ラナ・マリア・パリーヤ(Lana María Parrilla)は米国の女優。『スピン・シティ』、『24 -TWENTY FOUR-』、『ワンス・アポン・ア・タイム』での悪の女王/レジーナ役で知られ、2012年にALMA賞を受賞。ニューヨーク市ブルックリン出身で、独特の演技力が高く評価されています。
プロフィール
- 名前:ラナ・パリーヤ(Lana Parrilla)※ラナ・パリラとも書きます。
- 生年月日:1977年7月15日(48歳)
- 出生地:米国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区
- 職業:女優
- 活動期間:1999年〜活動中
- 配偶者:フレッド・ディ ブラシオ(2014年~)
- 著名な家族:子供 ジャック・ディ ブラシオ、 パトリック・ディ ブラシオ、 マット・ディ ブラシオ
- SNSサイト:Instagram・X・Facebook・YouTube
生い立ち・教育
ラナ・マリア・パリーヤは、1977年7月15日にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区で生まれました。彼女の母親、ドロレス・ディー・アザーラはシチリア(ヴィッラバーテ)出身のイタリア系アメリカ人で、父親のサム・パリーヤはプエルトリコ出身の元メジャーリーグ野球選手で、フィラデルフィア・フィリーズで外野手として活躍した経歴を持ちます。この多文化的な家庭環境は、ラナの個性や表現力に影響を与えたと考えられます。姉妹はいませんが、親戚にはアーティストやクリエイティブな職業に就く者が多く、幼少期から芸術に囲まれた環境で育ちました。
ラナはロサンゼルスで育ち、ビバリーヒルズ高校に通いました。高校時代には演劇に興味を持ち始め、演技への情熱を育みました。その後、彼女はロサンゼルスの演劇学校で本格的に演技を学び、声楽やダンスのトレーニングも受けました。特に、声楽の訓練は、彼女の独特な声のトーンや感情表現に役立ったとされています。明確な大学進学の記録は公開されていませんが、演技の基礎を固めるために複数のワークショップや演劇クラスに参加し、実践を通じてスキルを磨きました。この時期に培った技術と情熱が、後のキャリアの基盤となりました。
経歴
ラナ・パリーヤの女優としてのキャリアは、1990年代後半に始まりました。1999年にUPNのシットコム『Grown Ups』でテレビデビューを果たし、翌2000年にはABCの人気シットコム『スピン・シティ』の第5シーズンでアンジー・オルドネズ役を演じ、注目を集めました。この役は彼女にとって初のレギュラー出演であり、コミカルな演技で視聴者に印象を残しました。しかし、番組を降板した後、さらなる飛躍を目指してさまざまな役に挑戦しました。
2002年から2003年にかけて、彼女は犯罪ドラマ『Boomtown』でパラメディックのテレサ役を演じ、Imagen Award for Best Supporting Actressを受賞。この作品は高い評価を受けたものの、視聴率低迷により第2シーズン途中で打ち切りとなりました。その後も『JAG』、『シックス・フィート・アンダー』、『NYPDブルー』など、複数の人気ドラマにゲスト出演し、幅広い役柄で経験を積みました。2005年には『24 -TWENTY FOUR-』の第4シーズンでCTUエージェントのサラ・ギャヴィン役を演じ、レギュラーキャストとして登場しましたが、途中で役柄が終了しました。
2006年にはNBCのドラマ『Windfall』で主演を務め、2008年にはCBSの『Swingtown』でスウィンガーカップルのトリナ・デッカー役を演じ、セクシーで複雑なキャラクターを好演しました。2010年にはジェリー・ブラッカイマー製作の医療ドラマ『マイアミ・メディカル』でエヴァ・ザンブラノ医師役を演じましたが、こちらも短命に終わり、打ち切りとなりました。
ラナのキャリアの転機となったのは、2011年に始まったABCのファンタジードラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』です。彼女は悪の女王/レジーナ・ミルズ役でメインキャストに抜擢され、冷酷なヴィランから愛情深い養母へと変化する複雑なキャラクターを見事に演じました。この役は彼女の代表作となり、2012年にはALMA賞の最優秀テレビ女優賞(ドラマ部門)を受賞し、TV Guide AwardのFavorite Villainにも選ばれました。また、2012年と2013年にはエミー賞の助演女優賞の有力候補とされ、批評家からも高い評価を受けました。『ワンス・アポン・ア・タイム』は2011年から2018年まで7シーズン続き、ラナは全シーズンで主要な役割を果たしました。
