ジェナ・エルフマン(Jenna Elfman)は米国の女優・プロデューサー。『ダーマ&グレッグ』のダーマ役でゴールデングローブ賞受賞。ダンサー出身で、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』に出演。夫ボディ・エルフマンと2人の息子とロサンゼルス在住。サイエントロジー会員。以下では生い立ち・教育、経歴、私生活、出演作品をご紹介します。
プロフィール
- 名前:ジェナ・エルフマン(Jenna Elfman)
- 本名:ジェニファー・メアリー・ブターラ(Jennifer Mary Butala)
- 生年月日:1971年9月30日(54歳)
- 出生地:カリフォルニア州ロサンゼルス
- 国籍:米国
- 配偶者:ボディ・エルフマン(1995年~)
生い立ち・教育
ジェナ・エルフマンは、1971年9月30日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのノースリッジで生まれました。父リチャード・ウェイン・ブタラはヒューズ・エアクラフトの重役、母スー・グレース・ブタラは主婦で、クロアチア系アメリカ人の家庭に育ちました。3人きょうだいの末っ子で、姉デビーと兄リックがいます。叔父トニー・ブタラはポップトリオ「The Lettermen」のリードシンガー。ローマ・カトリックとして育てられ、幼少期は修道女になることを夢見た時期もありましたが、エンターテインメントへの情熱が強まりました。
5歳からバレエを始め、クラシックバレエの才能を早くから発揮。ロサンゼルス郡芸術高校(Los Angeles County High School for the Arts)でダンスを専攻し、ウェストサイド・バレエ学校で全額奨学金を得て学びました。しかし、腱が骨から剥離する怪我によりバレエを断念。高校卒業後、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(CSUN)に1年半通いましたが、学業より演技の道を選び中退。彼女の教育は、ダンスと芸術への深い関わりを反映し、後のキャリアに大きな影響を与えました。
経歴
ジェナ・エルフマンのキャリアは、プロのダンサーとして始まりました。1990年代初頭、Depeche Modeの「Halo」(1990年)、Anthraxの「Black Lodge」(1993年)、クリス・アイザックの「Somebody’s Crying」(1995年)のMVに出演。1991年のアカデミー賞授賞式では、デビー・アレンの振付でダンスを披露し、ZZトップの1994年ツアーでは「Legs Girl」として参加。ダンスでの成功後、テレビCMに出演し、演技への転身を決意しました。
1992年、CBSの『Murder, She Wrote』で俳優デビュー。1993年のテレビ映画『Double Deception』や『Roseanne』、『NYPD Blue』にゲスト出演し、経験を積みました。1996年、ABCのシットコム『Townies』でシャノン役を演じ、モリー・リングウォルドやローレン・グレアムと共演。番組は短命に終わりましたが、彼女のコミカルな演技が注目され、キャリアの転機となりました。1997年、ABCの『ダーマ&グレッグ』でダーマ・フリーダム・フィンケルスタイン・モンゴメリー役に抜擢。自由奔放なダーマ役で1999年にゴールデングローブ賞(テレビシリーズ・コメディ部門最優秀女優賞)を受賞し、エミー賞に3度ノミネート、TVガイド賞を2度受賞。番組は5シーズン続き、彼女をスターに押し上げました。
映画では、1997年の『Grosse Pointe Blank』でスクリーンデビュー。1998年の『Krippendorf’s Tribe』、1999年の『EDtv』(ロン・ハワード監督)、2000年の『Keeping the Faith』(エドワード・ノートン監督)でコメディとドラマの両方で活躍。2003年の『Looney Tunes: Back in Action』や2011年の『Friends with Benefits』(ジャスティン・ティンバーレイク、ミラ・クニス共演)など、幅広いジャンルに出演。2014年の『Big Stone Gap』ではアシュリー・ジャッドと共演し、2016年の『Barry』ではバラク・オバマの若年期を描くドラマに出演しました。
テレビでは、『Courting Alex』(2006年)、『Accidentally on Purpose』(2009~2010年)、『1600 Penn』(2012~2013年)、『Growing Up Fisher』(2014年)、『Imaginary Mary』(2017年)で主演しましたが、いずれも1シーズンで終了。2012年の『Damages』や『Shameless』でのゲスト出演は高評価を受けました。2018年からAMCの『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』でジューン・ドリー役を演じ、ホラードラマで新たなファンを獲得。プロデューサーとしても『Dharma & Greg』や2005年の『Touched』で活躍し、2012年から夫ボディとポッドキャスト「Kicking and Screaming」を運営。ダンスの背景を活かし、『So You Think You Can Dance』に2度ゲスト審査員として出演し、ディジー・フィート財団の理事を務めています。推定純資産は1200万ドル(2024年)。
