愛はステロイド

『愛はステロイド』（2024年）はA24製作の衝撃的なクィア・ロマンス・スリラー。1989年、ニューメキシコの田舎町。ジムで働くルー（クリステン・ステュワート）は、ボディビルダーのジャッキー（ケイティ・オブライアン）と恋に落ちるが、ルーの家族の犯罪と暴力に巻き込まれる。

基本情報
女優の活躍
女優の衣装・化粧・髪型
あらすじ
解説
キャスト
スタッフ

基本情報

邦題：愛はステロイド
原題：Love Lies Bleeding
公開年：2024年
製作国：米国、英国
上映時間：104分
ジャンル：恋愛、スリラー
配給：ハピネットファントム・スタジオ

Love Lies Bleeding | Official Trailer 2 HD | A24

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女優の活躍

本作『愛はステロイド』ではクリステン・ステュワートが主人公ルー役で主演を務め、圧倒的な存在感を示しています。彼女は『トワイライト』シリーズで一躍有名になり、その後も『スペンサーダイアナの決意』や『パーソナル・ショッパー』などで多様な役柄に挑戦し、演技派女優としての地位を確立しました。本作では、閉鎖的な田舎町で葛藤しながらも情熱的な恋に突き進む複雑なキャラクターを、繊細かつ大胆に演じています。彼女の感情の揺れや内面的な葛藤を表現する演技は、観客に深い共感を呼び起こします。特に、恋愛と家族の闇との間で揺れるルーの心理を、表情や仕草を通じてリアルに描き出しています。

もう一人の主要女優、ケイティ・オブライアンは、ジャッキー役で注目を集めています。『マンダロリアン』や『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』での活躍で知られる彼女は、ボディビルダーとしての肉体的な説得力と、情熱的で野心的なキャラクターを魅力的に演じています。ステュワートとの化学反応は本作の大きな見どころで、二人のラブシーンは激しさと優しさが共存する印象的な瞬間となっています。ジェナ・マローンもルーの姉役で出演し、DV被害者の複雑な感情を丁寧に表現。彼女の抑えた演技は、物語に深みを加えています。

女優の衣装・化粧・髪型

クリステン・ステュワート演じるルーの衣装は、1989年のアメリカの田舎町を反映したカジュアルで実用的なスタイルが特徴です。ジムで働く設定から、Tシャツやジーンズ、ワークブーツといったラフな服装が中心。色調はくすんだアースカラーで、彼女の閉塞感や生活の重さを表現しています。化粧はほぼナチュラルで、汗や汚れが目立つシーンが多く、ルーの過酷な環境を強調。髪型はシンプルなポニーテールや無造作に下ろしたショートヘアで、飾らないキャラクター性を際立たせています。

ケイティ・オブライアン演じるジャッキーは、ボディビルダーらしい引き締まった体型を強調するタンクトップやショートパンツを着用。彼女の衣装は、身体のラインを際立たせるフィット感のあるものが多く、鮮やかな色使いで野心と情熱を象徴しています。化粧は控えめだが、トレーニングシーンでは汗で光る肌が力強さを表現。髪は短めのボブで、動きやすさと実用性を重視したスタイルが採用されています。

ジェナ・マローンの衣装は、DV被害者としての脆弱さを反映した地味なワンピースやカーディガンが多く、化粧は薄く、疲弊した表情を際立たせています。髪型は乱れたロングヘアで、彼女の不安定な精神状態を視覚的に表現しています。

あらすじ

1989年、ニューメキシコ州の寂れた田舎町。トレーニングジムで働くルー（クリステン・ステュワート）は、夢を追いラスベガスを目指すボディビルダーのジャッキー（ケイティ・オブライアン）と出会い、激しい恋に落ちます。しかし、ルーの父親（エド・ハリス）は町を牛耳る凶悪な犯罪者で、ルーの姉は夫からのDVに苦しんでいます。父の犯罪組織に縛られ、抜け出せないルーは、ジャッキーとの愛を深める中で、家族の闇と暴力に直面。二人の関係は情熱と暴力の間で揺れ動き、やがて犯罪の連鎖に巻き込まれていきます。愛と自由を求める二人の運命は、予想外の結末へと突き進むのです。

解説

『愛はステロイド』は、A24が製作し、『セイント・モード/狂信』のローズ・グラスが監督を務めたクィア・ロマンス・スリラーです。1980年代のアメリカの田舎町を舞台に、愛と暴力、自由と束縛という対極的なテーマを融合させ、観客に強烈な印象を与えます。クリステン・ステュワートとケイティ・オブライアンの情熱的な恋愛は、伝統的なロマンス映画の枠を超え、社会的な抑圧や家族の闇といった重いテーマと交錯。A24らしいスタイリッシュな映像美と、緊張感あふれるサスペンス要素が融合し、観る者を圧倒します。ローズ・グラス監督の独特な演出は、暴力と愛の境界を曖昧にし、観客に倫理的な問いを投げかけます。本作は、クィアな視点を通じて現代社会の抑圧構造を浮き彫りにし、愛の力と破壊性を描いた挑戦的な作品です。公開は2025年8月29日を予定し、R-15指定で上映時間は104分です。