ストリッパーまたはエキゾチック・ダンサーとは、ストリップ・クラブのような公共のアダルト・エンターテイメント会場でストリップを披露することを職業とする人たちのこと。プライベートなイベントに出演するために雇われることもあります。
現代のストリップの形態は、ストリッパーと客との交流を最小限に抑え、パフォーマンスにおけるからかいの重要性を減らし、脱衣のスピード（ストリップ）を優先しています。すべてのストリッパーがトップレスやフルヌードで踊ることに抵抗があるわけではありませんが、一般的に、法律で禁止されていない場合はフルヌードが一般的。バーレスク・ポールが頻繁に使用される小道具として統合されたことで、ゆっくりと発展してきたバーレスク・スタイルに比べ、よりアクロバティックで露骨な表現形式へとパフォーマンスの重点が移っています。ほとんどのストリッパーはストリップ・クラブで働いています。ハウス・ダンサーは特定のクラブやフランチャイズで働きますが、フィーチャー・ダンサーは一般的に自分の有名人をもっていて、クラブを巡回して出演。ストリッパーは多くの場合、クラブの直接の従業員ではなく、独立した請負業者として働きます。
1970年代以前、西洋文化圏のストリッパーはほとんど必ず女性。通常はストリップ・クラブで男性の観客を相手にパフォーマンスをしていました。また、あらゆる性別のストリッパーがアンダーグラウンド・クラブで、あるいは劇場体験の一環として踊っていました。
1970年代以降、ストリップの主流はより多様な性別を採用するようになり、男性ストリッパーは女性観客向けのエンターテイメントとして定着。男性ストリッパーのパフォーマンスは、ダンスやコスチュームなど、完全に振り付けされたものであることが多くなっています。また、特定の男性ストリッパーや女性ストリッパーは、LGBTの観客やバイセクシュアルの文脈におけるすべての性別の観客のためにパフォーマンスを行なうこともあります。
ストリッパー
職業
- 名前：エキゾチックダンサー、エロティックダンサー、ダンサー
- 職業タイプ：舞台芸術、性産業
- 活動分野：ストリップクラブ、展示会、フェスティバル、大会、バスキング
仕事内容
- 業務内容：ストリップ、ポールダンス、ケージダンス、ラップダンス
- 雇用分野：アダルト・エンターテイメント、風俗
- 関連職種：ヌードモデル、ポルノグラフィ
職場環境
ストリッパーはさまざまな理由でストリップを行ないますが、目的はおもにお金を稼ぐため。ダンサーの肉体的魅力、セックスアピール、テクニックによって、ストリッパーが生み出すビジネスの傾向が決まります。地域によっては、ストリッパーは風俗で働く許可を取得する必要があります。ほとんどの場合、ダンサーは仕事を得るためにオーディションを受けなければなりません。ダンサーは、お金を放置しない、客と一緒にクラブを出ない、テーブルダンスを断らないなどのルールを学びます。
多くの地域では、ストリッパーに触れることは許可されていません。プライベート・ダンス中にダンサーに触れることを許可しているダンサーやクラブはほとんどありません。許可されている場合、ラップダンスの間、ダンサーは客の膝の上に座り、服を着たまま、または上半身裸で踊ることができます。米国の一部では、女性の乳首の露出を禁じる法律があり、ダンサーはパスティで隠さなければなりません。ストリッパーを正社員ではなく契約社員として雇う一般的な慣行は、しばしば雇用の不安定、不安定な給与、健康手当の欠如につながっています。また、ストリッパーはクラブにステージの使用料を支払わなければならないこともあります。ストリッパーは通常、メイクアップ、コスチューム、香水を使用してパフォーマンスを向上させます。
ストリップ・クラブ
ストリッパーはストリップ・クラブでライブ・エンターテイメントの提供者として働くのが最も一般的です。ハウス・ダンサーは特定のクラブやフランチャイズで働きますが、フィーチャリング・ダンサーは通常、有名人のステータスをもっていて、クラブを巡回してライブ出演をします。ポルノ・スターは、副収入を得たり、ファン・ベースを築くためにフィーチャル・ダンサーになることが多いです。 ジェナ・ヘイズやティーガン・プレスリーのような知名度の高いAVパフォーマーは、ジェナ・ジェイムソンのような今は引退したスターと同様、アメリカ中のフィーチャー・ショーに参加しています。 これらのダンサーは、通常、クラブの直接の従業員ではなく、あらかじめ決められたハウス・フィーで独立請負業者として出演しています。
