マラマ・コーレット(Marama Corlett)はマルタ出身の女優・ダンサー。『ブラッド・ドライブ』のアキ役や『ザ・ウォッチ』のアングア役で知られる。バレエを学び、2010年の映画『デビルズ・ダブル』で俳優デビュー。舞台や映画、テレビで活躍し、独特の魅力で注目を集める。
プロフィール
- 名前:マラマ・コーレット(Marama Corlett)
- 生年月日:1984年5月3日(41歳)
- 出身:マルタ
- 職業:女優、ダンサー
- 活動期間::2009年~現在
- SNSサイト:Instagram・X
生い立ち・教育
マラマ・コーレット(Marama Corlett)は、1991年5月3日にマルタの首都ヴァレッタで生まれました。父親はニュージーランド出身、母親はマルタ人で、彼女は3人の姉妹とともにマルタで育ちました。彼女の家系はマルタ、シチリア、ニュージーランドの混血であり、文化的多様性が彼女の個性やキャリアに影響を与えています。また、マラマはマルタ語を流暢に話し、これはアラビア語やシチリア・アラビア語に由来する独特のセム語系言語です。興味深いことに、彼女は幼少期を「ムーニーズ」と呼ばれる宗教団体の中で過ごしたという特異な背景を持っています。
幼い頃から舞台芸術に強い関心を示し、特にバレエに情熱を注ぎました。マルタのオリビア・ダウ・スクール・オブ・ロシアン・バレエでバレエを学び、その後、プロのダンサーとしてキャリアをスタートさせるため、名門のバレエ・リュス・ド・モルトに参加しました。さらにバレエの技術を磨くため、彼女はイギリスに渡り、ロンドンの名門ウルダン・アカデミー(The Urdang Academy)でダンス、演技、ミュージカルシアターを学びました。このアカデミーでの学びは、彼女の表現力とパフォーマンスの幅を広げる基盤となりました。正式な演技のトレーニングは受けていないものの、彼女のダンスのバックグラウンドは、後の俳優としてのキャリアに大きく寄与しました。
経歴
マラマ・コーレットの俳優としてのキャリアは、2010年の映画『デビルズ・ダブル』(The Devil’s Double)で始まりました。この作品では、ニュージーランド出身の監督リー・タマホリに見出され、キャスティング・ディレクターのエドワード・サイードにより「ストリートキャスティング」で選ばれました。この小さな役がきっかけとなり、彼女はロンドンでエージェントを獲得し、俳優としての道を歩み始めました。
2011年には、ウエストエンドのコメディ・シアターで上演されたリリアン・ヘルマンの舞台『The Children’s Hour』でロイス・フィッシャー役を演じ、キーラ・ナイトレイやエリザベス・モスら著名な俳優たちと共演。この舞台デビューは、彼女の演技力を広く知らしめる機会となりました。同年、Sky1のテレビドラマ『シンドバッド(Sinbad)』でリナ役に抜擢され、主演級の役を獲得。この役のためにボクシングを学び、フィジカルな役柄にも挑戦しました。
その後も彼女のキャリアは順調に進み、2013年の『デザート・ダンサー』(Desert Dancer)ではフリーダ・ピントと共演し、2014年にはアンジェリーナ・ジョリー主演の『マレフィセント』(Maleficent)でサーヴァント役、ジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(Guardians of the Galaxy)でピット・ボス役を演じました。これらの大作映画への出演は、彼女の国際的な知名度を高めました。
テレビシリーズでも活躍し、2017年の『ブラッド・ドライブ』(Blood Drive)でアキ役を演じ、独特の個性を発揮。2018年には『シック・ノート』(Sick Note)でリンダ役を、2020年には『ヒズ・ダーク・マテリアルズ』(His Dark Materials)でカチャ・シルッカ役を演じました。2021年には、テリー・プラチェットのディスクワールドシリーズを基にした『ザ・ウォッチ』(The Watch)でアングア伍長役を務め、ファンタジー作品での存在感を示しました。2023年には、Netflixの人気シリーズ『ブラック・ミラー』のエピソード「ビヨンド・ザ・シー」でシータ役を演じ、批評家からも高い評価を受けました。
また、舞台でも引き続き活躍し、2017年にはオールド・ヴィック劇場で上演された『The Crucible』でベティ・パリス役を演じ、リチャード・アーミテージらと共演。映画、テレビ、舞台と多岐にわたり、彼女の多才さが光ります。さらに、ミュージックビデオにも出演しており、2015年のザ・リバティーンズ「You’re My Waterloo」や2016年のドーター「How」、2018年のスウェード「The Invisibles」などで印象的なパフォーマンスを見せています。
