『ホワイト』は、2011年の韓国ホラー映画。
ガールズグループ「ピンクドールズ」が、古いスタジオで発見した呪われた曲『ホワイト』をリメイクして大ヒットしますが、メンバー間の嫉妬と競争が激化し、呪いによる凄惨な事故が次々と発生します。K-pop業界の暗い側面をホラー要素で描いた作品です。
基本情報
- 邦題:ホワイト/死のメロディ
- 原題:화이트: 저주의 멜로디
- 英題:WHITE: THE MELODY OF CURSE
- 公開年:2011年
- 製作国・地域:韓国
- 上映時間:106分
- ジャンル:ドラマ
女優の活躍
映画『ホワイト』では、主演のハム・ウンジョンがウンジュ役を演じています。彼女はグループの事実上のリーダーで、元バックダンサーという設定です。映画の中で、ハム・ウンジョンは野心的なキャラクターを体現し、歌唱シーンやダンスシーンで目覚ましい活躍を見せます。特に、グループの成功を追い求める姿勢が強く、物語の中心として他のメンバーとの対立をドラマチックに表現しています。彼女の演技は、嫉妬や恐怖に苛まれる心理描写が細やかで、観客を引き込む力があります。実際のK-popアイドルとしてT-araのメンバーである経験を活かし、自然なパフォーマンスを披露しています。グループ内の競争が激化する場面では、彼女の表情の変化が印象的で、ホラー要素を高めています。また、呪いの秘密を探る探偵役のような部分もあり、多面的な活躍が光ります。
メイダニはシンジ役を務めています。彼女はラップとダンスが得意なメンバーとして描かれ、映画の冒頭からエネルギッシュなパフォーマンスで存在感を発揮します。歌が苦手という設定ですが、ダンスシーンではキレのある動きでグループを支え、物語のテンポを向上させています。彼女の活躍は、特にグループの練習シーンやステージ上で顕著で、リアルなアイドル像を体現しています。嫉妬の渦中で事故に遭う展開では、恐怖の表現が上手く、観客に緊張感を与えます。歌手としてのバックグラウンドが、役柄に説得力を加えています。
ファン・ウスレはスネ役で、ウンジュの親友として登場します。彼女はボーカルダブリングを担当する裏方的な存在ですが、物語後半で重要な役割を果たします。演技では、友情と恐怖の狭間で揺れる感情を繊細に描き、サポート役として映画の深みを増しています。彼女の活躍は、心理的なホラーシーンで際立ち、ウンジュとの絆が物語の感動的な部分を担っています。過去の作品での経験が、落ち着いた演技に繋がっています。
チェ・アラはアラン役を演じています。彼女は整形依存の美女として設定され、グループのビジュアル担当です。映画では、嫉妬からくる過激な行動を熱演し、ホラー要素の強い幻覚シーンで活躍します。特に、メイク中の血の幻覚シーンは衝撃的で、彼女の表情演技が恐怖を倍増させます。若いメンバーとしてのかわいらしさと、暗い内面のギャップを上手く表現しています。
チン・セヨンはジェニ役です。高音が苦手なボーカリストとして、グループの弱点を象徴します。彼女の活躍は、歌唱シーンでの不安定さをリアルに演じ、物語の緊張を高めます。事故の被害者となる展開では、恐怖の叫びが印象的で、ホラー映画らしいパフォーマンスを発揮します。新人らしいフレッシュな演技が、グループのダイナミクスを豊かにしています。
これらの女優たちは、K-popアイドルのリアルな苦悩を体現し、ホラーとドラマの融合を成功させています。全体として、彼女たちの活躍が映画の魅力の核心です。グループ内の人間関係を描くシーンでは、それぞれの個性がぶつかり合い、緊張感を生み出しています。歌とダンスのシーンでは、本物のアイドルさながらのクオリティで、観客を楽しませます。また、呪いの影響を受ける心理描写では、細やかな演技が光り、単なるホラー以上の深みを与えています。ハム・ウンジョンを中心に、他の女優たちが支えるアンサンブルが、映画の成功要因です。
女優の衣装・化粧・髪型
ハム・ウンジョンの衣装は、最初はピンクを基調とした可愛らしいガールズグループスタイルです。フリル付きのスカートやトップスで、キュートさを強調しています。物語が進むと、セクシーでアグレッシブな黒や白の衣装に変わり、ステージではタイトなドレスやショートパンツを着用します。化粧は、ナチュラルメイクから始まり、成功後にはスモーキーアイと赤いリップで妖艶さを加えています。髪型は、最初はロングのストレートですが、後半で白く染め、呪いの象徴としてウェーブをかけています。この変化が、キャラクターの心理を視覚的に表現しています。
メイダニの衣装は、ダンス向きのスポーティーなものが多く、クロップトップやレギンスで動きやすさを優先します。グループのイメージチェンジ後は、革素材のジャケットを羽織り、クールさを演出します。化粧は、シャープなアイラインとマットなリップで、ラッパーらしい強さを強調しています。髪型は、ショートボブやポニーテールが多く、ダンスシーンで髪が乱れないよう工夫されています。全体的に、アクティブで実用的なスタイルです。
ファン・ウスレの衣装は、裏方らしいシンプルなものが中心で、カジュアルなTシャツやジーンズです。物語後半では、グループの衣装に近いドレスを着用し、統一感を出しています。化粧は、控えめなベースメイクに薄いリップで、自然さを保っています。髪型は、ミディアムのストレートが多く、落ち着いた印象を与えます。友情シーンでは、このシンプルさが親しみやすさを生み出しています。