ステージ・パフォーマンス
ほとんどのクラブではダンサーのローテーションがあり、各ダンサーは決まった順番で1曲かそれ以上の曲をパフォーマンスします。よりインフォーマルなクラブでは、ステージが空いたらダンサーが交代したり、エンターテイナーが自由にステージを出たり入ったりします。特徴的なエンターテイナーは、パフォーマンスの時間が決まっていて、通常はローテーションには含まれません。DJがいる場合は、DJがローテーションの司会をし、フィーチャー・エンターテイナーのパフォーマンスを宣伝し、現在ステージにいるダンサーや、今後のセットで期待されるダンサーをアナウンスするのが一般的です。
チップ・コレクション
1曲または複数曲の各セットの間、現在のパフォーマーはチップと引き換えにステージで踊ります。ダンサーが客からチップを集めるのは、ステージに上がっている間か、ダンサーがステージ・ショーを終えて観客と交流した後。慣例的なチップの渡し方（客がステージで渡す場合）は、1ドル札を縦に折り、チップレールからダンサーのガーターに入れます。ほかの一般的なチップ方法は、手や口からストリッパーの胸の谷間に1ドルを挿入する方法、または単にステージに置いたり投げたりする方法です。ステージ・パフォーマンス中のチップは、地域条例の制限または施設内での過去の事件により、一部のクラブでは禁止されています。各クラブとダンサーは、チップを含む客との交流に対する許容範囲を個々にもっています。クラブによっては、敷地内に複数のステージがあり、ダンサーがその間を移動する場合もありますが、通常、ダンサーはローテーション中にメイン・ステージに出演した時間に対してチップを徴収します。チップはプライベート・ダンスでも受け取ることができます。
プライベート・ダンス
合法的な場合（または法的規制が無視される場合）、ダンサーはラップ・ダンスやシャンパン・ルームへの移動などの追加サービスを、チップではなくセット料金で提供することがあります。この料金には、通常、部屋の使用料、一定時間の使用料が含まれます。メインのクラブ・エリアでのプライベート・ダンスは、テーブル・ダンス、ラップ・ダンス、カウチ・ダンス、ベッド・ダンスなどの形をとることが多いです。エア・ダンスはプライベート・ダンスの特殊な形態で、ダンサーと客との接触はほとんどありません。このクラスのダンスは、上記の異なるカテゴリーにまたがっていて、ダンサーによっては、より接触が多いダンスが期待され、料金が支払われていた場合、エアダンスを行なうことができます。
テーブル・ダンスは他のダンスと異なり、客がメイン・フロアに座った状態で踊ることができます。テーブル・ダンスはまた、パフォーマーが客の前の小さなテーブルの上に物理的に位置するミニマム・タッチのプライベート・ダンスの形態を指します。テーブル・ダンスは、テーブル・ステージと違います。テーブル・ステージでは、ストリッパーは椅子に囲まれた台の上か、目線の高さ以上におり、通常、客が飲み物やチップを置くのに十分なテーブル面がある。 このようなステージは、ストリップを間近で見ることができるように構成されていて、セット中にダンサーがステージから客の上に降りることで知られています。
ラップダンスは、何の変哲もないスツールやキッチン用の椅子から豪華な革張りのアームチェアまで、あらゆる座席で行なうことができます（そして実際に行われています）。また、これらの指定された場所で、客が立ったまま行なうこともできます。多くのクラブで提供されているサービスは、客が1人または複数のダンサーと一緒にステージへ上がり、公開ラップ・ダンスを踊るというもの。このようなパフォーマンスは、クラブでの独身最後のパーティーや誕生日などに行なわれます。 ベッド・ダンスは、客が横になり、その上にエンターテイナーが位置するようにデザインされています。 ベッド・ダンスは、3つのなかで最も一般的ではなく、多くのクラブでは、目新しさと顧客とサービス提供者の間の接触レベルが増加するため、ラップ・ダンスよりも高価なオプションとなります。
