リセット(Lisset、本名:リセット・グティエレス・サラザール、1973年11月3日生まれ)は、メキシコの女優、歌手、テレビ司会者です。グアダラハラ出身で、ミュージカルやテレビドラマでの活躍で知られ、豊かな芸術的才能を発揮しています。
プロフィール
- 名前:リセット(Lisset)
- 本名:リセット・グティエレス・サラザール(Lisset Gutiérrez Salazar)
- 生年月日:1973年11月3日(51歳)
- 出生地:メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ
- 職業:女優、歌手
- 活動期間:1999年〜現在
- 配偶者:Demián Bichir(2001年に結婚、2003年に離婚)、リサールド(2008年〜2014年)
生い立ち・教育
リセット・グティエレス・サラザールは、1973年11月3日にメキシコのハリスコ州グアダラハラで生まれました。父親はミュージシャンであり、作曲家、編曲家、プロデューサーとして知られるウィリー・グティエレスで、彼はテレビ番組「ラ・アカデミア」での歌唱指導者としても名を馳せていました。このような家庭環境の中で、彼女は幼少期から音楽と芸術に親しみ、才能を育んできました。12歳の頃から本格的に芸術の道に進み始め、ジャズダンス、タップダンス、演技のレッスンを受けることで、舞台での表現力を磨きました。彼女の教育は、特にパフォーミングアーツに重点を置いたもので、若い頃からプロの舞台に立つための準備が整えられていました。この時期に、彼女はメキシコの演劇界で重要な基盤を築き、後のキャリアに繋がる多才なスキルを習得しました。
経歴
リセットのキャリアは、音楽と演技の両方で多彩な展開を見せています。彼女の最初の大きな成功は、12歳の時に出演したミュージカル「白雪姫(Blanca Nieves)」で、この作品は6か月にわたり上演され、彼女の舞台女優としての才能が注目されました。1990年には、著名な俳優たちと共にミュージカル「42番街(Calle 42)」に出演し、全国ツアーにも参加しました。この時期、彼女は「Perdidos en el Espacio」や「Charly Brown y sus Amigos」といった作品で主役を務め、メキシコ各地で公演を行いました。特に1998年のミュージカル「Loco por ti」では、劇場ジャーナリスト協会から「最優秀ミュージカル女優賞」を受賞し、演技力が高く評価されました。その後も「Mary Poppins」や「Fiebre de sábado por la noche」など、多くのミュージカルで主演を務め、2000年以降も同協会から複数回にわたり最優秀女優賞を受賞するなど、舞台での成功を重ねました。
音楽の分野では、1996年にマエストロ・アルマンド・マンサネロと共演し、テレノベラ「Nada personal」の主題歌を歌いました。1997年にソロアーティストとしてデビューアルバム「Lisset」をリリースし、翌年にはマンサネロがプロデュースした2ndアルバム「Te lo Quiero Contar」を発表。このアルバムには、フランシスコ・セスペデスやアレハンドロ・レルネルといった著名な作曲家の楽曲が収録されました。1999年から2002年にかけては、ヨハネ・パウロ2世に捧げられた曲「El Pescador」や、BMG Ariolaによる「Homenaje a Cri-Cri」への参加など、さまざまな音楽プロジェクトに関わりました。2004年には4枚目のアルバム「Historias de mi Vida」をリリースし、歌手としてのキャリアも確立しました。
テレビと映画の分野では、1999年にTV Aztecaのテレノベラ「Catalina y Sebastián」で女優デビューを果たし、敵役として注目を集めました。その後、TV Aztecaの音楽番組「Domingo Azteca」の司会者を務め、2004年には映画「Huapango」に出演し、「Diosa de Plata」や「Premio Bravo」といった賞を受賞しました。2005年にはテレノベラ「Las Juanas」で「Palmas de Oro」を受賞し、2006年には「Amor en custodia」でカルロリーナ役を演じました。また、ミュージカル「Victor/Victoria」やメキシコ版「La niñera」への出演、テレノベラ「Vivir por ti」での敵役など、多岐にわたる役柄で活躍しました。2010年にはTelevisaに移籍し、「Para volver a amar」でマーク・タッチャーとのロマンスを演じ、以降も「Amor bravío」(2012年)、「Lo que la vida me robó」(2013-2014年)、「La sombra del pasado」(2014-2015年)、「A que no me dejas」(2015-2016年)、「Enamorándome de Ramón」(2017年)、「Me declaro culpable」(2017-2018年)など、数多くのテレノベラに出演しました。2020年には「Te doy la vida」や「Médicos, línea de vida」、2021-2022年には「Mi fortuna es amarte」など、近年も精力的に活動を続けています。
