ヴァロリー・メイ・カリー（Valorie Curry）は米国の女優。カリフォルニア州オレンジ郡出身。『ヴェロニカ・マーズ』でデビューし、『ザ・フォロイング』や『ザ・ボーイズ』のファイヤークラッカーで知られる。舞台経験豊富で、ビデオゲーム『デトロイト ビカム ヒューマン』のカラ役でも評価が高い。
プロフィール
- 名前：ヴァロリー・カリー（Valorie Curry）
- 本名：Valorie Mae Curry
- 生年月日：1986年2月12日（39歳）
- 出身地：米国カリフォルニア州オレンジ郡
- 職業：女優
- ジャンル：映画、TV
- 活動期間：2005年～
- 配偶者：サム・アンダーウッド（2016年に結婚）
生い立ち・教育
ヴァロリー・メイ・カリーは、1986年2月12日に米国カリフォルニア州オレンジ郡で生まれました。3人兄弟の末っ子として、兄デイビッドと姉コリーンと共に育ちました。幼少期からパフォーマンスへの関心を示し、学校の演劇や地域の舞台に参加するなど、早くから演技への情熱を育みました。2004年にラ・ハブラのソノラ高校を卒業後、カリフォルニア州立大学フラトン校に進学し、2008年に演劇学の学士号を取得しました。在学中は、The Second CityやPhantom Projectsなどの劇団に参加し、『The Diviners』のジェニー・メイ役や『Out, Out, Brief Candle!』のモニーク役、『オクラホマ！』『バス・ストップ』『The Diary of Anne Frank』など、多様な舞台作品に出演しました。この舞台経験は、後のスクリーンでの演技に深い影響を与え、彼女の表現力と役柄への没入力を磨きました。
経歴
ヴァロリー・カリーの演技キャリアは、2005年にUPN（後のThe CW）の人気ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』でジェーン・クーン役としてテレビデビューしたことから始まります。この役は脇役ながら、番組のカルト的な人気により彼女の知名度を高めました。その後、学業に専念するため5年間の休止期間を経て、2011年に『CSI: NY』や短編映画『I Love You Like Crazy』で復帰。2012年には『トワイライト・サーガ／ブレイキング・ドーン Part 2』でヴァンパイアのシャーロット役を演じ、大規模な映画製作に初参加し、国際的な注目を集めました。
2013年から2015年にかけて、FOXの心理サスペンスドラマ『ザ・フォロイング』でエマ・ヒル役を演じ、カルト集団のメンバーとして複雑な感情を表現。この役で彼女の演技力は批評家から高く評価され、ブレイクのきっかけとなりました。2016年にはホラー映画『ブレア・ウィッチ』でタリア役、『American Pastoral』でリタ・コーエン役を演じ、ホラーと文芸作品の両方で存在感を示しました。また、Showtimeの『ハウス・オブ・ライズ』（2015年）や『The Tick』（2016-2019年）では、コメディとアクションの要素を取り入れた役で多才さを証明。
特に注目すべきは、ビデオゲームでの活躍です。2012年のPlayStation 3の技術デモ『Kara』でアンドロイドのカラ役を演じ、2018年の『デトロイト ビカム ヒューマン』で同役を再演。モーションキャプチャーと声の演技で、感情豊かなアンドロイドをリアルに表現し、ゲームファンからも高い評価を受けました。2024年にはAmazon Prime Videoの『ザ・ボーイズ』シーズン4で、超能力を持つヒーロー、ファイヤークラッカーを演じ、風刺的なスーパーヒーロー役で新たなファンを獲得。彼女のキャリアは、テレビ、映画、舞台、ビデオゲームと多岐にわたり、ジャンルの枠を超えた活躍が特徴です。
私生活
ヴァロリー・カリーは私生活を比較的プライベートに保ち、メディアでの露出は控えめです。2015年に『ザ・フォロイング』の共演者である英国人俳優サム・アンダーウッドと出会い、交際を開始。2人は2016年に結婚し、現在も良好な関係を維持しています。彼女は自然を愛し、ガーデニングやアウトドア活動を楽しむ様子をインスタグラム（@valoriecurry）で時折シェアしており、ファンに親しみやすい一面を見せています。2019年のナショナル・カミングアウト・デーには、パンセクシャルであることを公表し、LGBTQ+コミュニティへの支持を表明しました。
また、彼女はメンタルヘルスや女性の権利、教育などの社会問題に積極的に関心を持ち、自身のプラットフォームを活用して啓発活動を行っています。インタビューでは、旅行、読書、芸術への愛を語り、演技以外の多面的な趣味を持つ人物として知られています。現在は夫と共に田舎の家で暮らし、ペットと共に穏やかな生活を送っているとされています。
出演作品
ヴァロリー・カリーの出演作品は、テレビ、映画、ビデオゲーム、舞台と多岐にわたります。以下は主要な作品のリストです。
TV
- 2005-2006年：『ヴェロニカ・マーズ』（UPN/The CW、ジェーン・クーン役） – テレビデビュー作。
- 2011年：『CSI: NY』（CBS、ハンナ・マクレイ役） – ゲスト出演。
- 2012年：『サイク／名探偵はサイキック？』（USA Network、ローズ＝マリー・ファロー役） – ゲスト出演。
- 2013-2015年：『ザ・フォロイング』（FOX、エマ・ヒル役） – ブレイク作。
- 2015年：『ハウス・オブ・ライズ』（Showtime、ケルシー役） – コメディドラマ。
- 2016-2019年：『The Tick』（Amazon Prime Video、ドット・エベレスト役） – アクションコメディ。
- 2024年：『ザ・ボーイズ』（Amazon Prime Video、ファイヤークラッカー役） – シーズン4で注目。
映画
- 2011年：『I Love You Like Crazy』（メロディ役） – 短編映画。
- 2012年：『トワイライト・サーガ／ブレイキング・ドーン Part 2』（シャーロット役） – 大ヒットシリーズ。
- 2016年：『ブレア・ウィッチ』（タリア役） – ホラー映画。
- 2016年：『American Pastoral』（リタ・コーエン役） – 文芸ドラマ。
- 2017年：『After Darkness』（マーゴット役） – SFドラマ。
ビデオゲーム
- 2012年：『Kara』（PlayStation 3技術デモ、カラ役） – モーションキャプチャーと声優。
- 2018年：『デトロイト ビカム ヒューマン』（カラ役） – 世界的に評価されたゲーム。
舞台
- The Diviners（ジェニー・メイ役）
- Out, Out, Brief Candle!（モニーク役）
- オクラホマ！
- バス・ストップ
- How to Succeed in Business Without Really Trying
- The Diary of Anne Frank
受賞・ノミネート
- 2014年：サターン賞テレビ部門最優秀助演女優賞ノミネート（『ザ・フォロイング』）
まとめ
ヴァロリー・メイ・カリーは、舞台での豊富な経験を基盤に、テレビ、映画、ビデオゲームで多彩なキャリアを築いた女優です。『ヴェロニカ・マーズ』でのデビューから『ザ・フォロイング』でのブレイク、『ザ・ボーイズ』のファイヤークラッカー役まで、幅広いジャンルで活躍。プライベートでは夫サム・アンダーウッドと穏やかな生活を送り、社会問題にも積極的に関与しています。今後のプロジェクトも期待される注目の女優です。
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