マーベル・コミックのヒーローが集結するアクション大作。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクらがS.H.I.E.L.D.の指揮下、ロキ率いるチタウリ軍の地球侵略に立ち向かう。壮大なVFXとチームの絆が魅力。本作では、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウと、コビー・スマルダーズ演じるマリア・ヒルが主要な女性キャラクターとして活躍。
基本情報
- 邦題:アベンジャーズ
- 原題:The Avengers
- 公開年:2012年
- 製作国:米国
- 上映時間:144分
- ジャンル:アクション、アドベンチャー・冒険、SF
- 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
あらすじ
国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.は、強大なエネルギーを持つ「四次元キューブ(テッセラクト)」を研究中、突如ワームホールから現れたロキ(トム・ヒドルストン)に奪われる。ロキは宇宙人種族チタウリと結託し、地球侵略を企む。
S.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、危機に対抗するため、トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー)を招集し、「アベンジャーズ」を結成。
しかし、個々のトラウマや対立からチームは分裂寸前。ロキの策略でヘリキャリアが攻撃され、フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)の死をきっかけに団結。ニューヨークでのチタウリ軍との最終決戦で、ナターシャがワームホールを閉じ、トニーが核ミサイルを敵母艦に運び勝利を収める。戦後、ソーはロキとキューブをアスガルドへ持ち帰り、ヒーローたちはそれぞれの道へ戻る。
解説
『アベンジャーズ』(原題:Marvel’s The Avengers)はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の第6作目であり、フェーズ1の集大成です。2012年5月4日に米国で公開され、日本では同年8月14日に公開。ジョス・ウェドン監督の巧みな演出と脚本、迫力ある視覚効果、豪華キャストによる演技が評価され、全世界で15億ドル以上の興行収入を記録し、2012年の最高興行収入を達成しました。
本作は、単独映画で活躍したヒーローたちが初めて集結し、互いの個性や葛藤を乗り越えてチームとなる過程を描きます。特に、キャラクター間の対立やユーモア、壮大なアクションシーンが絶妙に融合し、観客を引き込むストーリー展開が特徴です。ロキの策略やチタウリの侵攻といったスケールの大きな脅威に対し、ヒーローたちの人間らしい弱さや結束力が描かれ、単なるアクション映画を超えた感動を与えます。また、インフィニティ・ストーンの導入やサノスの登場(ミッドクレジットシーン)は、MCUの今後の展開を示唆する重要な要素となりました。
女優の活躍
本作では、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウと、コビー・スマルダーズ演じるマリア・ヒルが主要な女性キャラクターとして活躍します。
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)
ナターシャ・ロマノフはS.H.I.E.L.D.のトップエージェントであり、優れた戦闘スキルとスパイ技術を持つ紅一点。物語冒頭では、ロシア人スパイに捕まりながらも巧みに情報を引き出すシーンで、頭脳と身体能力の高さを披露。ロキの尋問では彼の心理を読み切り、策略を見抜く知性を見せます。ニューヨーク決戦では、セルヴィグ博士からワームホール閉鎖の方法を聞き出し、ロキのセプターを使って侵攻を阻止する決定的な役割を果たします。スカーレット・ヨハンソンは、アクションシーンでのしなやかな動きと、ナターシャのダークな過去を匂わせる繊細な演技で、チームの要として存在感を発揮。
マリア・ヒル
S.H.I.E.L.D.副長官としてフューリーを補佐するマリア・ヒルは、冷静沈着なリーダーシップを発揮。ヘリキャリアでの指揮や、ロキの襲撃時に果敢に応戦する姿が印象的です。コビー・スマルダーズは、短い出番ながらも毅然とした態度とプロフェッショナルな雰囲気を表現し、組織の要人としての信頼感を醸し出しました。
ペッパー・ポッツ
