映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』は、1994年に公開された米国ゴシックホラー。アン・ライスの小説を原作とし、ニール・ジョーダン監督が手がけました。トム・クルーズとブラッド・ピットが主演を務め、永遠の命を得たヴァンパイアたちの孤独と苦悩を描いています。妖しく美しい映像と情感豊かな物語で、公開当時大きな話題となりました。興行収入も成功を収め、ヴァンパイア映画の傑作の一つとして語り継がれています。
基本情報
- 邦題:インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
- 原題:Interview with the Vampire: The Vampire Chronicles
- 公開年:1994年
- 製作国・地域:アメリカ
- 上映時間:126分
- ジャンル:ドラマ、ホラー
- 配給:ワーナー・ブラザース映画
女優の活躍
本作で特に注目されたのはキルスティン・ダンストの演技です。当時11歳の彼女は、クローディアという幼いヴァンパイア役を演じました。大人のような知性と子供の無邪気さを併せ持つ複雑なキャラクターを、情感たっぷりに表現しています。この役でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされ、子役として大きな注目を集めました。以降、彼女の女優人生の基盤となった重要な作品です。
その他、女性キャストも印象的で、物語に深みを加えています。ヴァンパイアの世界観の中で、彼女たちの存在が人間性と非人間性の狭間を美しく描き出しています。
女優の衣装・化粧・髪型
キルスティン・ダンストが演じるクローディアの衣装は、19世紀の優雅なドレスが中心です。レースやリボンを多用した可愛らしいデザインながら、ヴァンパイアらしい妖しさを湛えています。化粧は透き通るような白い肌を強調し、青みがかった静脈を浮かび上がらせる特殊メイクが施されました。髪型は長い巻き髪で、幼さを残しつつ優美さを演出しています。
他の女性キャラクターも、時代に合わせた華やかなドレスと、淡いメイクで神秘的な雰囲気を醸し出しています。全体的に、衣装デザイナーのサンディ・パウエル氏による洗練されたデザインが、映画のビジュアルを高めています。特殊メイクはスタン・ウィンストン氏らが担当し、俳優を逆さ吊りにして静脈を強調する手法が用いられました。
あらすじ
現代のサンフランシスコ。ジャーナリストのダニエル・マロイは、謎の青年ルイにインタビューを行います。ルイは自らがヴァンパイアであると明かし、200年にわたる半生を語り始めます。
18世紀末のニューオリンズ。農場主のルイは妻と娘を失い絶望します。そんな彼の前に現れたのは、美貌のヴァンパイア、レスタトです。レスタトはルイをヴァンパイアに変え、永遠の命を与えます。しかし、ルイは人間の良心を捨てきれず、動物の血で飢えをしのぎます。
ある夜、ペストで両親を失った少女クローディアをルイが襲い、レスタトが彼女をヴァンパイアにします。三人は家族のような関係を築きますが、永遠に成長しないクローディアの葛藤や、レスタトとの対立が深まっていきます。やがて彼らはヨーロッパへ旅立ち、新たなヴァンパイアたちと出会います。
解説
本作は単なるホラーではなく、永遠の命という贈り物がもたらす孤独や喪失、道徳的な苦悩を深く掘り下げています。ルイの内省的な視点を通じて、愛や裏切り、アイデンティティの探求が描かれます。
トム・クルーズのレスタトは、陽気で残酷な魅力に満ち、ブラッド・ピットのルイは繊細で人間味あふれる演技が光ります。二人の対比が物語の軸となっています。ビジュアル面では、暗く妖しい照明と豪華な美術が、19世紀の雰囲気を完璧に再現しています。
公開当時はキャスティングに驚きの声もありましたが、結果としてキャラクターの魅力を最大限に引き出しました。ヴァンパイア神話に新しい解釈を加え、後世の作品に大きな影響を与えています。美しさと恐怖、哀愁が融合した、味わい深い映画です。
キャスト
- レスタト・デ・リオンコート:トム・クルーズ
- ルイ・デ・ポアント・デュ・ラック:ブラッド・ピット
- クローディア:キルスティン・ダンスト
- アルマン:アントニオ・バンデラス
- ダニエル・マロイ:クリスチャン・スレーター
- サンティアゴ:スティーブン・レイ
- イヴェット:タンディ・ニュートン
他にも多くの俳優が脇を固め、豪華なキャスト陣となっています。
スタッフ
- 監督:ニール・ジョーダン
- 原作・脚本:アン・ライス
- 製作:デビッド・ゲフィン、スティーブン・ウーリー
- 撮影:フィリップ・ルースロ
- 音楽:エリオット・ゴールデンサール
- 衣装デザイン:サンディ・パウエル
- 特殊メイク:スタン・ウィンストン、ミシェル・バーク



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