シャンパン・ルーム（シャンパン・ラウンジまたはシャンパン・コートとも）とは、紳士のクラブが提供するVIPルーム・サービスのことで、客は敷地内の個室でダンサーとの時間（通常は30分単位）を購入することができるもの。クラブの質にもよりますが、メインのクラブの喧騒から離れたこの部屋は装飾が施され、専用のバーがあるのが普通。クラブでは、ダンサーと客の両方にグラスまたはボトルでシャンパンを販売しています。
ほかの場所
ストリッパーは、ストリップ・クラブ以外の場所でのパフォーマンスを請け負うことができます。ストリッパーのなかには、個人的な契約でのみストリップを行ない、ストリップ・クラブに定期的に所属していない者もいます。
アダルト業界の見本市では、しばしばストリッパーが働いていますが、その多くは個々の会社に所属しており、必ずしもフリーランサーではありません。独立したストリッパーが出演する展示会、フェスティバル、コンテストもあります。「ヌーズ ア ポッピン」は毎年開催される人気のフェスティバルで、女性ダンサーと男性ダンサーの両方がエロティック・ダンスを競います。
バチェラー＆バチェロレッテ・パーティー
独身最後のパーティーは、ストリップ・クラブへ行ったり、ストリッパーを雇い、自宅やホテルのような私的な環境で演じさせたりするなど、通常のパーティーや社交的な集まりの要素を超えた活動を含むことがあります。伝統によっては、将来の花婿の費用で、しごきのようなテストや悪戯が行なわれることもあります。こうした悪戯には、エンターテイナーがその気になれば、ストリッパーが参加することもあります。また、花嫁になる人のために開かれる同様のパーティーに参加する女性もいます。これはバチェロレッテ・パーティーまたはヘン・パーティーとして知られています。
プライベート・パーティー
プライベート・パーティーは、ストリッパーを雇うのに人気のあるイベント。個人的なパフォーマンスのためにストリッパーと契約しているエンターテイメント企業がたくさんあります。これらの企業のなかには、複数の州で契約しているストリッパーや、複数の州をまたいで地域的に活動しているストリッパーを擁し、全国展開しているところもあります。ストリッパーは副業も行ない、契約や支払いの手配を自分で行ないます。この種の取引では、正式な登録事業者が関与しないかぎり、書面による契約は一般的ではありません。また、ストリッパーは、プライベートなイベントや約束のために、かなりの距離（つまり飛行機が必要な距離）を移動することもあり、ほとんどの場合、移動費や宿泊費は顧客に転嫁されます。ストリッパーが働くクラブの客はクラブ外での仕事の主な顧客源です。クラブ内での活動と同じように、ダンサーによってプライベート・パーティーで提供するサービスの快適さは異なります。
パフォーマンス
働いている間、ストリッパーは必ずしもすべての衣服を脱ぐ必要はありません。ストリップ・クラブは、その規模、名称、世界の場所に関係なく、フルヌード、トップレス、ビキニのいずれであっても構いません。どのタイプのストリップ・クラブであっても、個々のダンサーや経営者に基づく例外があり、クラブは典型的なパフォーマンス、ゾーニング、広告サービスに基づいて分類されます。
ガウン・アンド・グローブ・ストリップ
ガウン・アンド・グローブ・ストリップは、ストリップの非常に伝統的な形式と考えられています。このルーティンは米国で発展し、ヨーロッパに広まりました。パフォーマー（通常は女性）は、背中にファスナーのあるイブニング・ガウンと肘までの長さのオペラ・グローブでエレガントに着飾ります。そして、ゆっくりとからかうように手袋を一つずつ外し、その後に同様にガウンを脱ぎます。このタイプのダンスは、『ギルダ』（1946年）のリタ・ヘイワースや『ジプシー』（1962年）のナタリー・ウッドのような女優や、ディタ・フォン・ティース、ボニー・ディライト、ベッツィー・ボンボン、ハバナ・ハリケーンのような現在のネオ・バーレスク・パフォーマーに代表されます。
ドレス・スタイル
