レスリー・アン・ウォーレン（Lesley Ann Warren）は米国の女優、歌手、ダンサー。ブロードウェイでデビュー後、映画『ビクター/ビクトリア』でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。テレビやミュージックビデオでも活躍し、多才な才能で知られる。
プロフィール
- 名前：レスリー・アン・ウォーレン
- 別名義：Lesley Warren
- 生年月日：1946年8月16日（79歳）
- 出生地：米国ニューヨーク
- 民族：ユダヤ系アメリカ人
- 身長：173cm
- 職業：女優、歌手
- ジャンル：TV、映画、舞台
- 活動期間：1963年～現在
- 配偶者：ジョン・ピーターズ（1967年～1974年）、ロナルド・タフト（2000年～現在）
生い立ち・教育
レスリー・アン・ウォーレンは、1946年8月16日にアメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンで生まれました。ロシア系ユダヤ人の家系で、父方の元の姓はウォレノフでした。母親は歌手、父親は不動産業者という家庭に育ち、幼少期から芸術に親しむ環境にありました。6歳からバレエを始め、5フィート8インチ（173cm）の長身を活かし、バレエダンサーを志してスクール・オブ・アメリカン・バレエに通いました。しかし、女優への憧れが強くなり、17歳でアクターズ・スタジオに入学。当時最年少の入学者として注目を集め、演技の基礎を学びました。この時期、彼女は演劇への情熱を深め、ブロードウェイでのキャリアを夢見るようになりました。ハイスクール在学中から演技の訓練を積み、プロの舞台への第一歩を踏み出しました。
経歴
ウォーレンは1963年、ブロードウェイのミュージカル『110 in the Shade』でデビューを果たし、若手女優として注目されました。1965年にはミュージカル『Drat! The Cat!』に出演し、シアター・ワールド・アワードを受賞。この成功により、彼女の名は演劇界で知られるようになりました。同年、テレビミュージカル『シンデレラ』で主役を演じ、広く認知されるきっかけとなりました。この作品は彼女の歌唱力と演技力を全国にアピールする機会となり、テレビ界での地位を確立しました。
1967年、ディズニー映画『The Happiest Millionaire』で映画デビューを果たし、翌年の『The One and Only, Genuine, Original Family Band』でも主演を務めました。1970年代にはテレビを中心に活躍し、CBSドラマ『ミッション:インポッシブル』（1970-71年）でダナ・ランバート役を演じ、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。しかし、経験不足から1年で降板したものの、その後もテレビ映画やドラマで主役級の役割を獲得。1975年には『刑事コロンボ』やブロードウェイミュージカルのテレビ版『スーパーマン』でロイス・レイン役を演じ、幅広いジャンルで才能を発揮しました。
1982年、映画『ビクター/ビクトリア』でノーマ・キャシディ役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、キャリアの頂点を迎えました。この作品でのコミカルかつ魅力的な演技は批評家から高く評価され、彼女の代表作の一つとなりました。1980年代には『殺人ゲームへの招待』（1986年）でミス・スカーレット役、『フェアリーテール・シアター』（1987年）の『踊るお姫様』でジャネッタ姫役を演じ、コミカルな役からファンタジーまで幅広い役柄をこなしました。また、エアロスミスの『Janie’s Got a Gun』（1989年）やボブ・シーガーの『American Storm』（1986年）など、人気アーティストのミュージックビデオにも出演し、ポップカルチャーでの存在感を示しました。
1990年代以降も、テレビ映画『Family of Spies』（1991年）でエミー賞にノミネートされるなど、精力的に活動。1994年の『薔薇の素顔』では評価の低い作品ながら、個性的な役で注目を集めました。2000年代には『セクレタリー』（2003年）や『スティーブ・ジョブズ』（2013年）で脇役として出演し、現代の観客にもその存在感を示しました。TV番組『デスパレートな妻たち』（2005年）ではソフィー・ブレマー役で出演し、安定した演技力で視聴者を魅了しました。彼女のキャリアは舞台、映画、テレビを横断し、60年近くにわたり多様な役柄で観客を楽しませ続けています。
私生活
レスリー・アン・ウォーレンの私生活については、限られた情報が公開されていますが、知られている範囲では2度の結婚歴があります。1963年にプロデューサーのジョン・ピータースと結婚し、1967年に息子のクリストファー・ピータースが生まれました。しかし、1974年に離婚。その後、1981年に広告業界の幹部であるロナルド・タフトと再婚し、現在も結婚生活を続けています。彼女は私生活を比較的プライベートに保ち、キャリアに焦点を当てることが多い人物として知られています。家族との時間を大切にしつつ、女優業への情熱を維持し続け、バランスの取れた生活を送っているようです。
出演作品
- 映画『The Happiest Millionaire』（1967年） – コーディー役
- 映画『The One and Only, Genuine, Original Family Band』（1968年） – アリス・バウアー役
- TV番組『ミッション:インポッシブル』（1970-71年） – ダナ・ランバート役
- TV映画『シンデレラ』（1965年） – シンデレラ役 Ascendancy 女優賞ノミネート
- 映画『ビクター/ビクトリア』（1982年） – ノーマ・キャシディ役、アカデミー賞助演女優賞ノミネート
- TV番組『Harold Robbins’ 79 Park Avenue』（1978年） – ゴールデングローブ賞受賞
- 映画『殺人ゲームへの招待』（1986年） – ミス・スカーレット役
- TV映画『Family of Spies』（1991年） – エミー賞ノミネート
- 映画『セクレタリー』（2003年） – ジョーン・ハロウェイ役
- 映画『スティーブ・ジョブズ』（2013年） – クララ・ジョブズ役
- TV番組『デスパレートな妻たち』（2005年） – ソフィー・ブレマー役
- MV『Janie’s Got a Gun』（エアロスミス、1989年） – ジェイニーの母親役
- MV『American Storm』（ボブ・シーガー、1986年） – 主演
- TV番組『刑事コロンボ』（1975年） – 『5時30分の目撃者』、精神患者役
- TV番組『フェアリーテール・シアター』（1987年） – 『踊るお姫様』、ジャネッタ姫役
まとめ
レスリー・アン・ウォーレンは、ブロードウェイから映画、テレビ、ミュージックビデオまで、多岐にわたる活躍を見せ、その多才な才能で数々の賞にノミネートされました。彼女のキャリアは、60年近くにわたりエンターテインメント業界で輝き続けています。
レビュー 作品の感想や女優への思い