『ザ・ウォード 監禁病棟』は、ジョン・カーペンター監督、アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ジャレッド・ハリス出演の映画で、2010年に米国で製作されたスーパーナチュラル・サイコホラー。1966年に設定されたこの映画は、家を放火した後に施設へ収容された若い女性が、精神科病棟の元収容者の幽霊に取り憑かれていることを発見するというあらすじ。
ロケは米国ワシントン州メディカルレイクにあるイースタン州立病院で行われました。
ザ・ウォード 監禁病棟
- 原題:JOHN CARPENTER’S THE WARD
- 公開年:2010年
- 製作国:米国
- 上映時間:89分
- ジャンル:ホラー
予告編はこちら。
見どころ
「ハロウィン」「遊星からの物体X」でホラー、SFの金字塔を打ち立てたジョン・カーペンター監督の10年ぶりの復活作!
あらすじ
クリステンは放火の罪で異常のある者のみ収容する監禁病棟へと送られます。そこには同じような境遇の少女4人。自分は正常と信じていたクリステンですが、ほとんどの記憶を失っていることに気づきます。
感想
刑務所や監禁病棟あるあるの狂った組織。古い世代の人ならご存知かも、中学生のときにまとめて視聴した「女囚さそり」シリーズの構図。
そんな病棟の印象が誰の視点からのものかを考えながら見ていくと、どんでん返しにつながって面白いです。
なお、お化けのアリスに斧が刺さるのが本作最大の恐怖でした(笑)
それはさておき、フィルムワークスのコメントでは、本作が好きな人に「アイデンティティー」(2003年)を勧めているので、試聴したくなりました(^^)
ファム・ファタル
女優たちは全員、ダンス場面のためにネット検索して各ダンスを習得しました。
クリステン(アンバー・ハード)
以前の記憶がないものの、自分は狂っていないという強い信念をもつ少女。どんな犠牲を払っても病棟から逃げ出したいと感じています。他の少女たちが姿を消していることにいち早く気づき、その背後に、復讐に燃える幽霊がいるのではないかと考えます。
冒頭、アンバー・ハードが演じるクリステンが、野外で白いスリップ姿のまま放火し、逮捕されます。そのままノースベント精神科病院へ送られ、物語がスタート。30分頃、嫌がるクリステンを拘束して、特別治療の名目で電気ショック。面倒くさい病院です。
アイリス(リンジー・フォンセカ)
絵を描くことが好きなアイリス。リンジー・フォンセカが演じています。メガネを付けているときは目立ちませんでしたが、メガネを外すと可愛いことが判明。
アイリスには芸術的才能があり、清楚で礼儀正しく、クリステンと最初に仲良くなった女子。誰にでも親切で優しい。絵を描くのが好きで、スケッチブックを持っています。彼女はクリステンに、隔離されていることをすべて説明するので、病棟での彼女たちの状況を一番よく理解しているようです。
アリス・リー・ハドソン(ミカ・ブーレム)
かつて病棟の患者だったが、今はどこにもいない少女。クリステンが病棟にいたとき、アリスに何が起こったのか探ろうとします。こんな、物語の核となる人物をミカ・ブーレムが演じ、かなり綺麗です。
解離性同一症(解離性同一性障害・多重人格障害)を患い、6人ほどの人格に分かれていました。これを受け、病棟では催眠療法と電気ショック療法を施されていました。
おまけ 幼少期のアリス(シドニー・スウィーニー)
あまりにも短い出演と写真出演のゆえ本人確認ができませんが、クレジットによると幼少期のアリスを演じたのはシドニー・スウィーニー。クリステンがフラッシュバックで見た、地下室で両手を鎖でつながれた少女。冒頭では彼女について何も説明されていません。
トリビア
- 本作はローラ・リーのデビュー作。
- フラッシュバックは、映画の主要撮影が終了した後に撮影されました。
感想
キャストたちの演技が良かったです。とくにアンバー・ハードは自分の役を見事に演じていて、リーダーシップのカリスマ性がありました。他の女の子たちもみんなそれぞれ個性的。医者がとてもミステリアスで、いい人かどうかわからない点にも演技力を感じました。
クレジットの子供たちの歌声が印象的で、今でも心に残っています。
解説
1966年、米国オレゴン州ノースベンド。家出したクリステンは農家を放火して警察に捕まり、ノースベンド精神病院へ収容されます。クリステンは実験的な治療を行なうジェラルド・ストリンガー医師を紹介されます。また、収容者のエミリー、サラ、ゾーイ、アイリス、そしてタフな看護師ルントと出会います。
夜中、シャワーを浴びているとき、クリステンは女性の幽霊を見ます。アイリスは家に帰ろうとしたとき、地下室でアリスの幽霊に襲われ、殺害されます。アイリスは姿を消し、収容者たちは探し出そうとします。そしてサラがアリスに拉致されて殺され、さらに、エミリーも殺されました。
一方、部屋から逃げ出したクリステンはゾーイと出会い、彼女を守ることを誓います。しかしゾーイはアリスに誘拐され、クリステンはストリンガー博士のオフィスへ駆け込みます。彼の机を盗み見た彼女は、アリスの真実が書かれた報告書を見つけます。
キャスト
| 登場人物 | 出演者 | 
|---|---|
| クリステン | アンバー・ハード | 
| エミリー | メイミー・ガマー | 
| サラ | ダニエル・パナベイカー | 
| ゾーイ | ローラ・レイ | 
| アイリス | リンジー・フォンセカ | 
| アリス・リー・ハドソン | ミカ・ブーレム | 
| ジェラルド・ストリンガー博士 | ジャレッド・ハリス | 
| タミー | サリ・セイラー | 
| ルント看護師 | スザンナ・バーニー | 
| ロイ | D.R.アンダーソン | 
| ジミー | ショーン・クック | 
| 幽霊のアリス | ジリアン・クレイマー | 
| ハドソン氏 | マーク・チェンバリン | 
| ハドソン夫人 | アンドレア・ペティ | 
| 警官1 | トレイシー・ショーニック | 
| 警官2 | ケント・キンボール | 
| 受付係 | ジョセフ・オショーネシー | 
| 2階看護師 | パトリック・トレッドウェイ | 
| 入院看護師 | ベブ・ホルスクロー | 
| 幼少期のアリス | シドニー・スウィーニー | 
| 精神病棟患者 | R.J. ハンプトン | 
| プレデター | ミロシュ・ミリチェビッチ | 
| 精神病棟患者 | ジョアンナ・セオバルズ | 
| 看護師 | ロニー・W・ワドル | 
スタッフ
| 担当 | 担当者 | 
|---|---|
| 衣装デザイン | リサ・カリル=ヴカス | 
| 衣装 | アライナ・カリル | 
| 衣装主任 | レベッカ・クック | 
| 特殊メイクアップ効果 | ハワード・バーガー | 
| メイクアップ | エイミー・ブルスコー | 
| メイクアップ助手 | エミリー・チショルム | 
| 特殊メイクアップ | ケリン・ジャクソン | 
| メイクアップ部長 | トリスタ・ジョーダン | 
| ヘアスタイリスト | マイク・マイヤーズ | 
| メイクアップ効果 | グレッグ・ニコテロ | 
| ヘアスタイル主任 | ジェニファー・ポポチョック | 
| ヘアスタイル | タチ・ヴァン・ルーヴェン | 
| メイクアップ効果 | ケビン・ワスナー | 

 
 





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