パフォーマンス中、ダンサーがサービスやエンターテイメントを提供する間、胸も性器も露出度の高い服で覆われたままであるのが一般的です。上半身は露出していて、性器を覆ったままの女性ストリッパーをトップレスといいます。パフォーマンス中に性器を露出し、残りの衣服を脱ぐストリッパーは、フルヌードで踊っていると言われます。フルヌードは多くの管轄区域で禁止されていますが、多くのダンサーはこの制約を回避するために、膣口、肛門、またはその両方を選択的に短時間だけ露出し、その後すぐに服を着替えます。
多くのクラブでは、エンターテイナーは露出度の高い服装でフロアを歩きます。ストリッパーが個人的なサービス（ラップ・ダンスやベッド・ダンスなど）を行なう場合、顧客と接触することになるため、より制限の厳しいクラブ環境では露出度の高い服装のままであることが求められます。とくにプライベート・ダンスは、パフォーマンス中にクラブのポリシーや地域の条例に違反していないことを確認するために精査されます。追加的な服装は、特定のダンサーが、設定した境界線を客が超えないようにするための抑止力としても機能します。1964年6月19日、キャロル・ドーダはサンフランシスコのノース・ビーチ地区のブロードウェイとコロンバスのコンドル・クラブでトップレスでゴーゴーダンスを開始しました。彼女はコンドルで22年間踊りながら、世界で最も有名なゴーゴー・ダンサーとなり、現代のストリッパーの原型となりました。
トップレス
商業的なエロチック・エンターテイメントにおいて、女性はトップレスで演技をしたり、ポーズを取ったりするために、大人専用の場所で雇われることがあります。そのような場所は、下町のストリップ・クラブからムーラン・ルージュのような高級キャバレーまでさまざま。トップレス・エンターテイメントには、女性が半透明の濡れた布越しに乳房を見せ、観客の前でTシャツを脱ぐことになる濡れTシャツコンテストなどの競技も含まれます。ストリッパーは、クラブ内で認可された時間帯に、または外部の会場で独立請負業者として、これらの代替トップレス活動に従事することができます。すべてのストリッパーがトップレスで踊ることに抵抗があるわけではありません。形式が選べる地域では、エキゾチック・ダンサーは、パフォーマンス（ヌードを含む）で提供するものが多ければ多いほど、より多くの利益を得ることができるという懸念を表明しています。
トップレスになるダンサーでさえ、クラブで客が少ない閑散とした時間帯には、ダンス中もトップレスでいることが知られています。これは特に、ステージにいる時間に対する報酬がないため、客が参加していないように見えたり、積極的にチップを渡していない場合に当てはまります。トップレス・ダンスは多くの管轄区域で禁止されていますが、ストリッパーは短時間の間、ピーカブー・スタイルで選択的に胸を露出し、その後衣服を取り替えることで、制約を回避することが知られています。男性ダンサーの場合、胸の露出は同じように見なされず、同じ法的制限に直面することはありません。客にチップを渡すことが許されているショーの間、ほとんどのストリップ・クラブはダンサーの胸への接触をダンサーから客への一方通行に制限しています。多くのクラブは乳房への接触を一切禁止しており、中にはダンサーがヌードで横切ってはいけないという目印をステージ上に設置するクラブもあります。このような物理的な分離は、ノータッチ・ポリシーの遵守を強制します。
フルヌード
ストリッパーは多くの管轄区域でフルヌードで踊ることが禁止されていますが、多くのダンサーは短時間の間、陰部、肛門、またはその両方を選択的に露出し、その後衣服を取り替えることで規制を回避しています。男性ダンサーの場合、陰茎や肛門を露出することがそれに相当します。
