イヴォンヌ・ストラホフスキー（Yvonne Strahovski）は、1982年7月30日生まれのオーストラリアの女優。『CHUCK／チャック』のサラ・ウォーカー役や『ハンドメイズ・テイル』のセリーナ役で知られる。ポーランド系移民の両親を持ち、英語とポーランド語を流暢に話す。舞台からキャリアを始め、エミー賞などにノミネートされた実力派。
プロフィール
- 名前：イヴォンヌ・ストラホフスキー（Yvonne Strahovski）
- 本名：Yvonne Strzechowski
- 生年月日：1982年7月30日（43歳）
- 出生地：オーストラリア、ニューサウスウェールズ州シドニー
- 民族：ポーランド系オーストラリア人
- 身長：176cm
- 活動期間：2004年〜現在
生い立ち・教育
イヴォンヌ・ストラホフスキーは、1982年7月30日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニー近郊のウェリントン・ダウンズで生まれました。彼女の両親はポーランドのワルシャワからの移民で、父親は電子工学者、母親は実験技師という、比較的堅実な家庭環境で育ちました。一人っ子であった彼女は、幼少期から芸術に強い関心を持ち、特に演技に魅了されていました。12歳の頃から演技のレッスンを開始し、その才能を早くから開花させました。彼女は英語だけでなく、両親の母語であるポーランド語も流暢に話すことができ、この言語能力は後のキャリアでも活かされています。また、ヴィオラを演奏できるなど、音楽的才能も持ち合わせています。
高校はシドニーのサンタ・サビーナ・カレッジに通い、そこで演劇や芸術に親しみながら、女優になる夢を育みました。高校卒業後、名門の俳優養成施設である「シアター・ネピアン」に進み、演技の基礎を学びました。その後、2003年に西シドニー大学（University of Western Sydney）を卒業し、演劇とパフォーマンスに関する学位を取得しました。この時期に培った演技の技術と情熱は、彼女のプロフェッショナルなキャリアの基盤となりました。
経歴
イヴォンヌ・ストラホフスキーの女優としてのキャリアは、オーストラリアの舞台やテレビシリーズから始まりました。地元のテレビドラマや映画に出演しながら経験を積み、2007年にアメリカのテレビシリーズ『CHUCK／チャック』のサラ・ウォーカー役で国際的なブレイクを果たしました。このスパイ・コメディドラマでの彼女の演技は、アクションとラブコメの要素を巧みに融合させ、視聴者から高い評価を受けました。特に、ポーランド語を流暢に話すシーンは、彼女の多言語能力を印象づけました。この役で、2010年のティーン・チョイス・アワードの「テレビアクション・アドベンチャー部門」女優賞や、2012年のサターン賞ゲスト・スター賞を受賞するなど、業界での評価も確立しました。
『CHUCK／チャック』の成功後、彼女はアメリカのテレビシリーズ『24 リブ・アナザー・デイ』（2014年）でCIA捜査官ケイト・モーガン役を演じ、アクション女優としての地位をさらに固めました。2017年から放送開始されたHuluのドラマ『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』では、セリーナ・ジョイ・ウォーターフォード役で複雑なキャラクターを演じ、その演技力が高く評価され、プライムタイム・エミー賞助演女優賞やゴールデングローブ賞、スクリーン・アクターズ・ギルド賞などにノミネートされました。この作品は社会現象を巻き起こし、彼女の国際的な知名度を一層高めました。
映画では、『キラー・エリート』（2011年）、『アイ・フランケンシュタイン』（2014年）、『ザ・プレデター』（2018年）、『トゥモロー・ウォー』（2021年）などに出演し、アクションやSFジャンルでの活躍が目立ちます。また、2020年のオーストラリアドラマ『ステートレス -彷徨の行方-』ではソフィ役で主演を務め、オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞の主演女優賞を受賞しました。舞台女優としてのルーツも持ち、テレビと映画の両方で多彩な役柄を演じ分ける彼女は、エンターテイメント業界で重要な存在として認知されています。
私生活
イヴォンヌ・ストラホフスキーはプライベートでは比較的控えめな生活を送っており、SNSでは仕事や趣味に関する投稿が中心です。2009年頃から俳優のティム・ローデンと交際を始め、2017年に結婚しました。ティム・ローデンは『CHUCK／チャック』にも出演していた俳優で、6歳年下のパートナーです。夫妻は2018年10月に第一子となる男児を、2021年に第二子を出産し、現在は二児の母として家庭と仕事を両立しています。彼女はInstagramを通じて妊娠や出産の喜びを報告し、ファンと交流しています。
過去には、『CHUCK／チャック』の脚本家ジョシュ・シュワルツや俳優マット・ドーランとの恋愛の噂がありましたが、ティム・ローデンとの関係が最も長く続き、安定した結婚生活を築いています。彼女は美貌と演技力で知られ、イギリスの男性誌『マクシム』の「世界のホットな100人の女性」に2009年（94位）、2010年（77位）、2012年（35位）、2013年（46位）とランクインするなど、世界的にも注目を集めました。
出演作品
イヴォンヌ・ストラホフスキーの代表的な出演作品を以下にまとめます。
TV
- CHUCK／チャック（2007-2012年）：サラ・ウォーカー役。CIAエージェントとしてアクションとラブコメを演じ、ブレイクのきっかけに。
- 24 リブ・アナザー・デイ（2014年）：ケイト・モーガン役。キーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーと共演。
- デクスター 警察官は殺人鬼（2012-2013年）：ハンナ・マッケイ役。シーズン7と8に出演。
- ハンドメイズ・テイル／侍女の物語（2017-2025年）：セリーナ・ジョイ役。抑圧的な社会での複雑な役柄で、エミー賞などにノミネート。
- ステートレス -彷徨の行方-（2020年）：ソフィ役。移民収容所を舞台にしたドラマで主演、オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞受賞。
- アストロナウト・ワイブズ・クラブ（2015年）：ルネ・カーペンター役。
映画
- キラー・エリート（2011年）：ジェイソン・ステイサムやロバート・デ・ニーロと共演。
- アイ・フランケンシュタイン（2014年）：アーロン・エッカートと共演のSFアクション。
- ザ・プレデター（2018年）：エイリアンとの戦いを描くSFアクション。
- トゥモロー・ウォー（2021年）：クリス・プラットと共演のSF映画。
- アンストッパブル（2020年）：クレア役。
- カッターヘッド 真夜中の切断魔（2018年）：ローラ役。ホラー映画での母親役。
- マンハッタン・ナイト（2016年）：エイドリアン・ブロディと共演。
- LEGO: クラッチ・パワーズの冒険（2010年）：声優として出演。
- ギルト・トリップ（2012年）：セス・ローゲンとバーブラ・ストライサンド共演のコメディ。
その他
- 舞台：キャリア初期にはオーストラリアの舞台公演に参加。
- 声優：アニメ映画『白いコアラのジョニー（日本未公開）で声優を務める。
まとめ
イヴォンヌ・ストラホフスキーは、アクション、コメディ、ドラマ、ホラーなど幅広いジャンルで活躍し、多才な女優として知られています。彼女の演技は、役柄の深みを引き出し、視聴者に強い印象を与えるもので、今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。
レビュー 作品の感想や女優への思い