ローラ・ヴァンダーヴォート(Laura Vandervoort)は、1984年9月22日生まれのカナダ人女優で、主にTV番組や映画で活躍する多才な女優。SFやドラマ、ホラーなどのジャンルを横断し、国際的なファンベースを築いています。以下に彼女のキャリアを時系列でまとめます。
幼少期とキャリアの始まり(1990年代後半〜2000年代初頭)
ローラ・ヴァンダーヴォートはトロントで生まれ、幼少期に髄膜炎を患う重い病気を経験しましたが、回復。スポーツ(空手二段、バスケットボールなど)に熱中し、姉のサラと共に育ちました。カナダの俳優ゴードン・ピンセントと親戚関係にあります。
13歳の1997年に演技デビュー。カナダのCMやTV番組(『アヴォンリーへの道』、『ハリエット・ザ・スパイ』)でエキストラとして出演。初のセリフ付き役は、子供向けホラーシリーズ『グースバンプス』と『暗闇のあなたは怖いか?』でした。
ディズニー・チャンネルのTV映画『ママがヴァンパイアとデート』(2000年)や『アレー・キャッツ・ストライク』(2000年)に出演し、ゲスト役で『ミュータントX』、『ドレッドファイルズ』などの人気シリーズに登場。ヨーク大学で心理学と英語を学んでいた19歳の頃、ブレイクスルーとなりました。
ブレイクスルーと主なTVシリーズ(2000年代中盤〜2010年代)
2004〜2008年:インスタント・スター
CTVのティーンドラマで主人公サディ・ハリソン役を4シーズン演じ、初の主演級リード役。カナダのティーンアイドルとして注目を集めました。
2007年:映画デビュー『ザ・ルックアウト』
ジェフ・ダニエルズら共演のサスペンス映画で初の劇場映画出演。
2007〜2011年:SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン
CWのスーパーヒーロー番組『SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン』でクラーク・ケントの従妹カーラ・ゾー=エル(スーパーガール)役をレギュラー出演(シーズン7全話+ゲスト)。これにより国際的な知名度が急上昇し、2008年のサターン賞最優秀助演女優賞にノミネート。
2009〜2011年:V(ヴィジター)
ABCのSFリメイク版でエイリアン・リサ役を主演。批評家から高評価を受け、彼女のアイコン的役割となりました。
2014〜2016年:ビッテン
Spaceチャンネルのファンタジードラマで狼女エレナ・マイケルズ役を主演。ケリー・アームストロングの小説原作で、2016年のゴールデン・メープル賞最優秀女優賞を受賞。カナダのホラー/ファンタジーファンに支持されました。
その他のTVハイライトとして、次の作品が挙げられます。
- リバーワールド(2010年ミニシリーズ)
- ヘイヴン(2013年)
- SUPERGIRL/スーパーガール(2015年のTV番組)(2016年、インディゴ役リカーリング)
- Vウォーズ(2019年、Netflix)
- 侍女の物語(2021年)
映画とその他のプロジェクト(2010年代〜)
- 映画では『テッド』(2012年、小役)、『ジグソウ』(2017年、ホラー)、『ラビッド』(2019年)、『トリガーポイント』(2021年)、『シー・フォー・ミー』(2021年)に出演。ホラーやスリラーに強い。
- TV映画やホリデー作品も多数。『クリスマス・エクスチェンジ』(2020年)、『プレイング・キューピッド』(2021年)、『クリスマス・イン・ザ・ワイルズ』(2021年)。
- 声優として『スパイダーマン: エッジ・オブ・タイム』(2011年ビデオゲーム)でメリー・ジェーン・ワトソン役。PETAのキャンペーンやWorld Vision Canadaのアンバサダーとしても社会活動に携わっています。
- 2001年のヤング・アーティスト賞ノミネート(『ママがヴァンパイアとデート』)など、受賞歴は控えめですが、安定したキャリアを築いています。
最近の活躍(2023〜2025年)
- 2023年:TV映画『ブラック・バッグス』でサラ役。『ハドソン&レックス』、『サリヴァンズ・クロッシング』にゲスト出演。
- 2024年:『ミラクル・イン・ベツレヘム、PA』(TV映画、メイン役メアリー・アン)、『キル・ヴィクトリア』、『ヴィクトリア』。
- 2025年:『ロー&オーダー・トロント: クリミナル・インテント』シーズン2エピソード7「The Man in the Stadium」でジェシカ・カートライト役。『シー・ケイム・バック』にも出演。
コンベンション出演も活発で、Fan Expo New Orleans 2025(1月)やSalute to Smallville 2024などでファンと交流。公式サイト(lauravandervoort.com)で最新情報を発信中。
ローラ・ヴァンダーヴォートは、幼少からの地道な努力でSF/ホラーの女王として君臨し、2025年現在も多忙。メンタルヘルスの啓発活動も行い、プライベートでは2025年9月6日にAdam Coates氏と結婚。彼女のキャリアは、ジャンルを超えた適応力と魅力が魅力です。詳細はIMDbやWikipediaで確認を。
レビュー 作品の感想や女優への思い