すべてのストリッパーがフルヌードで踊ることに抵抗があるわけではありません。連続体として見た場合、トップレスで踊るダンサーはゴーゴーより少なく、フルヌードで踊るダンサーはさらに少なくなります。より保守的なサービスと直接競合している場合、フルヌード形式は、顧客がクラブを変更するのに十分な優れた代用品であると見なされることが報告されています。形式の選択肢が存在する地域では、エキゾチック・ダンサーは、パフォーマンス（ヌードを含む）でより多くのものを提供すればするほど、より多くの利益を得ることになるという懸念を表明しています。それでも、ストリッパーは全裸になりたくないという願望から、トップレス・クラブでのみ踊ることが知られています。いくつかのクラブは、ヌード・ステージ・ダンスと全裸ラップ・ダンスの両方を許可しています。ヌード・プライベート・ダンスが許可され、接触がある場合、一部のダンサーは予防措置として、客の膝の上に何らかのバリア（布または時にはプラスチック）を置くことを選択します。
顧客との対話
ストリッパーは顧客からお金を稼ぐことに重点を置いています。ストリッパーは独立した請負業者として雇用され、自ら収入を得ることを期待されているため、営業職に似た職業である。 ダンサーがどのように収益を最大化するかはさまざまです。まだ面識のない客に対しては、ダンサーは服装、靴、年齢、人種などの要素から相手を判断します。ダンサーは、潜在的な常連客にストリップ・クラブで時間を過ごしてもらうための主要なイネイブラー（世話焼き人）です。ダンサーはクラブ内を歩き回り、ドリンクやラップ・ダンスを勧誘しようとすることで、クラブ内の客と絶えず交流し、通常、クラブのフロアをスキャンして、ターゲットとする最も有利な客を見つけます。
クラブはカバー・チャージやドリンク・チャージなどの手段で収入を得ることができるのに対し、ダンサーは規制が許す限りラップ・ダンスやVIPダンスをすることでほとんどの利益を得ます。そうでない場合は、ステージ・セットからダンサーへの客のチップがシフトごとの主な支払い方法となります。ダンサーは、客の外見と個人的な特徴を見極めることによって、その客を適格に判断します。ダンサーは自分の目印を見つけると、客に近づき、戦術的なやりとりや操作を使って社会的な関係を作ろうとします。あるいは客が最初の一歩を踏み出し、ダンサーと直接関わることもできます。ストリッパーは男性的な欲望に訴えかけますが、女性客が自分を客として見るニーズに合わせて適応することもできます。経験を客に合わせることは、エキゾチック・ダンスの不可欠な部分となっているわけです。
主流化
21世紀において、アダルトのテーマや仕事がより一般的になるにつれ、より多くの人々がこの種の仕事に魅了されてきました。ストリップ・クラブのダンサーの3分の1は学生であり、その多くは学業を通して自活するために現金を稼ぐ傾向が強く、中流階級出身である可能性が高いといわれます。とくに大学生は今や性産業への中心的な供給グループとなっていて、ストリップ・クラブは新入生ウィークのイベントをターゲットにして募集のビラを配ることさえあります。2014年のニューヨーク・デイリーニューズ紙によると、サンフランシスコのストリップ・クラブがカリフォルニア大学バークレー校の大学新聞であるデイリー・カリフォルニアンに募集広告を出したことがあります。学生ストリッパーな2つに大別できます。多くの人がストリップ・クラブのダンサーとして働くことを経済的に必要な対処として短期的な手段として捉えている一方で、それを職業として捉え、AV出演など他の種類のセックスワークに進む人もいます。
映画・ドラマ
ストリッパーのイメージは、1960年代後半から1970年代にかけて、アメリカナイズされたストリップを受け入れたアメリカや国際的な文化の中で発展してきました。1980年代までにポールダンスはアメリカで人気を博し、この時代のパフォーマーに関連する非常に性的なイメージは広く受け入れられ、映画、テレビ、演劇で頻繁に描かれるようになりました。
1980年代～1990年代
あまり知られていないビデオに加え、1980年代には、ストリッパーとその仕事を物語の中心に据えた主流映画も登場。『フラッシュダンス』（1983年）は、ブルーカラーの労働者アレクサンドラ・アレックス・オーウェンズ（ジェニファー・ビールス）の物語です。彼女は、夜はピッツバーグのバーでエキゾチック・ダンサーとして働き、昼間は製鉄所で溶接工として働いています。『ブレイズ』（1989年）には、悪名高いストリッパー、ブレイズ・スター役でロリータ・ダヴィドヴィッチが出演。スター自身もカメオ出演しています。