私生活
マラマ・コーレットの私生活については、彼女自身が非常にプライベートな姿勢を貫いており、詳細な情報はあまり公開されていません。2025年現在、彼女は結婚しておらず、公式に交際中のパートナーについての情報も明らかにしていません。一部の報道では、彼女が独身であるとされており、キャリアに専念している様子が伺えます。彼女はインスタグラムやツイッターなどのソーシャルメディアを積極的に活用し、8,500人以上のインスタグラムフォロワーと6,000人以上のツイッターフォロワーを持つなど、ファンとの交流も行っています。
家族については、3人の姉妹とともに育ったことや、両親との強い絆をソーシャルメディアで時折シェアしています。特に、2018年には国際女性デーに母親の写真を投稿し、彼女を「インスピレーション」と称賛。また、母親が重傷を負い、21針と8本のネジを必要とする手術を受けたエピソードや、祖父の日常を温かく描写した投稿も行っており、家族への愛情が深いことが伺えます。
彼女の趣味や関心事については、ボクシングを『シンドバッド』の役作りのために学んだ経験から、フィジカルなトレーニングに興味を持っていることがわかります。身長は5フィート1インチ(約155cm)、黒髪に明るい茶色の瞳を持ち、引き締まった体型を維持しています。彼女のネット上の推定資産は約50万ドル(2019年時点)とされていますが、具体的な金額は公表されていません。
出演作品
以下は、マラマ・コーレットの主な出演作品のリストです(映画、テレビ、舞台、ミュージックビデオを含む)。
映画
- 2009年:『What a Witch』(短編) – デビュー作
- 2010年:『Todd and the Tooth Fairy』(短編)
- 2011年:『デビルズ・ダブル』 – 初の長編映画
- 2012年:『Duende』(短編)
- 2013年:『The Bridge』(短編)、『Let’s Talk About Sex』(短編)
- 2014年:『デザート・ダンサー』『マレフィセント』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『The Goob』
- 2017年:『Afterword』
- 2021年:『Canvas』
- 公開予定:『We Live in Time』『Warrior』
TV
- 2012年:『シンドバッド』(Sinbad) – リナ役
- 2015年:『A.D. The Bible Continues』
- 2017年:『ブラッド・ドライブ』(Blood Drive) – アキ役
- 2018年:『シック・ノート』(Sick Note) – リンダ役、『The City and the City』 – レベッカ役
- 2019年:『ストライク・バック』(Strike Back)
- 2020年:『ヒズ・ダーク・マテリアルズ』(His Dark Materials) – カチャ・シルッカ役
- 2021年:『ザ・ウォッチ』(The Watch) – アングア伍長役
- 2023年:『ブラック・ミラー』(Black Mirror、エピソード「ビヨンド・ザ・シー」) – シータ役
舞台
- 2011年:『The Children’s Hour』(ウエストエンド、コメディ・シアター) – ロイス・フィッシャー役
- 2017年:『The Crucible』(オールド・ヴィック劇場) – ベティ・パリス役###ミュージックビデオ
- 2015年:ザ・リバティーンズ「You’re My Waterloo」
- 2016年:ドーター「How」
- 2018年:スウェード「The Invisibles」
まとめ
マラマ・コーレットは、マルタ出身の才能溢れる女優であり、ダンサーとしてのバックグラウンドを活かし、映画、テレビ、舞台と幅広い分野で活躍しています。『デビルズ・ダブル』でのデビュー以来、国際的な作品で注目を集め、特に『ブラッド・ドライブ』や『ザ・ウォッチ』での役柄でその存在感を示しました。私生活ではプライバシーを重視しつつ、家族への深い愛情を垣間見せ、ソーシャルメディアを通じてファンと交流しています。今後のさらなる活躍が期待されるマルチタレントなアーティストです。
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