オーブリー・クリスティーナ・プラザは米国デラウェア州出身の女優・コメディアン。プエルトリコ系とイギリス・アイルランド系のハーフで、ニューヨーク大学映画学科卒業後、『パークス・アンド・レクリエーション』でブレイク。独特のユーモアと演技力で知られます。
プロフィール
- 名前：オーブリー・プラザ（Aubrey Plaza）
- 本名：オーブリー・クリスティーナ・プラザ（Aubrey Christina Plaza）
- 生年月日：1984年6月26日（41歳）
- 出生地：米国デラウェア州ウィルミントン
- 身長：168cm
- SNSサイト：Instagram
生い立ち・教育
オーブリー・クリスティーナ・プラザは、1984年6月26日、アメリカ合衆国デラウェア州ウィルミントンに生まれました。父親はプエルトリコ系、母親はイギリス・アイルランド系であり、彼女自身はハーフプエルトリカンとしてのアイデンティティを持っています。この多様な文化的背景が、彼女のユニークな個性や演技スタイルに影響を与えているとされています。ウィルミントンで育ち、姉妹とともにカトリック系の家庭環境で過ごしました。地元のウルスリン・アカデミー（Ursuline Academy）というカトリック系の高校に通い、そこで演劇や学生会活動に積極的に参加。高校時代には、すでにユーモアのセンスと表現力が際立っていました。
高校卒業後、彼女はニューヨーク大学（NYU）のティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ（Tisch School of the Arts）に進学し、映画学科で学びました。在学中は演技や映画製作に関する知識を深め、即興コメディやスケッチコメディにも興味を持ち始めました。ニューヨークの有名なアップライト・シチズンズ・ブリゲード・シアター（Upright Citizens Brigade Theatre）で即興コメディを学び、舞台でのパフォーマンス経験を積みました。この時期のトレーニングが、彼女の独特なユーモア感覚や自然体の演技スタイルの基礎を築いたと言えます。また、2004年にインターンとして「サタデー・ナイト・ライブ」のキャスティング部門で働いた経験もあり、若くしてエンターテインメント業界に足を踏み入れていました。
経歴
オーブリー・プラザのキャリアは、2006年に女優として本格的にスタートしました。初期には、ウェブシリーズや短編映画に出演しながら、コメディエンヌとしてのスキルを磨きました。彼女のブレイクは、2009年にNBCの政治風刺コメディドラマ『パークス・アンド・レクリエーション（2009-2015年）でエイプリル・ラドゲート役を演じたことで訪れます。この役は、皮肉屋で無気力なインターンという個性的なキャラクターで、彼女の独特のデッドパン（無表情な）ユーモアが視聴者に強く印象付けられ、広く人気を集めました。この作品での共演者には、クリス・プラットやエイミー・ポーラーらがおり、プラザの演技は批評家からも高く評価されました。
映画では、2009年の『Mystery Team』でスクリーンデビューを果たし、2010年にはエドガー・ライト監督の『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団（Scott Pilgrim vs. the World）で脇役として出演。2012年の『彼女はパートタイムトラベラー』では初主演を務め、インディペンデント映画での演技力が高く評価されました。この作品はサンダンス映画祭で注目を集め、彼女の映画女優としての地位を確立しました。
その後も、『ネッド・ライフル』（2014年）、『ダーティ・グランパ』（2016年）、『イングリッド ネットストーカーの女』（2017年）、『ザ・リトル・アワーズ』（2017年）など、コメディからドラマまで幅広いジャンルの作品に出演。2017年から2019年にかけては、FXのスーパーヒーローシリーズ『レギオン』でシャドウ・キングおよびレニー・バスカー役を演じ、複雑なキャラクターを巧みに表現し、批評家から絶賛されました。2023年には、フランシス・フォード・コッポラ監督の『メガロポリス』や『オペレーション・フォーチュン』に出演し、さらなるキャリアの飛躍を見せています。最近では、マーベル関連のドラマ『アガサ・オール・アロング』（ 2024年）での演技が話題となり、米国のトレンドで上位にランクインするなど、注目を集めています。
私生活
オーブリー・プラザは私生活において、比較的プライバシーを保つタイプの人物として知られています。長年にわたり、映画監督で脚本家のジェフ・バエナと交際しており、2011年頃から関係が始まりました。二人は『ザ・リトル・アワーズ』（2017年）や『ライフ・アフター・ベス』（2014年）などの作品で共同作業をしており、プロフェッショナルなパートナーシップも築いています。2021年にプラザはインスタグラムでバエナとの結婚をさりげなく公表し、ファンに驚きを与えました。
プラザは公の場で政治的・社会的な発言を控えめにする傾向がありますが、環境問題や女性のエンパワーメントに関心を示しており、インタビューではユーモアを交えつつ自身の価値観を語ることがあります。また、彼女はペットの犬を非常に大切にしており、SNSで愛犬との日常を時折シェアしています。健康面では、20歳の時に脳卒中を経験したことを公表しており、その回復過程での精神的な強さが彼女の人生観に影響を与えていると語っています。この経験は、彼女の演技や人生に対するアプローチに深みを与えているとされています。
出演作品
オーブリー・プラザの出演作品は、コメディ、ドラマ、ホラー、スーパーヒーロージャンルまで多岐にわたります。以下は代表的な作品の一部です。
TV
- パークス・アンド・レクリエーション（2009-2015年）：エイプリル・ラドゲート役。彼女の名を一躍有名にしたコメディドラマ。
- レギオン（2017-2019年）：シャドウ・キング/レニー・バスカー役。サイケデリックなスーパーヒーロードラマで、複雑な役柄を演じきった。
- アガサ・オール・アロング（2024年）：マーベルユニバースのスピンオフで、ミステリアスなキャラクターを演じ、話題に。
映画
- Mystery Team（2009年）：スクリーンデビュー作。
- スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団（2010年）：ジュリー・パワーズ役。
- 彼女はパートタイムトラベラー（2012年）：初主演作で、インディペンデント映画の傑作。
- イングリッド ネットストーカーの女（2017年）：SNSに取り憑かれた女性を演じ、プロデューサーも務めた。
- ザ・リトル・アワーズ（2017年）：コメディで尼僧役をユーモラスに演じた。
- ブラック・ベア（2020年）：心理スリラーで主演。
- ハピエスト・シーズン（2020年）：ロマンティックコメディでの好演。
- オペレーション・フォーチュン（2023年）：サラ・フィデル役。
- メガロポリス（2023年）：フランシス・フォード・コッポラ監督の大作でWow Platinum役。
プラザはコメディでの軽妙な演技から、シリアスな役柄まで幅広くこなす才能を持ち、批評家からもその多才さが評価されています。特に『レギオン』や『イングリッド ネットストーカーの女』での演技は、彼女の感情表現の深さと独特な存在感を際立たせています。
総括
オーブリー・プラザは、独特のユーモアと深みのある演技力で、エンターテインメント業界において確固たる地位を築いてきました。プエルトリコとヨーロッパの混血としての背景、ニューヨーク大学での学び、そしてコメディエンヌとしての経験が、彼女の多才なキャリアを支えています。『パークス・アンド・レクリエーション』でのブレイク以降、映画やテレビで幅広い役柄を演じ、観客を魅了し続けています。私生活では穏やかでユーモラスな一面を持ち、夫ジェフ・バエナとのクリエイティブなパートナーシップも注目されています。今後も彼女の新たな挑戦と活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い