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Life’s A Scream

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ポーランド出身の女優イングリッド・ピットは女優業以外では作家としても活躍し、1980年に小説『Cuckoo Run』を出版しました。1999年に自伝『Life’s a Scream』を発表し、収容所体験や映画界の裏話を記しました。2010年に心不全で亡くなるまで、ファンイベントや執筆を続けました。

ここではイングリッドによる自伝『Life’s A Scream』を紹介します。本書はナチス強制収容所での幼少期の恐怖体験から始まります。5歳で収容され、母親と逃亡してパルチザンに合流、森で戦争を生き延びます。戦後、女優への道を歩み、ハマー・ホラー映画のスターに。3度の結婚、アルゼンチンでのPeron夫妻との交流など、冒険と苦難に満ちた人生を描写。情熱的で温かみのある回顧録として、生存者の強靭さを伝えます。

基本情報

  • 題名:Life’s A Scream
  • 著者:イングリッド・ピット(Ingrid Pitt)
  • 出版社:Random House UK
  • 出版年:1999年
  • ISBN-10:9780434007622
  • 形式:ハードカバー(一部の版でペーパーバックやeBookも存在)

出版状況

初版出版後、改訂版『Darkness Before Dawn』(2008年)が出版され、拡張された内容を含みます。オーディオブック版も存在し、作者本人が朗読したものがあります。 Goodreadsでの評価は高く、読者から「冒険的で感動的」とのレビューが多い。

内容解説

『Life’s A Scream』は、イングリッド・ピット(本名Ingoushka Petrov)の自伝で、彼女の波乱万丈な人生を情熱的に綴った作品です。物語は主に二つの部分に分かれ、前半が第二次世界大戦中の幼少期の過酷な体験、後半が戦後の女優としてのキャリアと私生活に焦点を当てています。全体を通じて、彼女のレジリエンス(回復力)と人生への情熱が強調され、ホラー映画のイメージを超えた人間味あふれる肖像を描き出しています。

幼少期と戦争体験(前半の主軸)

ピットはポーランド生まれで、ドイツ人の父親とポーランド系ユダヤ人の母親を持つ。5歳の時、ナチスにより強制収容所(Stutthof収容所)に収容されます。そこでは飢餓、虐待、死の恐怖にさらされ、祖父母はトレブリンカで亡くなり、異母兄弟はワッフェンSSに所属していました。収容所では「ドイツ人化」するための「学校」に通わされましたが、選ばれずに済みました。

収容所が解散される際、母親(愛称Matka)と強制行進中に逃亡し、パルチザン(抵抗勢力)に合流。森で残りの戦争期間を過ごし、飢えや爆撃の恐怖に耐えました。英国の爆撃機の航跡を見ると今でもトラウマが蘇る、と記しています。

戦後、父親をポーランドとドイツで捜索しますが、結局見つからず、父親の死を知ります。この部分は子供の視点から描かれ、残酷さと無垢さが交錯するハローイング(心痛む)な描写が多く、読者を感情のジェットコースターに導きます。レビュアーからは「読むのが辛いほど生々しいが、母親の強さが印象的」と評されています。

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戦後と逃亡、結婚生活

戦後、東ベルリンで女優を目指し、ベルトルト・ブレヒトの未亡人ヘレーネ・ヴァイゲルが主宰するベルリン・アンサンブルで働くようになります。しかし、東ドイツ政府の共産主義体制に批判的だったため、人民警察(Volkspolizei)の標的に。逃亡中にSpree川に飛び込み溺れかけるが、米軍中尉(Laud Roland Pitt Jr.)に救われ、結婚します。

これが最初の結婚で、アメリカ合衆国に移住し、コロラドで娘Steffanieを出産。夫はベトナム戦争に志願し、離婚に至ります。その後、劇場での苦闘、ネイティブアメリカンの廃車場での一時滞在、車を売って娘とヨーロッパへ逃亡するエピソードが描かれます。二度目の結婚は英国の映画プロデューサーGeorge Pinchesと、三度目は俳優兼レーシングドライバーのTony Rudlinとで、アルゼンチンに移住。そこではJuan Perón大統領とその妻Isabelita、さらにはエンバーミングされたEva Perónの遺体との一夜を過ごすという異色のエピソードが語られます。Perón夫妻との友情は、彼女の冒険的な性格を象徴しています。

女優キャリアとハマー・ホラー

ロンドンに移り、Hammer Filmsのホラー映画でスターに。『The Vampire Lovers』や『Countess Dracula』などで吸血鬼役を演じ、「私はいつも噛む側、噛まれる側ではない!」という有名な言葉を残します。主流映画では『Where Eagles Dare』(邦題:荒鷲の要塞)に出演し、クリント・イーストウッドやリチャード・バートンとの共演を振り返ります。しかし、後半のキャリア部分は前半に比べて簡略で、レビュアーからは「もっと詳細が欲しかった」との指摘もあります。映画業界の性差別や、ナチスを思い起こす撮影体験(例: 『Where Eagles Dare』のドイツ人役)も触れ、彼女のトラウマが続いていることを示唆します。

全体のテーマとスタイル

本書『Life’s A Scream』は恐怖と涙、喜びと笑いの人生を描き、母親の死去による悲しみで締めくくられます。スタイルは情熱的で温かく、センチメンタルにならずに事実を淡々と語る点が特徴。タイトルは彼女のホラー女優イメージを遊び心で反映(当初は『From S..t to Champagne』だったが変更)。読者レビューでは「前半の戦争部分が圧巻」「彼女の人生が映画より面白い」と絶賛され、Hammerファンや生存者物語の愛好家に推奨されています。ただし、一部では後半の急ぎ足が惜しまれています。ピットの24冊の著作の一つとして、彼女の多才さを示す一冊です。

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