モード・アパトー（Maude Apatow）は米国の女優。HBOドラマ「ユーフォリア」のレキシー・ハワード役で知られる。父は映画監督ジャド・アパトー、母は女優レズリー・マン。子役からキャリアを始め、映画や舞台でも活躍。ソーシャルメディアでの人気も高い。
プロフィール
- 名前：モード・アパトー（Maude Apatow）
- 本名：Maude Annabelle Apatow
- 生年月日：1997年12月15日（27歳）
- 出生地：米国カリフォルニア州マーセド郡ロス・バノス
- 職業：女優、元子役
- 活動期間：2005年～
- 著名な家族：ジャド・アパトー（父）、レスリー・マン（母）、アイリス・アパトー（妹）
- SNSサイト：Instagram・X
生い立ち・教育
モード・アナベル・アパトー（Maude Annabelle Apatow）は、1997年12月15日に米国カリフォルニア州ロスバノスで生まれました。父は著名な映画監督、プロデューサー、脚本家であるジャド・アパトー、母は女優のレズリー・マンというエンターテインメント業界に深く根ざした家庭で育ちました。彼女の父方の家系はユダヤ系、母方の曾祖母はフィンランド系で、アイリッシュ、スコティッシュ、ドイツ系などの混血の血統を持っています。妹のアイリス・アパトーも女優として活動しており、姉妹揃って幼少期から映画業界に親しんできました。
モードはカリフォルニア州サンタモニカにある私立のクロスロード・スクールで学び、高校時代には「キャバレー」や「イントゥ・ザ・ウッズ」などのミュージカルに出演し、演技への情熱を育みました。その後、イリノイ州のノースウェスタン大学で演劇を専攻しましたが、2年次に中退。理由は、HBOのドラマ「ユーフォリア」への出演が決まったためで、彼女はこの機会を「これまでにない特別な作品」と感じ、演技のキャリアに専念することを選びました。また、ミシガン州のインターローケン・アーツ・キャンプに参加し、ミュージカルや演技のスキルを磨いた経験もあります。
経歴
モードの演技キャリアは7歳から始まりました。2005年に父ジャド・アパトーが監督したコメディ映画「40歳の童貞男」に出演しましたが、彼女のシーンは最終的にカットされました。公式なデビューは2007年の「ノックト・アップ あの子は誰？」で、母レズリー・マンのキャラクターの娘サディ役を演じ、妹アイリスと共に登場。この映画を皮切りに、2009年の「ファニー・ピープル」、2012年の「40歳からの家族計画」で同じくマンの娘役を演じ、家族との共演が話題となりました。特に「40歳からの家族計画」でのサディ役は、2012年のフェニックス映画批評家協会賞の最優秀若手女優賞や2013年のヤング・アーティスト賞にノミネートされるなど、高い評価を受けました。
2016年、モードは父のプロジェクト以外での初の大きな役として、映画「Other People」でアレクサンドラ・マルケイヒー役を演じ、自身の演技力を証明。この経験は彼女にとって「本当の責任感を感じた瞬間」であり、俳優としての道を確信する契機となりました。2017年には「The House of Tomorrow」でメレディス・ウィットコム役を演じ、短編映画「Don’t Mind Alice」を共同脚本・共同監督として手掛け、監督としての才能も見せました。2018年には「Assassination Nation」でグレイス役を演じ、翌2019年からHBOのティーンドラマ「ユーフォリア」でレキシー・ハワード役を獲得。この役は監督のサム・レヴィンソンが彼女のために特別に書き下ろしたもので、モードのキャリアの転機となりました。
2020年には父の監督作「ザ・キング・オブ・スタテン・アイランド」やNetflixのミニシリーズ「Hollywood」に出演。さらに2023年にはオフ・ブロードウェイの「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」でオードリー役を演じ、舞台女優としての評価も得ました。2024年には、コラボレーターのオリヴィア・ローゼンブルームと共に映画・テレビ製作会社「Jewelbox Pictures」を設立し、プロデューサーとしても活動を開始。彼女の多才なキャリアは、演技だけでなく脚本や製作にも広がっています。
ソーシャルメディアでは、ユーモラスな投稿で知られ、2013年にはタイム誌が彼女のTwitterを「ベスト・ツイッター・フィード」に選出。Zooey Deschanelのウェブサイト「Hello Giggles」にも寄稿し、ライターとしての才能を発揮しています。また、フォーブス誌の「30アンダー30」リストにも選ばれるなど、若手女優としての影響力が高まっています。
私生活
モードは私生活を比較的プライベートに保ち、メディアでの露出は控えめです。2018年から2020年まで、英国のタレントマネージャー、チャーリー・クリスティと交際していたと報じられました。一部メディアでは、俳優でミュージシャンのチャーリー・ホールとの交際も噂されていますが、モード自身は交際について公にコメントすることは少なく、現在の交際状況は不明です。彼女は家族との絆が深く、両親や妹アイリスとの共演やプライベートでの交流をしばしばSNSでシェアしています。
モードはメンタルヘルス啓発の提唱者であり、SNSを通じてポジティブなメッセージを発信。また、動物愛好家で、ペットの写真を頻繁に投稿し、ファンとの親しみやすい一面を見せています。彼女の趣味には写真撮影もあり、独特の視点で日常の瞬間を捉えることが好きだと語っています。
「ネポ・ベイビー（親のコネで成功した人物）」というレッテルに対しては、2022年のインタビューで当初は悲しく感じたと語りつつも、「一生懸命働いて自分を証明する」と前向きな姿勢を示しています。彼女は自身の努力と才能でキャリアを築くことに注力し、家族の影響を超えた存在感を示しています。
出演作品
以下はモード・アパトーの主な出演作品です。
映画
- ノックト・アップ あの子は誰？（2007年）：サディ役
- ファニー・ピープル（2009年）：メイブル役
- 40歳からの家族計画（2012年）：サディ役
- Other People（2016年）：アレクサンドラ・マルケイヒー役
- The House of Tomorrow（2017年）：メレディス・ウィットコム役
- Assassination Nation（2018年）：グレイス役
- ザ・キング・オブ・スタテン・アイランド（2020年）：クレア・カーリン役
- ピッチ・パーフェクト2（2015年）：観客役（カメオ出演）
TV
- Girls（2015年）：クレオ役（HBO）
- ユーフォリア（2019年～）：レキシー・ハワード役（HBO）
- Hollywood（2020年）：ヘンリエッタ・カステロ役（Netflix）
- Pantheon（2022年）：ジャスティーン役（AMC+）
舞台
- リトル・ショップ・オブ・ホラーズ（2023年）：オードリー役（オフ・ブロードウェイ）
- キャバレー（2023年）：サリー・ボウルズ役（ウェスト・エンド）
まとめ
モード・アパトーは、家族の影響を受けつつも、自身の努力と才能で女優としての地位を確立してきました。「ユーフォリア」でのレキシー役や舞台での活躍を通じて、彼女の演技力は広く認められています。ソーシャルメディアでのユーモアやメンタルヘルスへの関心、動物愛護の姿勢など、多面的な魅力を持つ彼女は、今後もエンターテインメント業界でさらなる飛躍が期待される若手スターです。
レビュー 作品の感想や女優への思い