アトム・エゴヤン監督の『エキゾチカ』（1994年）は、カナダのラップダンス・クラブを舞台に、クリスティーナ（ミア・カーシュナー）という女子学生ストリッパーに執着する男（ブルース・グリーンウッド）を描いています。『ショーガール』（1995年）はポール・ヴァーホーヴェンが監督し、エリザベス・バークレーとジーナ・ガーションが出演。 『素顔のままで』（1996年）はデミ・ムーア主演で小説を映画化。『ザ・プレイヤーズ』（1998年）はリサ・レイ・マッコイ主演で、大学に入学してジャーナリズムを学ぶための資金を稼ぐためにストリッパーになる少女を演じています。
演劇の『ジキルとハイド』（1997年）では、ルーシー・ハリス（当初はリンダ・エダーが演じた）はロンドンの小さなクラブ「レッド・ラット」で娼婦兼ストリッパーとして働いていました。ルーシーはレッド・ラットでのショーで「Bring on the Men」を歌います（のちにブロードウェイでは「Good ‘n’ Evil」に差し替え）。『Neighbours』（1985年）では、ダフネというキャラクターがもともとデズのバックス・パーティーのストリッパーで、やがて彼と結婚。シットコムの『子供と結婚』（1987～1997年）では、アル・バンディ、ジェファーソン・ダーシーらがヌーディ・バーで一夜を過ごすシーンがよく登場しました。『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』（1999～2007年）では、ストリップ・クラブ「バダ・ビング」でビジネスが行なわれることが多いです。
2000年代
『ブルー・イグアナの夜』（2000年）は、サンドラ・オーとダリル・ハンナ主演の長編映画。この映画の女性キャストは、ストリップ・クラブで踊りながら映画を研究し、できるだけリアルな役柄とストーリーを作り上げました。
『強制尋問』（2001年～）は、オーストラリアのリアリティ番組で、男性ストリッパーのトレーニングを中心に放送中。『ホット・チック』（2002年）は、映画デビューのレイチェル・マクアダムスが、小悪党（ロブ・シュナイダー）と体を入れ替えた後、ポール・キャットというストリップ・クラブで働き始める高校のチアリーダーを演じます。『The Raymond Revuebar: The Art of Striptease』（2002年）は、サイモン・ワイツマン監督のドキュメンタリー。『Los Debutantes』（2003年）はサンティアゴのストリップクラブを舞台にしたチリの映画。『クローサー』（2004年）では、ナタリー・ポートマンが英国ロンドンにやってきた若いアメリカ人ストリッパー、アリス・エアーズ、別名ジェーン・ジョーンズを演じています。ナタリーはこの演技でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。ロブ・ゾンビ監督の2007年『ハロウィン』リメイク版ではマイケル・マイヤーズの母親デボラ（ゾンビ監督の妻シェリ・ムーン・ゾンビが演じる）がナザレスの「ラヴ・ハーツ」に合わせて踊ります。『I Know Who Killed Me』（2007年）では、リンジー・ローハンが連続殺人犯の陰謀に巻き込まれた魅力的なストリッパー、ダコタ・モスを演じ、ストリップ・クラブでの長いストリップ・シークエンスが登場。『プラネット・テラー in グラインドハウス』（2007年）では、ローズ・マッゴーワンがゴーゴー・ダンサーのチェリー・ダーリンを演じ、ゾンビに足を食べられた後、アサルト・ライフルを義足として使います。
『Degrassi: The Next Generation』の2部構成の第6季のフィナーレでは、アレックス・ヌニェスが母親と同居するアパートの家賃を払うお金が足りなくなり、ストリップに頼ります。ダーレン・アロノフスキー監督の2008年のドラマ映画『レスラー』では、マリサ・トメイがプロレスラーのランディ・ザ・ラム・ロビンソン（ミッキー・ローク）にロマンチックに追いかけられるストリッパーでシングル・マザーを演じています。トメイはこの演技でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。