メアリー・エリザベス・ウィンステッド（Mary Elizabeth Winstead）は、1984年11月28日生まれのアメリカ出身の女優。ホラー映画での活躍から「絶叫クイーン」として知られ、『ファイナル・デッドコースター』や『10 クローバーフィールド・レーン』などで注目を集める。ユアン・マクレガーとの結婚でも話題に。
プロフィール
- 名前：メアリー・エリザベス・ウィンステッド（Mary Elizabeth Winstead）
- 生年月日：1984年11月28日（40歳）
- 出生地：米国ノースカロライナ州ロッキーマウント
生い立ち・教育
メアリー・エリザベス・ウィンステッド（Mary Elizabeth Winstead）は、1984年11月28日、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ロッキーマウントに生まれました。ベティ・ルー（旧姓：キング）とジェームズ・ロナルド・ウィンステッドの間に5人兄弟の末っ子として育ち、母方の祖父が女優エヴァ・ガードナーのいとこであったという興味深い家庭環境を持っています。5歳のときに家族と共にユタ州ソルトレイクシティのサンディに移住し、そこで幼少期を過ごしました。
幼い頃から歌とバレエに才能を発揮し、ペルーヴィアン・パーク小学校では優秀な成績で上級クラスに通うなど、学業面でも優れていました。バレリーナを目指していた彼女は、シカゴのジェフリー・バレット夏季プログラムに参加し、国際児童合唱団の一員としても活動しました。しかし、10代に入ると身長が173cmに達し、バレリーナとしてのキャリアを断念せざるを得ませんでした。この経験を活かし、彼女は演技の道に進むことを決意しました。
経歴
ウィンステッドの女優としてのキャリアは、ブロードウェイのミュージカル『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラ―・ドリームコート』でのデビューから始まりました。この公演ではダニー・オズモンドと共演し、若くして舞台での経験を積みました。その後、テレビドラマへのゲスト出演を重ね、1999年から2000年にかけてNBCのソープオペラ『Passions』でジェシカ・ベネット役を演じ、初めてレギュラー出演を果たしました。彼女はこの役を「小さな役割だった」と振り返り、他の作品に挑戦するために降板しました。
2001年から2002年にはCBSのドラマ『Wolf Lake』に出演しましたが、シリーズは10話で打ち切りとなりました。2004年にはMTVのテレビ映画『モンスターアイランド』で助演を務め、2005年にはウォルト・ディズニー・ピクチャーズの『スカイ・ハイ』で主要な役を獲得。この映画はカート・ラッセルやケリー・プレストンらと共演し、批評家から73％の評価を得るなど成功を収めました。
2006年、ウィンステッドはホラー映画『ファイナル・デッドコースター』でウェンディ・クリステンセン役を演じ、ホラー・プロデューサーのジェームズ・ウォンやグレン・モーガンとのコラボレーションを開始。この作品で彼女は「絶叫クイーン」としての地位を確立しました。同年、『ファイナル・デッドコール 暗闇にベルが鳴る』や『ボビー』に出演。『ボビー』はロバート・F・ケネディの最期を描いた作品で、アンソニー・ホプキンスら豪華キャストと共に全米映画俳優組合賞キャスト賞にノミネートされました。
2007年にはクエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ in グラインドハウス』や『ダイ・ハード4.0』でブルース・ウィリスの娘ルーシー役を演じ、アクション映画でも存在感を示しました。2010年には『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』でヒロインのラモーナ・フラワーズを演じ、コミカルな役柄で新たな魅力を披露。2011年の『遊星からの物体X ファーストコンタクト』では古生物学者ケイト・ロイド役で主演し、批評家から高い評価を受けました。
2012年には『リンカーン/秘密の書』や『Smashed』でアルコール依存症に苦しむ女性を演じ、演技の幅を広げました。2016年の『10 クローバーフィールド・レーン』では緊迫感ある演技で再び注目を集め、2019年には『ジェミニマン』、2020年には『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』でハントレス役を演じました。2021年にはNetflix映画『Kate』で主演を務め、アクション女優としての地位をさらに固めました。また、2023年には『スター・ウォーズ：アソーカ』でヘラ・シンドゥーラ役を演じ、SFジャンルでも活躍しています。
音楽活動では、2013年からダン・ジ・オートメイターと音楽デュオ「Got a Girl」として活動し、アルバム『I Love You But I Must…』をリリースするなど、多才な才能を発揮しています。
私生活
ウィンステッドの私生活では、2010年に映画監督ライリー・スターンズと結婚しましたが、2017年に離婚。同じ2017年、ドラマ『FARGO/ファーゴ』での共演をきっかけにユアン・マクレガーと交際を開始しました。2人は2021年に男児をもうけ、2022年に結婚。彼女の私生活はメディアでも注目され、2014年にはプライベート写真の流出事件に巻き込まれた際、毅然としたコメントで対応し、強い姿勢を見せました。
出演作品
以下はメアリー・エリザベス・ウィンステッドの主な出演作品です。
映画
- モンスターアイランド（2004年）：助演
- スカイ・ハイ（2005年）：グウェン・グレイソン役
- ファイナル・デッドコースター（2006年）：ウェンディ・クリステンセン役
- ファイナル・デッドコール 暗闇にベルが鳴る（2006年）：助演
- ボビー（2006年）：スーザン・テイラー役
- デス・プルーフ in グラインドハウス（2007年）：リー役
- ダイ・ハード4.0（2007年）：ルーシー・マクレーン役
- スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団（2010年）：ラモーナ・フラワーズ役
- 遊星からの物体X ファーストコンタクト（2011年）：ケイト・ロイド役
- リンカーン/秘密の書（2012年）：メアリー・トッド・リンカーン役
- Smashed（2012年）：ケイト・ハンナ役
- ザ・スペクタキュラー・ナウ（2013年）：ホリー・キーリー役
- ダイ・ハード/ラスト・デイ（2013年）：ルーシー・マクレーン役
- 10 クローバーフィールド・レーン（2016年）：ミシェル役
- スイス・アーミー・マン（2016年）：サラ役
- ジェミニマン（2019年）：ダニー役
- ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY（2020年）：ヘレナ・ベルティネリ/ハントレス役
- Kate（2021年）：ケイト役
TV
- Passions（1999-2000年）：ジェシカ・ベネット役
- Wolf Lake（2001-2002年）：ソフィア・ドナー役
- ザ・リターン（2015年）：ローワン・ブラックショウ役
- FARGO/ファーゴ（2017年）：ニッキー・スワンゴ役
- スター・ウォーズ：アソーカ（2023年）：ヘラ・シンドゥーラ役
まとめ
メアリー・エリザベス・ウィンステッドは、ホラー映画での「絶叫クイーン」としての名声から、アクション、ドラマ、SFまで幅広いジャンルで活躍する実力派女優です。バレリーナの夢を断念した後、演技の世界で才能を開花させ、数々の話題作で印象的な役を演じてきました。私生活でもユアン・マクレガーとの結婚や子育てを通じて新たな一面を見せ、今後の活躍も期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い