眠ったら即死。数々のホラー作品を手掛けたプロデューサーが放つショッキングホラー。
『マーラ』は、長編デビュー作となるクライヴ・トンゲ監督、ジョナサン・フランク脚本による2018年のアメリカの超自然ホラー映画。 主演のオルガ・キュリレンコは、ある殺人事件を捜査する犯罪心理学者ケイト・フラー役で出演し、寝ている間に人を殺す同名の悪魔(ハビエル・ボテ)に取り憑かれます。 クレイグ・コンウェイも出演。トンジュとフランクは、睡眠麻痺とブルガダ症候群にまつわる状況や神話を基に本作のストーリーを構成しました。 批評家からは否定的な評価を受け、興行的には大爆死に…。
- 睡眠麻痺…入眠時や覚醒時に体幹と手足が動きにくくなる現象(いわゆる金縛り)
- ブルガダ症候群…突発性の不整脈を生じる心疾患
マーラ
- 邦題:マーラ
- 原題:Mara
- 製作国:英国
- 上映時間:98分
- ジャンル:ホラー
- 配給:ギャガ
予告編はこちら。
見どころ
オルガ・キュリレンコが主演。睡眠中に魂を奪う悪霊の存在を信じざるを得なくなっていく展開に戦慄。日本でもお馴染みの金縛りに折々襲われ、それが恐怖のスイッチに。
あらすじ
警察の犯罪心理学者ケイトは、女性の精神鑑定を行ないます。彼女は寝ている夫を殺した罪で拘束され、夫を殺したのは眠りの悪霊マーラだと主張。警察はそれを信用せず、妻は精神病院へ送られたのです。ところが、ケイトが捜査を進めるうち、自身にも悪霊の影がつきまといはじめました。
ファム・ファタル
オルガ・キュリレンコが出演しているので視聴。作品全体でオルガのアップ顔を拝めます。もちろん暗い顔ばかり。
36分頃、 酒を飲んでソファで寝そべっているケイトに異変。ソファが揺れ、ケイトは少し息が荒くなり、アルカイック・スマイルのような表情。そこだけ見るとちょっとエッチですが、事態は違います(^^)
前提
映画は次の事情を掲示するところからから開始。
解説
映画は、ソフィ・ウィンズフィールドが、夫を殺したと思われる母親のヘレナ(ロージー・フェルナー)の叫び声で目覚めるところから開始。犯罪心理学者のケイト・フラー(オルガ・キュリレンコ)はヘレナを診断し、精神病院に入院させるかどうかを決めるため、マッカーシー刑事に呼ばれます。ヘレナとソフィーの2人に話を聞くと、2人ともウィンスフィールド氏は眠りの悪魔マーラに殺されたと主張。ケイトはヘレナを収容するよう署名します。
やがてケイトは睡眠麻痺を経験し、アパートを歩く人影を見るようになります。翌日、彼女はタカハシという男に話を聞きに行きます。ところが、彼女は代わりに、ウィンスフィールド氏と同じ方法で殺されたタカハシの腐乱死体を発見。マッカーシー刑事はマーラ伝説を信じません。ケイトは精神病院にいるヘレナを訪ねると、ヘレナは夫とドギーという男を睡眠麻痺の支援団体で知ったことを説明し、ケイトに娘にもう一度会わせてほしいと懇願します。
ケイトはエリス医師が運営する睡眠麻痺の支援団体に参加することにし、そこでドギーに出会います。ドギーはマーラが実在し、ソールという人物を殺すと主張。彼はソールのサングラスを外し、彼の目が真っ赤であることを明らかにします。その夜、ソールは焼身自殺。同じ頃にケイトは睡眠麻痺で目覚め、再び人影を見ます。マッカーシー刑事はドギーがソールを殺した犯人だと考え、彼を連行。しかし、証拠がなく釈放。
ケイトはヘレナを施設から釈放させに行きますが、ヘレナの目が真っ赤になって死んでいるのを発見。その後、彼女は再び睡眠麻痺で目覚め、マーラと対峙。動けるようになった彼女は、左目に赤い印を見つけます。翌日、彼女はヘレナの死の映像を見ます。ヘレナの上に黒い人影が乗り、首を絞めています。ケイトは左目が真っ赤になったドギーを訪問。
