日活ロマンポルノ映画『マダム・サド 牝地獄』に登場するSMシーンは、女性主体のサディズムを強調したものが中心。とくに、江崎和代が演じる裕美(マダム)が、監禁した良一に対して徹底的な性的支配を行う描写が多数を占めます。これらのシーンは、日活ロマンポルノらしい過激さと倒錯性を備え、視覚的なインパクトが強いです。以下に主なシーンを詳細に記述していきますが、成人向けの内容であることをご理解の上お読みください。
江崎和代が演じる裕美(マダム)が徹底的な性的支配を行う描写
物語の序盤、裕美(江崎和代)は結婚式当日の良一を誘拐し、豪邸の地下室のような部屋に監禁します。良一を鎖で拘束し、鞭やロープを使ったボンデージプレイが始まります。裕美は黒いレザー衣装に身を包み、鞭を振り下ろしながら良一の体を責め立てます。鞭打ちの音が響き、良一の苦痛と快楽が入り混じる表情がクローズアップされます。このシーンでは、裕美の冷徹な笑みが印象的で、男を完全に奴隷化する過程が丁寧に描かれています。
調教が進むにつれ、より変態的なプレイが登場します。例えば、裕美は良一から強制的に射精させ、その精液をガラス瓶に貯蔵するという異常な行為を行います。あるシーンでは、貯めた精液を自分の体に塗りたくって悦び、さらにはそれを潤滑剤として使い、ストラップオン(ペニスバンド)を装着して良一をアナルで犯します。この逆転のペギングシーンは、本作の女性支配の極致を表し、良一の屈辱と依存を深めていきます。裕美の恍惚とした表情と、良一の抵抗から服従への変化が、心理的なSMの深みを加えています。
中盤では、裕美自身のマスターベーションシーンも挿入され、倒錯の多様性を示します。裕美はマッシュポテトを体に塗りつけ、テーブル脚に股間をこすりつけるという奇抜な行為に及び、最後にはワインボトルを挿入して自慰を極めます。このシーンは、裕美のサディスティックな欲望が単なる他者責めではなく、自己の極限追求にあることを強調し、観客に強烈な衝撃を与えます。照明とカメラワークが、粘液質の質感を強調してエロティックに演出されています。
後半、麗子(和地真智子)が良一を発見した後、攻守が逆転する展開になります。麗子は裕美に挑み、女性同士の対立がSMプレイに発展します。ここでは縄縛りや拘束具が多用され、裕美が麗子を責めるシーンから、麗子が反撃する逆転へ移行。女性同士のレズビアン的な要素も加わり、鞭や道具を使った相互責めがクライマックスを形成します。良一も巻き込まれ、三人の乱交的なSMオージーが展開され、地獄のような快楽の渦が描かれます。
全体を通じて、ボンテージ、緊縛、鞭打ち、強制射精、ペギング、異物挿入などの要素が散りばめられ、1980年代のロマンポルノらしいマンネリ回避の工夫が見られます。ただし、レビューではSMの精神的な深みが曖昧との指摘もあり、娯楽性の強い過激描写が主眼です。これらのシーンは女優たちの大胆な演技によりリアリティを増し、本作の最大の魅力となっています。
これらの描写は、作品のテーマである極限の倒錯と女性の性的主体性を象徴的に表現しており、当時の観客に衝撃を与えた要因です。現代の視点では過激ですが、ジャンル史的な価値は高いと言えます。
他のSMシーンの描写
上記では描写で主なシーンを触れましたが、本作にはさらに多様なSM要素が散りばめられており、女性主体の倒錯を強調した追加の過激なプレイが登場します。これらは日活ロマンポルノの後期らしいマンネリ回避の工夫として取り入れられ、視覚的な衝撃を強めています。以下に、それ以外の主なSMシーンを詳細に記述します。成人向けの内容であることをご理解ください。
調教の初期段階では、裕美が良一を豪邸の部屋に拘束し、基本的なボンデージと鞭打ちを繰り返します。良一を四つん這いにさせ、首輪とリードを付け、犬のように扱うシーンがあります。裕美はハイヒールで良一の背中を踏みつけ、言葉責めを交えながら鞭を振るい、赤い痕が残るまで責め立てます。このシーンは、裕美の支配的な笑顔と良一の屈辱的な表情が交互に映され、心理的な奴隷化を表現しています。
別のシーンでは、裕美が良一を椅子に縛り付け、蝋燭を使ったホットワックスプレイを行います。熱い蝋を良一の胸や腹部に垂らし、痛みと快楽の境界を探る様子が描かれます。裕美は蝋が固まるのを待ち、それを剥がしながらさらに刺激を加え、良一の反応を楽しむ姿がサディスティックに演出されています。このプレイは、温度差による感覚の極限を強調し、作品の倒錯性を高めています。
女性同士の要素も強く、後半の攻守逆転シーンでは、麗子が裕美を縄で緊縛します。日本の伝統的な縄縛り風のボンデージで、裕美の体を複雑に縄が這い、動きを制限します。麗子は裕美の弱点を突き、鞭や指を使った責めを加え、裕美の普段のサド性がマゾへと転じる瞬間を詳細に描きます。ここではレズビアン的な触れ合いが加わり、互いの体を探索するような相互プレイが展開されます。
また、三人が絡むクライマックスでは、良一を再び拘束し、裕美と麗子が交互に彼を責めるオージーシーンがあります。強制的なフェラチオや手を使った射精コントロール、さらには道具を使った多重刺激が続き、良一の「壊れた」状態を強調します。この乱交的なSMは、欲望の連鎖と地獄のような快楽の共有を象徴的に表しています。
全体として、これらの追加シーンは鞭、縄、蝋燭、言葉責め、逆転プレイなどのバリエーションを加え、単調さを避けています。レビューではこれらの過激さが評価される一方、精神的な深みの不足を指摘する声もありますが、女優たちの熱演と小道具の使い方が作品のインパクトを支えています。ジャンルファンにとっては、女性支配の極端な表現として記憶に残る内容です。



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