デボラ・アン・ウォール(Deborah Ann Woll)は米国の女優。HBOのドラマ「トゥルーブラッド」のジェシカ・ハンビー役や、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「デアデビル」のカレン・ペイジ役で知られています。ニューヨーク市ブルックリン出身で、南カリフォルニア大学で演劇を学び、テレビや映画、舞台、ゲームで活躍しています。
プロフィール
- 名前:デボラ・アン・ウォール(Deborah Ann Woll)
- 生年月日:1985年2月7日(40歳)
- 出生地:米国ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区
- 職業:女優
- ジャンル:TV・映画
- 活動期間:2007年~現在
- 公式サイト:Deborah Ann Woll
- SNSサイト:Instagram・X・Facebook
生い立ち・教育
デボラ・アン・ウォールは、1985年2月7日にニューヨーク市ブルックリンで生まれました。アイルランド系とドイツ系の家系に生まれ、父親は建築家、母親のキャシー・ウォールはバークリー・キャロル・スクールで教師をしていました。幼少期から芸術に親しみ、演技、ピアノ、ダンスのレッスンを受けました。しかし、ダンスやピアノよりも演技に情熱を見出し、中学校時代にその才能を磨き始めました。
高校はブルックリンのパッカー・コレジエート・インスティテュートに通い、その後、南カリフォルニア大学の演劇学部(USC School of Dramatic Arts)に入学し、2007年に演技の学士号(BFA)を取得しました。さらに、ロンドンの王立演劇アカデミー(Royal Academy of Dramatic Arts)でシェイクスピアの集中プログラムに参加し、演技の技術を深めました。この時期、彼女は舞台を中心に活動し、演劇の基礎を固めました。
経歴
デボラの演技キャリアは2007年に始まり、テレビシリーズ「Life」でのゲスト出演が初仕事でした。その後、「ER緊急救命室」「CSI:科学捜査班」「マイ・ネーム・イズ・アール」「メンタリスト」など、複数の人気テレビ番組にゲスト出演しました。2008年には、TV映画「Aces ‘N’ Eights」で脇役を務めました。
彼女のブレイクは、2008年のHBOのファンタジードラマ「トゥルーブラッド」で、ビル・コンプトンのヴァンパイアの子孫ジェシカ・ハンビー役にキャスティングされたことです。初シーズンではリカーリングキャラクターでしたが、シーズン2以降はレギュラーキャストに昇格。彼女の演技は高く評価され、2009年のサテライト賞で最優秀キャスト賞を受賞し、2010年の全米映画俳優組合賞ではドラマシリーズのアンサンブル演技賞にノミネートされました。
2010年、彼女はサイコホラー映画「マザーズデイ」で映画デビューを果たし、その後も「Seven Days in Utopia」「Someday This Pain Will Be Useful to You」「キリング・ショット」「ルビー・スパークス」など、さまざまなジャンルの映画に出演しました。2015年には、マーベル・シネマティック・ユニバースのNetflixシリーズ「デアデビル」でカレン・ペイジ役を演じ、その演技が批評家から高く評価され、サターン賞の最優秀助演女優賞にノミネートされました。この役は「ザ・パニッシャー」「ザ・ディフェンダーズ」、そして2025年の「デアデビル:ボーン・アゲイン」でも再演されています。
映画では、2019年の「エスケープ・ルーム」とその2021年の続編「エスケープ・ルーム2:決勝戦」で主演を務め、特に前者は興行収入1億5570万ドルを記録する商業的成功を収めました。2022年には、ビデオゲーム「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」でフェイの声とモーションキャプチャーを担当し、初めてゲームの分野にも進出しました。
舞台でも活躍し、2013年にウォリス・アネンバーグ・センターで上演された「パフューマリー」や、2022年のサンディエゴのオールド・グローブでの「じゃじゃ馬ならし」、2023年のワシントンD.C.のアリーナ・ステージでの「エンジェルス・イン・アメリカ:ミレニアム・アプローチズ」に出演しました。
また、彼女はテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)の愛好者としても知られ、2017年の「Force Grey: Lost City of Omu」や2019年の「Relics and Rarities」でダンジョンマスターを務め、2022年からは「Children of Éarte」のダンジョンマスターとして活動しています。
私生活
デボラは2007年からコメディアンのE.J.スコットと交際を始め、2018年12月に結婚しました。スコットは網膜脈絡膜症(choroideremia)という視力を徐々に失う遺伝性疾患を患っており、デボラは自身の知名度を活かしてこの疾患の啓発活動に積極的に取り組んでいます。また、彼女自身もセリアック病を患っており、グルテンを含む食品に耐性がないため、日常生活で健康管理に気を配っています。
デボラはインスタグラムで120万人以上のフォロワーを持ち、ソーシャルメディアを通じてファンと交流し、慈善活動やD&Dへの情熱を共有しています。彼女の純資産は約200万ドルと推定され、テレビや映画での成功に加え、モデル活動やその他のプロジェクトからも収入を得ています。
出演作品
以下はデボラ・アン・ウォールの主な出演作品です。
TV
- Life(2007年):ゲスト出演
- ER緊急救命室(2008年):ゲスト出演
- CSI:科学捜査班(2008年):ゲスト出演
- マイ・ネーム・イズ・アール(2008年):ゲスト出演
- メンタリスト(2008年):ゲスト出演
- トゥルーブラッド(2008–2014年):ジェシカ・ハンビー役
- LAW & ORDER:性犯罪特捜班(2009年):ゲスト出演
- デアデビル(2015–2018年):カレン・ペイジ役
- ザ・ディフェンダーズ(2017年):カレン・ペイジ役
- ザ・パニッシャー(2017–2019年):カレン・ペイジ役
- デアデビル:ボーン・アゲイン(2025年):カレン・ペイジ役
映画
- マザーズデイ(2010年):リディア役
- Seven Days in Utopia(2011年):サラ役
- Someday This Pain Will Be Useful to You(2011年):ジリアン役
- キリング・ショット(2011年):ドーン役
- ルビー・スパークス(2012年):ライラ役
- ミート・ミー・イン・モンテネグロ(2014年):ウェンディ役
- The Automatic Hate(2015年):キャシー役
- Forever(2015年):アリス役
- エスケープ・ルーム(2019年):アマンダ・ハーパー役
- エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年):アマンダ・ハーパー役
- デンジャラス・ガイズ(2021年):出演
- Queen of the Ring(2024年):出演
ビデオゲーム
- ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク(2022年):フェイ(声とモーションキャプチャ)
舞台
- パフューマリー(2013年):ウォリス・アネンバーグ・センター
- じゃじゃ馬ならし(2022年):オールド・グローブ、サンディエゴ
- エンジェルス・イン・アメリカ:ミレニアム・アプローチズ(2023年):アリーナ・ステージ、ワシントンD.C.
ウェブシリーズ
- Force Grey: Lost City of Omu(2017年):D&Dウェブシリーズ
- Relics and Rarities(2019年):ダンジョンマスター
- Children of Éarte(2022年~):ダンジョンマスター
デボラ・アン・ウォールは、テレビ、映画、舞台、ゲームと多岐にわたり、その才能を発揮し続けています。彼女の今後の活躍にも期待が高まります。
レビュー 作品の感想や女優への思い