私生活
リセットの私生活も注目を集めています。2001年にメキシコの著名な俳優デミアン・ビチルと結婚しましたが、この結婚は2年後の2003年に終了しました。その後、2008年12月にスペイン人俳優で歌手のリサルドと再婚し、2人の間には娘マリアが生まれました。しかし、この結婚も後に離婚に至っています。リセットは父親ウィリー・グティエレスの影響を受け、音楽と芸術に深い愛情を持ち続け、娘のマリアにもその情熱を伝えたいと語っています。彼女はプライベートでも芸術への情熱を持ち、家族との時間を大切にしながら、キャリアとのバランスを取っています。
出演作品
- 白雪姫(Blanca Nieves、1985年、ミュージカル)
- 42番街(Calle 42、1990年、ミュージカル)
- Perdidos en el Espacio(1990年代、ミュージカル)
- Charly Brown y sus Amigos(1990年代、ミュージカル)
- Loco por ti(1998年、ミュージカル)
- Mary Poppins(2000年代、ミュージカル)
- Fiebre de sábado por la noche(2000年代、ミュージカル)
- Victor/Victoria(2006年、ミュージカル)
- Ciudad blanca(2006年、ミュージカル)
- Nada personal(1996年、テレノベラ主題歌)
- Catalina y Sebastián(1999年、テレノベラ、ジェシカ役)
- Domingo Azteca(1999年、テレビ番組司会)
- Huapango(2001年、映画、フリア役、ナレーター)
- Soñarás(2004年、テレノベラ、ドロレス役)
- Las Juanas(2004-2005年、テレノベラ、ヨランダ役)
- Amor en custodia(2005-2006年、テレノベラ、カルロリーナ役)
- Montecristo(2006年、テレノベラ)
- La niñera(2007年、テレビシリーズ、フランシス役)
- Vivir por ti(2008年、テレノベラ)
- Desde Gayola(2005-2006年、2008-2009年、テレビシリーズ、ロシータ役)
- La Academia(2008年、テレビ番組、審査員)
- Héroes verdaderos(2010年、映画、ナレーター)
- Para volver a amar(2010年、テレノベラ)
- Amor bravío(2012年、テレノベラ)
- Gossip Girl Acapulco(2013年、テレビシリーズ、アナ役)
- Lo que la vida me robó(2013-2014年、テレノベラ、ファビオラ役)
- La sombra del pasado(2014-2015年、テレノベラ、アデリーナ役)
- A que no me dejas(2015-2016年、テレノベラ、モニカ役)
- Enamorándome de Ramón(2017年、テレノベラ、ビルヒニア役)
- Me declaro culpable(2017-2018年、テレノベラ、ビアンカ役)
- Médicos, línea de vida(2019-2020年、テレノベラ、ナタリア役)
- Te doy la vida(2020年、テレノベラ、パトリシア役)
- Mi fortuna es amarte(2021-2022年、テレノベラ、サミア役)
まとめ
リセットは、メキシコのエンターテインメント業界で多才な才能を発揮し、ミュージカル、テレビ、映画、音楽の分野で数々の成功を収めてきました。幼少期から培った芸術への情熱と、父親の影響を受けた音楽的背景が、彼女のキャリアの基盤となっています。舞台での輝かしい受賞歴、テレノベラでの印象的な演技、歌手としての魅力的なパフォーマンスを通じて、彼女はメキシコの文化に深く貢献しています。私生活では、結婚や子育てを通じて人間的な魅力も見せ、観客に愛され続けています。今後も彼女の活躍に期待が高まります。
レビュー 作品の感想や女優への思い