大胆な衣装が用いられ、自由奔放さを強調しています。その後、儀式用のローブやアクセサリーが加わり、神秘的なイメージを築いています。化粧は、ナチュラルメイクにアイラインを強く入れ、魔女らしいミステリアスさを加えています。髪型は、ストレートのロングヘアで、儀式中は風に乱されるようにデザインされ、ドラマチックな効果を与えています。
全体として、女優たちの衣装はコメディホラーのジャンルに適したもので、日常から異常への移行を視覚的に表現しています。特殊メイクチームの仕事が光り、ポゼッション時の傷や変容がリアルに描かれています。髪型は、各キャラクターの性格を反映し、ストーリーの展開に沿って変化します。これにより、視覚的なユーモアが強化されています。
あらすじ
物語は、ジャックとヴァネッサの夫婦がニューオリンズの古い家に引っ越すところから始まります。この家は「血の家」と呼ばれる呪われた物件で、過去に多くの惨劇が起きています。ヴァネッサは妊娠中で、引っ越し直後から奇妙な現象に遭遇します。隣人のフレズネルが家のおぞましい歴史を語り、夫婦を不安にさせます。
ヴァネッサの行動が次第に異常になり、エクソシストのレガンのように話すようになります。バチカンから派遣された神父のパドリゴとセバスチャンが到着し、悪魔祓いを試みます。一方、ヴァネッサの妹マージョリーがウィッカンの知識で呪いを解こうとしますが、失敗続きです。家の中では、超自然的な出来事が頻発し、緊張が高まります。
クライマックスでは、ヴァネッサが正常な赤ちゃんを出産した後、悪魔の角が生えた赤ちゃんも生まれます。このヘル・ベイビーが暴れ出し、マージョリー、二人の警察官、神父パドリゴを惨殺します。ジャックはフロアランプでヘル・ベイビーを倒し、物語は終結します。グロテスクなシーンがコメディ的に描かれています。
解説
制作背景
映画『ヘル・ベイビー』は、テレビシリーズ「リノ911!」のクリエイターであるロバート・ベン・ギャラントとトーマス・レノンが脚本と監督を務めています。彼らは自ら神父役で出演し、インディペンデントな制作スタイルを採用しました。予算は250万ドルと低予算で、ニューオリンズのロケーションを活かした撮影が行われました。サンダンス映画祭でプレミア上映され、VODと劇場公開されました。
映画は「エクソシスト」や「ローズマリーの赤ちゃん」のパロディとして位置づけられています。ホラー要素をコメディに転化し、即興的な笑いを重視しています。制作チームは、特殊効果やメイクに力を入れ、グロテスクなシーンをユーモラスに仕上げています。これにより、伝統的なホラー映画のトロープを風刺しています。
批評と受容
批評家の反応は賛否両論です。Rotten Tomatoesでは33%の支持率で、平均スコアは4.43/10です。メタクリティックでは41/100のスコアで、混合的な評価となっています。一部の批評家は、幼稚で下品なユーモアを批判していますが、他のレビューでは、インディペンデントらしい自由な笑いが称賛されています。
例えば、ニューヨーク・タイムズはレスリー・ビブのエネルギッシュな演技を褒めつつ、サポートキャラクターの平板さを指摘しています。ハリウッド・リポーターは、繰り返しのユーモアが限定的だと述べています。一方、ポジティブなレビューでは、キーヴィン・マイケル・キーの演技が本物の笑いを生むと評価されています。全体として、ホラーコメディのファン向けの作品です。
興行収入は8785ドルと振るわず、商業的には失敗ですが、カルト的な人気を博しています。映画の構造はスケッチ風で、即興性が強いため、笑いの質がばらつきがあります。それでも、ホラー映画のパロディとして独自の位置を占めています。
キャスト
- ロブ・コードリー:ジャック(主人公の夫)
- レスリー・ビブ:ヴァネッサ(妊娠中の妻)
- キーヴィン・マイケル・キー:フレズネル(隣人)
- リキ・リンドホーム:マージョリー(ヴァネッサの妹)
- ロブ・ヒューベル:ミッキー
- ポール・シェアー:ロン
- ロバート・ベン・ギャラント:セバスチャン神父
- トーマス・レノン:パドリゴ神父
- マイケル・イアン・ブラック:マーシャル医師
- クマイル・ナンジアニ:ケーブルガイ
- アレックス・バーグ:陽気な男
- デイブ・ホームズ:レンタカーの男
- デイビッド・パスケシ:ヴィチェンテ枢機卿
スタッフ
- 監督:ロバート・ベン・ギャラント、トーマス・レノン
- 脚本:ロバート・ベン・ギャラント、トーマス・レノン
- 製作:ショーン・マッキトリック、ジェフ・クロッタ、ピーター・プリンシパト、ポール・ヤング、ロバート・ベン・ギャラント、トーマス・レノン
- 撮影:チャールズ・パパート
- 編集:ケヴィン・オーサー
- 音楽:マイケル・ファレル
- 美術:ネイト・ジョーンズ
- 衣装:ジェシカ・ナバレ
- メイク:コートニー・レサー(追加メイク)、ダリル・ルーカス(キー・メイク)、ヴォニ・ヒンクル(ヘア部門ヘッド)
- 特殊メイク:レスリー・ロドリゲス、カーロス・サヴァント、マリナ・サヴァ、RIP・オデブラルスキ
- 製作会社:ダーコ・エンターテインメント、プリンシパト・ヤング・エンターテインメント
- 配給:ミレニアム・エンターテインメント、グラビタス・ベンチャーズ



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