『ゾンビ・ストリッパーズ』（2008年）はストリップ・クラブに侵入したゾンビ・ウイルスを描きます。『Barely Phyllis』はフィリス・ディクシーの戯曲で、2009年にチェスターフィールドのザクロ劇場で初演されました。『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』（2009年）は、ラスベガスのストリッパー兼エスコート役のヘザー・グラハムが、支配的なガールフレンド（レイチェル・ハリス）にプロポーズしようと計画していたにもかかわらず、ステュー（エド・ヘルムズ）と結婚するというもの。
2010年代～現在
CBSの犯罪ドラマ『クリミナル・マインド』第6季第7話は、BAUチームがインディアナ州で複数のエキゾチック・ダンサーを誘拐、レイプ、殺害した3人組の若者を追跡することに焦点を当てています。2012年の映画『マジック・マイク』と2015年の続編『マジック・マイクXXL』は、何人かの男性パフォーマーの人生をフィクションで描いています。ブリアナ・エヴィガンとカルメン・エレクトラ主演の『Lap Dance』（2014年）は、女優志望の女性が、がんに侵された父親の看病代を稼ぐためにエキゾチック・ダンサーの仕事をする約束を夫と交わすというもの。本作の監督グレッグ・カーターの実話にもとづいています。『Dixieland』（2015年）ではライリー・キーオが病気の母親を支えるためにお金を稼ぐストリッパーとして登場し、マネージャーから虐待を受けています。
法的問題
法律と裁判例
米国の多くの司法管轄区にはストリップ劇場に関する特定の法律があり、さらに新たな法律が補足されることで複雑な様相を呈しています。例えば、2009年にマサチューセッツ州で成功したように、ダンサーを独立した請負業者として分類することが裁判で争われています。より悪名高い地方条例のひとつに、サンディエゴ市条例33.3610があります。その条項には「6フィート・ルール」というものがあり、他の自治体もこれを真似して、ダンサーはパフォーマンス中、6フィートの距離を保つことを義務付けています。
プライベート・ダンス中にダンサーに触れることを容認するダンサーやクラブは限られていて、米国の多くの州では違法です。地域によっては、ダンサーが服を着たまま客の股間に触れるラップ・ダンスや、フルヌードを禁止する規則もあります。米国のいくつかの地域では、女性の乳首の露出を禁止する法律があり、ダンサーは乳首をパスティで覆わなければなりません（ただし、男性の乳首の露出には適用されない）。2010年初頭、ミシガン州デトロイト市は、2008年に同様の条例を施行しはじめたテキサス州ヒューストンに続き、ストリップクラブでの乳房の完全露出を禁止しました。どちらの自治体も、そのストリップ劇場に関連した売春を含む不法行為が市域内で横行していると悪評がたっていました。
1930年、英国ロンドンにウインドミル・シアターがオープンし、ヌードショーを上演しはじめました。法律の範囲内に収めるために、モデル自身が動くことなくモデルを回転させる装置が使われることもありました。扇の舞は、パフォーマンスを法律の範囲内に収めるために用いられたもう一つの装置でした。これは、演技が終わるまで、裸のダンサーの身体をファンや付き添いのファンによって隠すことを可能にするもので、彼女は静止したまま短いインターバルの間、裸でポーズをとり、照明が消えるか幕が下りて舞台を去ることができました。
2010年、アイスランドはストリップを違法化しました。この取り決めにさいし、アイスランドの首相ヨハンナ・シグルザルドッティルは次のように述べました、「北欧諸国は女性の平等をリードしており、女性を売り物としてではなく、平等な市民として認めている。女性や一般人が売られる商品であることは容認できない」。
団体交渉