チェ・アラの衣装は、ビジュアル担当らしく華やかなドレスやミニスカートです。ピンクのフリルから、セクシーなオフショルダートップへ移行します。化粧は、ハイライトを多用した輝く肌と、ピンクのチークで可愛らしさを強調しますが、幻覚シーンでは血のような赤いメイクが加わり、ホラー感を高めます。髪型は、ロングの巻き髪で、整形依存のキャラクターを美しく演出しています。
チン・セヨンの衣装は、若さを活かしたキュートなものが多く、ワンピースやリボン付きのトップスです。成功後は、白い衣装で統一感を出しています。化粧は、ツヤのあるリップと大きな目元のメイクで、アイドルらしさを強調します。髪型は、ツインテールやハーフアップが多く、歌唱シーンで可愛く揺れます。
全体の衣装は、K-popのトレンドを反映し、ピンクから白や黒への変化が呪いの進行を象徴します。化粧は、華やかさとホラーのギャップを活かし、髪型はキャラクターの個性を表しています。これらの要素が、視覚的な魅力を高めています。グループのステージ衣装は、統一されたデザインで、ダンスのシンクロを強調します。個別のシーンでは、日常着とステージ着のコントラストが、アイドルの二面性を描きます。メイクの変化は、心理状態を反映し、白い髪は呪いのモチーフとして繰り返されます。
あらすじ
ガールズグループ「ピンクドールズ」は、いつも人気アイドルに押され、影の薄い存在です。メンバーには、元バックダンサーのウンジュ、歌に不安を持つジェニ、整形依存のアラン、ラップとダンスが得意なシンジがいます。マネージャーから最後のチャンスを与えられ、火事で焼けた古いスタジオに移ります。そこでウンジュは、無題のVHSテープを見つけ、中の曲『ホワイト』をリメイクします。この曲は暗く魅惑的で、グループはこれを新曲としてリリースします。すると、瞬く間に大ヒットし、ピンクドールズはスターダムにのし上がります。
しかし、成功の裏でメンバー間の嫉妬が激化します。メインボーカルの座を争う中、ジェニが最初にメインを務めますが、高音で失敗しそうになり、事故に遭います。次にアランがメインになると、整形の幻覚に襲われ、血まみれのメイクを想像し、精神的に崩壊します。シンジもメインを試みますが、ダンス中に怪我を負います。ウンジュはこれらの事故が曲の呪いだと気づき、テープの起源を調べ始めます。親友のスネと一緒に、15年前の火事事件を探ります。
過去の秘密が明らかになります。『ホワイト』は、元アイドルグループのバックダンサーが作曲した曲で、彼女はメインになれず嫉妬から自殺し、呪いを残しました。幽霊となった彼女は、曲を歌う者に復讐します。ウンジュは呪いを解こうとしますが、メンバーたちは次々と犠牲になります。クライマックスでは、ライブステージでウンジュが白い髪と衣装でソロを歌い、幽霊が現れます。最終的に、ウンジュも呪いに飲み込まれ、グループは壊滅します。あらすじは、成功と破壊のコントラストを描き、ホラーの緊張を保ちます。
解説
映画『ホワイト』は、K-pop業界の厳しさをホラーで風刺しています。ガールズグループの競争や嫉妬が、呪いのメタファーとして描かれます。監督のKim GokとKim Sunは、双子兄弟で、ホラーコメディの経験を活かし、音楽と恐怖を融合させています。物語は、リングのような呪いの連鎖を基調に、アイドルの裏側を暴露します。成功の代償として死が訪れる設定は、業界のプレッシャーを象徴します。視覚効果は、幽霊の登場シーンでトリッピーなショットを多用し、アジアンホラーの伝統を継承します。キャラクターの心理描写が深く、単なるスケアリー映画を超えています。
女優たちのパフォーマンスは、リアルなアイドル体験を反映し、歌とダンスのクオリティが高いです。テーマとして、バックダンサーの苦悩が中心で、メインの座を巡る争いが現実的です。エンディングは予測しにくく、衝撃を与えます。全体のペースは良く、ホラー要素が徐々に増します。K-popファンには、カメオ出演のAfter Schoolや2PMのJun Hoが楽しめます。映画は、業界の暗部を娯楽的に描き、批評的な視点を提供します。音楽の使い方が巧みで、『ホワイト』のメロディが記憶に残ります。
キャスト
- ウンジュ:演 – ウンジョン(T-ARA)…ガールズグループ”ピンク・ドールズ”のリーダー。バックダンサー出身で最年長扱いをされている。
- ジェニ:演 – チン・セヨン…ガールズグループ”ピンク・ドールズ”のメンバー。高音に少々難のあるボーカル。
- アラン:演 – チェ・アラ…ガールズグループ”ピンク・ドールズ”のメンバー。整形中毒といわれるほど美容整形にはまっている。
- シンジ:演 – メイダニ…ガールズグループ”ピンク・ドールズ”のメンバー。抜群のダンスセンスを持っている。
- スネ:演 – ファン・ウスレ…ガールズグループ”ピンク・ドールズ”のメンバー。コーラス担当。
スタッフ
- 監督:キム・ゴック、キム・ソン
- 脚本:キム・ゴック、キム・ソン
- 配給:CJ Entertainment Japan



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