私生活
ジェナ・エルフマンは、1991年2月、SpriteのCMオーディションで俳優ボディ・エルフマン(本名:ボディ・パイン・サボフ)と出会いました。ボディはユダヤ系でサイエントロジー会員でしたが、ジェナはカトリック育ち。交際中、ボディの影響でサイエントロジーに改宗し、1995年2月18日に結婚。2人の息子、ストーリー・イライアス(2007年7月23日生まれ)とイーストン・クイン・モンロー(2010年3月2日生まれ)がいます。夫妻はロサンゼルスに住み、サイエントロジーの活動に積極的で、2001年にサンフランシスコでミッションを開設。2005年にはサイエントロジー関連の「Psychiatry: An Industry of Death」博物館の開館に出席しました。
ジェナは慈善活動に熱心で、ディジー・フィート財団を通じてダンス教育を支援。環境保護団体やメイク・ア・ウィッシュ財団、国民教育協会の読書プログラムにも参加。2006年には人権ヒーロー賞のイベントでスピーチを行いました。SNSでは、ツイッター(11.5万フォロワー)、インスタグラム(16.8万フォロワー)、フェイスブック(67.5万フォロワー)で活動を発信。2007年、サイエントロジー批判者との議論がメディアで話題になりましたが、彼女は信念を貫いています。身長5フィート10インチ(178cm)、ブロンドの髪と青い目が特徴です。
出演作品
ジェナ・エルフマンの主な出演作品は以下の通りです。
映画
- Grosse Pointe Blank(1997年)…ジョン・キューザック共演のブラックコメディでスクリーンデビュー。
- Krippendorf’s Tribe(1998年)…リチャード・ドレイファスと共演のコメディ。
- Dr. Dolittle(1998年)…エディ・マーフィ主演、声優として参加。
- EDtv(1999年)…マシュー・マコノヒー共演、ロン・ハワード監督のコメディ。
- Keeping the Faith(2000年)…ベン・スティラー、エドワード・ノートン共演、衛星賞ノミネート。
- Town & Country(2001年)…ウォーレン・ビーティ共演のロマコメ、興行失敗。
- Looney Tunes: Back in Action(2003年)…ブレンダン・フレイザー共演のアニメ実写映画。
- Clifford’s Really Big Movie(2004年)…声優として出演。
- The Six Wives of Henry Lefay(2009年)…ティム・アレン共演のコメディ。
- Friends with Benefits(2011年)…ジャスティン・ティンバーレイクの姉役。
- Big Stone Gap(2014年)…アシュリー・ジャッド共演のロマンス。
- Barry(2016年)…若きオバマを描くドラマ。
TV
- Townies(1996年、ABC)…シャノン役、初の主演シットコム。
- ダーマ&グレッグ(1997~2002年、ABC)…ダーマ役、ゴールデングローブ賞受賞。
- Courting Alex(2006年、CBS)…アレックス役、1シーズンで終了。
- Accidentally on Purpose(2009~2010年、CBS)…ビリー役、主演コメディ。
- 1600 Penn(2012~2013年、NBC)…ファーストレディ役、1シーズン。
- Growing Up Fisher(2014年、NBC)…ジョイス役、家族コメディ。
- Imaginary Mary(2017年、ABC)…アリス役、1シーズン。
- フィアー・ザ・ウォーキング・デッド(2018年~、AMC)…ジューン・ドリー役、シリーズレギュラー。
その他
- MV…Depeche Mode「Halo」(1990年)、Anthrax「Black Lodge」(1993年)、Chris Isaak「Somebody’s Crying」(1995年)。
- ポッドキャスト…『Kicking and Screaming by Jenna and Bodhi Elfman』(2012年~)。
- プロデューサー…『Dharma & Greg』、『Touched』(2005年)、『Courting Alex』、『Accidentally on Purpose』。
まとめ
ジェナ・エルフマンは、ロサンゼルス出身の女優・プロデューサーで、ダンサーから『ダーマ&グレッグ』のダーマ役でスターに。ゴールデングローブ賞受賞後、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』などで活躍。夫ボディと2人の息子と共にサイエントロジーを実践し、慈善活動にも尽力。ダンスとコメディの才能で、30年以上のキャリアを築きました。




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