ドギーはマーラの歴史と記録された死を説明し、マーラのサイクルが悲劇の後に始まることを説明する。彼女は段階的に現われます。
- 睡眠麻痺しているときに彼女を見る
- マーラがあなたをマークする
- 肉体的に接触する
- 起きているときに彼女を見たら、寝たとき死ぬ
マーラは誰かが深い眠りについているときにしか現われません。そのため、ドギーは短い間隔でしか眠らず、家の中ではアラームを鳴らし、音楽を鳴らし続けていたのです。
ケイトはエリス医師に話を聞きに行きますが、エリス医師はマーラを信じず、睡眠麻痺の悪魔はその人の文化によって現われると説明。その夜、ドギーの発電機が止まり、目覚まし時計が止まります。同時にケイトが第3段階に入り、マーラがケイトの首に手を回しました。
翌日、ケイトはドギーから電話を受けます。眠りに落ちるのを恐れたドギーは、まぶたを切り落とそうとしますが、ケイトが間に入って、彼をエリス医師のもとへ連れて行きます。
ドギーは特別室で監視され、麻酔薬を打たれて眠らされます。彼は、戦争中に誤って罪のない人々を殺してしまったと明かします。その夜、マーラはドギーを殺します。マーラはまた、エリス医師がケイトを麻痺から救い出す前に、ケイトの左目を真っ赤に染めます。
警察が到着した後、マッカーシー刑事とケイトは、ソフィもマーラに苦しんでいて、すでに第4段階に入っていることを知ります。マーラを止めようと決意したケイトは、ドギーの小屋に戻り、すべての犠牲者のグラフを作成し、そのつながりをまとめようとします。ドギーの戦争記念品を見つけた彼女は、その断片をまとめはじめます。
- ドギーが戦争で罪のない人々を殺したこと
- ソールが母親を死なせたこと
- ウィンスフェルド氏が浮気したこと
- ヘレナが離婚したことで自分を責めていること
- ケイトがヘレナの死で自分を責めていること
マッカーシー刑事は、タカハシが小学校のシェフで、汚染された魚を摂取させて38人の子供を死なせたことを明かします。ソフィは母ヘレナが投獄されたのが自分のせいだと責めます。ケイトはその関連性に気づきます。マーラは、自分のしたことへの罪悪感に打ちひしがれている人々をターゲットにしていたのです。
ケイトはソフィを救うために病院へ向かおうとします。眠りに落ちた後、彼女は第4段階(両目が真っ赤)に入り、起きている間にマーラを見はじめます。病院で彼女は睡眠麻痺のソフィを見つけ、マーラに殺されないようにしながら彼女を起こそうとします。マーラは突然姿を消し、ソフィの目から赤みが消えます。ソフィは、母親のことでケイトを責めたことはないと説明。無事を確認したケイトは眠りにつきますが、目を覚ますと、ソフィが話します、自分はケイトを許すが母はケイト許していないと。ケイトは罪悪感に苛まれます。
ケイトは睡眠麻痺で目覚め、マーラが彼女に突進するところで映画は終わります。
キャスト
- オルガ・キュリレンコ(犯罪心理学者ケイト・フラー役)
- クレイグ・コンウェイ(ドギー役)
- ハビエル・ボテット(マーラ役)
- ランス・E・ニコルズ(マッカーシー役)
- マッケンジー・イムサンド(ソフィー役)
- ジェイコブ・グロドニック(ジョシュ役)
- テッド・ジョンソン(おじいちゃん役)
- ミッチ・イーキンズ(エリス役)
- メリッサ・ボローナ(カーリー役)
- マーカス・W・ウェザーズビー(ソウル役)
- ダンディ・バレット(ボテ博士役)
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