その後も、2021年には『Why Women Kill』の第2シーズンでリタ・カスティーヨ役を演じ、2022年にはNetflixの『リンカーン弁護士』やジェニファー・ロペス主演のSFスリラー『Atlas』に出演するなど、活躍の場を広げています。また、2021年にはレオナルド・アバーテ(芸名Glovibes)とのコラボレーションで、ディーボラ・コックスの「It’s Over Now」のリミックスをリリースし、音楽活動にも挑戦しました。
私生活
ラナ・パリーヤの私生活は、比較的プライバシーを保ちつつも、ファンやメディアの関心を集めてきました。2013年4月28日、イスラエル旅行中にアルフレド・ディ・ブラシオと婚約し、2014年7月5日にブリティッシュコロンビアで結婚しました。しかし、2019年4月にラナは自身のInstagramで「もう結婚していない」と発表し、離婚後の新たな人生を歩み始めていることを明かしました。子供はいないとされています。
ラナはソーシャルメディアを通じてファンと積極的に交流し、自身の人生観や価値観を共有することがあります。特に、『ワンス・アポン・ア・タイム』のファンコミュニティとの強い結びつきで知られ、イベントやコンベンションに頻繁に参加しています。彼女は動物愛好家としても知られ、ペットの犬を大切にしている様子をSNSで公開しています。また、イタリアとプエルトリコのルーツを誇りに思い、家族との絆を大切にしていると語っています。
趣味としては、絵画や写真撮影、旅行を楽しんでおり、特にクリエイティブな活動を通じて自己表現をすることが好きだと述べています。彼女の率直で情熱的な性格は、インタビューや公の場での発言にも表れており、ファンから親しみやすい存在として愛されています。
出演作品
ラナ・パリーヤの出演作品は多岐にわたり、映画とテレビドラマの両方で活躍しています。以下は主な作品の一部です。
映画
- Very Mean Men(2000年):端役で映画デビュー。
- Spiders(2000年):ホラー映画で小さな役を演じる。
- Replicant(2001年):ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション映画に出演。
- Frozen Stars(2003年):インディペンデント映画で脇役を務める。
- Atlas(2022年):ジェニファー・ロペス主演のNetflixのSFスリラーに出演。
TV
- Grown Ups(1999年):UPNのシットコムでテレビデビュー。
- スピン・シティ(Spin City)(2000-2001年):アンジー・オルドネズ役でレギュラー出演。
- Boomtown(2002-2003年):テレサ役でImagen Awardを受賞。
- NYPDブルー(NYPD Blue)(2004年):ジャネット・グラフトン役でリカーリング出演。
- 24 -TWENTY FOUR-(2005年):サラ・ギャヴィン役で第4シーズンに出演。Windfall(2006年):NBCのドラマで主演。
- ロスト(Lost)(2007年):グレタ役で第3シーズンにゲスト出演。
- Swingtown(2008年):トリナ・デッカー役で主演。
- マイアミ・メディカル(Miami Medical)(2010年):エヴァ・ザンブラノ医師役で主演。
- ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon a Time)(2011-2018年):悪の女王/レジーナ・ミルズ役で7シーズンにわたり主演。彼女の代表作。
- Why Women Kill(2021年):リタ・カスティーヨ役で第2シーズンに出演。
- リンカーン弁護士(The Lincoln Lawyer)(2022年):Netflixの法律ドラマで主要な役を演じる。
音楽
- It’s Over Now(2021年):レオナルド・アバーテ(Glovibes)とのコラボレーションでリリースしたリミックス曲。
ラナの出演作品は、シットコムから犯罪ドラマ、ファンタジー、医療ドラマまで幅広く、彼女の多才な演技力が光ります。特に『ワンス・アポン・ア・タイム』での悪の女王役は、彼女のキャリアの頂点とも言える役柄で、視聴者に深い印象を与えました。
まとめ
ラナ・パリーヤは、多文化的な背景と演技への情熱を持ち、テレビと映画の両方で多彩なキャリアを築いてきた女優です。『ワンス・アポン・ア・タイム』での悪の女王役は彼女の名を世界に知らしめ、批評家やファンから高い評価を受けました。私生活では離婚を経験しながらも、前向きに新たな道を歩んでおり、クリエイティブな活動やファンとの交流を通じて影響力を発揮しています。今後も彼女の活躍から目が離せません。




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