性産業が成長し、国民経済のより確立された部門となるにつれ、ストリッパーを含む性産業従事者は、職場の権利について交渉したり要求したりするために動員されてきました。ストリッパーが追求する集団化の手段の一つは、正式な加入を伴う労働組合の結成です。ストリッパーの組合は、市民権よりもむしろ経済的権利や労働者の権利に焦点を当てる傾向があり、これは1970年代から1980年代にかけてはじまった娼婦の権利擁護団体とは大きく異なっています。多くのストリッパーや他のタイプのセックスワーカーは、職場環境や福利厚生を改善する運動であっても、自分たちの職業を公言することに抵抗があるため、セックスワークにつきまとうスティグマもまた、組織化の別の障害となっています。
ストリッパーや他のタイプのセックスワーカーの組織化に対する潜在的な批判のひとつは、セックスワーカーが直面する搾取を永続させる立場にあるこれらの産業の管理職の人々が、これらの労働組織に潜入し、現状維持のためにロビー活動を行なうことができるということです。
オーストラリア
オーストラリア・ストリップ・アーティスト協会（SSA）は2002年に結成されました。SAAは2006年にAIRCとの労使協定交渉に成功。この交渉ではストリップやラップ・ダンスの使用者を相手に、条件や賃金を全裸パフォーマンスで5100豪ドルまで引き上げるという野心的な要求を突きつけました。また、滑り止めのついたステージの最低サイズや、ステージ上での油の使用禁止などの条件も求めました。このように、個人請負業者として働くストリッパーの賃金と労働条件の基準を受け入れるよう求めたのですが、使用者側が拒否したため、組合はオーストラリア産業関係委員会に訴えました。
請求記録では、ストリップの標準レートは、薄着で3分間のグラインドで約20～30豪ドルから110豪ドル、全裸で15分間のバンプ＆グラインドで660豪ドルに引き上げられます。トップレス・ウェイトレスはフルタイムで時給510豪ドル、20分のライブ・セックスで2060豪ドル、卓上ダンサーと演壇ダンサーは310豪ドルから5100豪ドル（パフォーマンスの長さと内容による）、ラップダンサーは全裸で15分2100豪ドル。また、ラップ・ダンサーは全裸で15分A$2100まで。カジュアル料金の請求はこの2倍までで、さらに祝祭日には60％のペナルティー料金が加算されます。
同協会（SSA）は、ストリップ・アーティスト、エロティック・ダンサー、ラップ・ダンサー、テーブル・ダンサー、演壇ダンサー、ポール・ダンサー、のぞき見ショーをする人々、バーやクラブのスタッフを代表しています。このように労働者の権利に関する業界全体の最低基準が確立されたにもかかわらず、保守党政権下の雇用法改正により、雇用主はストリッパーを下請けとして雇用するなどの抜け穴を利用できるようになりました。
もうひとつのグループ、スカーレット・アライアンスは、1989年の発足以来、セックスワーカーの地位向上を目指したアドボカシー活動やプロジェクトに携わってきました。労働権はこのグループのアジェンダの重要な部分ですが、労働組合ではありません。
スカーレット・アライアンス（Scarlet Alliance）、オーストラリアン・セックスワーカー・アソシエーションは、オーストラリアのセックスワーカー、セックスワーカー団体、プロジェクトを代表する全国組織です。私たちは、セックスワーカーの平等、社会的、法的、政治的、文化的、経済的正義の達成を目指しています。
イギリス
国際セックスワーカー組合は、イギリスの主要な一般組合であるGMBの支部です。
カナダ
1980年代にバンクーバー・エキゾチック・ダンサーズ・アライアンスが結成され、約10年間活動していました。2004年にカナダ・エロティック労働組合が設立されました。
アメリカ合衆国
サンフランシスコのラスティ・レディは、アメリカにおけるストリッパーの集団化の顕著な例です。1996年にこの店のストリッパーがエロティック・ダンサーズ・アライアンスを通じて組合結成に成功すると、クラブのオーナーは閉店しました。これを受けて、ストリッパーたちは2003年に協同組合を結成し、ルッキング・グラス・コレクティブと改名して自分たちでクラブを運営するようになりました。
2023年、カリフォルニア州ノース・ハリウッドにあるスター・ガーデン・トップレス・ダイヴ・バーのストリッパーたちは労働組合を結成し、俳優資本協会に加入することを決議しました。
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