グウィネス・パルトロー演じるペッパー・ポッツは、トニー・スタークの恋人であり、スターク・インダストリーズのCEO。出番は限られるものの、トニーとの軽妙な掛け合いや、彼をアベンジャーズの任務に送り出すシーンで、感情的な支えとしての役割を果たします。パルトローの自然体な演技が、トニーの人間性を引き立てます。
女優の衣装・化粧・髪型
ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)
- 衣装:ナターシャ・ロマノフの衣装は、ブラック・ウィドウとしての戦闘スーツが中心。黒を基調としたタイトなレザースーツは、動きやすさと防御力を兼ね備え、彼女の敏捷性を強調。ウィドウズ・バイト(電撃装置付きリストバンド)やホルスターがアクセントとなり、機能美を表現しています。冒頭の尋問シーンでは、黒いドレスを着て女性らしい魅力を演出し、スパイらしい二面性を表現。
- 化粧:ナターシャのメイクは控えめで、ナチュラルなベースに赤いリップが特徴。戦闘シーンでは汗や動きを意識した軽いメイクで、プロのエージェントらしい実用性を優先。尋問シーンでは、赤いリップとアイラインで妖艶さを強調。
- 髪型:赤みを帯びたカールヘアをポニーテールやルーズにまとめ、戦闘時の動きやすさと女性らしさを両立。髪色とスタイルが彼女の強さと魅力を引き立てます。
マリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)
- 衣装:マリアの衣装は、S.H.I.E.L.D.のダークブルーの戦術ユニフォーム。シンプルで実用的なデザインは、彼女のプロフェッショナルな役割を反映。戦闘シーンでは、銃を構える姿に合わせた動きやすい装いが目立つ。
- 化粧:ミニマルなメイクで、薄いファンデーションと控えめなアイメイク。副長官としての落ち着いた印象を保ちつつ、戦場でのタフさを表現。
- 髪型:ショートカットの黒髪をタイトにまとめ、活動的な印象。戦闘時のヘルメット着用にも適した実用的なスタイル。
ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)
- 衣装:ペッパー・ポッツはビジネスカジュアルな装いで、スターク・タワーでのシーンでは白いブラウスとタイトなスカート。CEOとしての洗練された雰囲気を醸し出す。
- 化粧:ナチュラルメイクに淡いピンクリップ。知的で優雅な印象を強調し、トニーとの親密なシーンで温かみを加える。
- 髪型:ブロンドの髪をゆるやかなウェーブで下ろし、柔らかく親しみやすい印象。ビジネスシーンにふさわしい上品なスタイル。
キャスト
- ロバート・ダウニー・Jr:トニー・スターク/アイアンマン(藤原啓治)
- クリス・エヴァンス:スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(中村悠一)
- マーク・ラファロ:ブルース・バナー/ハルク(宮内敦士)
- クリス・ヘムズワース:ソー(三宅健太)
- スカーレット・ヨハンソン:ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(米倉涼子)
- ジェレミー・レナー:クリント・バートン/ホークアイ(宮迫博之)
- トム・ヒドルストン:ロキ(平川大輔)
- サミュエル・L・ジャクソン:ニック・フューリー(竹中直人)
- クラーク・グレッグ:フィル・コールソン(村治学)
- コビー・スマルダーズ:マリア・ヒル(本田貴子)
- グウィネス・パルトロー:ペッパー・ポッツ(岡寛恵)
- ステラン・スカルスガルド:エリック・セルヴィグ(金子由之)
- ポール・ベタニー:J.A.R.V.I.S.(声)(加瀬康之)
- アレクシス・デニソフ:ジ・アザー(谷昌樹)
- ダミオン・ポアチエ:サノス
スタッフ
- 監督・脚本:ジョス・ウェドン
- 原案:ジョス・ウェドン、ザック・ペン
- 製作:ケヴィン・ファイギ
- 製作総指揮:ヴィクトリア・アロンソ、アヴィ・アラッド、ルイス・デスポジート、ジョン・ファヴロー、アラン・ファイン、ジェレミー・ラッチャム、スタン・リー、パトリシア・ウィッチャー
- 撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
- 編集:ジェフリー・フォード、リサ・ラセック
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 音楽監修:デイブ・ジョーダン
- 美術:ジェームズ・チンランド
- 衣装:アレクサンドラ・バーン
- 視覚効果監修:ジャネク・サーズ
- 製作会社:マーベル・スタジオ
- 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
レビュー 作品の感想や女優への思い