『マイケル・コリンズ』は1996年製作のイギリス・アイルランド・アメリカ合作映画。監督はニール・ジョーダンで、アイルランド独立運動家マイケル・コリンズの生涯を描写。主演はリーアム・ニーソンで、ジュリア・ロバーツが共演。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞しました。製作費は2500万ドルで、興行収入は1109万ドルです。ストーリーは1916年のイースター蜂起から内戦までを追っています。
基本情報
- 邦題:マイケル・コリンズ
- 原題:MICHAEL COLLINS
- 公開年:1996年
- 製作国・地域:アメリカ合衆国、イギリス、アイルランド
- 上映時間:133分
- ジャンル:ドラマ
- 配給:ワーナー・ブラザース映画
女優の活躍
映画『マイケル・コリンズ』では、ジュリア・ロバーツがキティ・キアーナン役を演じています。彼女はマイケル・コリンズの恋人として登場し、物語にロマンティックな要素を加えています。コリンズが負傷した際に彼に出会い、以降は彼の支えとなる存在です。内戦期にはダブリンでコリンズの帰りを待ち、個人的な絆を描いています。ロバーツの演技は、批評家から賛否両論で、一部ではアイルランド訛りが不自然と指摘されていますが、彼女の存在が物語の人間性を深めています。
ロバーツは、革命家たちの間で揺れる恋愛模様を表現し、コリンズとハリー・ボランドの三角関係を強調しています。彼女の役柄は史実に基づきながらも、映画的に強調されており、感情的なクライマックスを提供します。全体として、女優の活躍はアクション中心の物語に温かみを加え、観客の共感を呼んでいます。
他の女優の登場は少なく、主にロバーツが女性キャラクターの中心です。彼女の演技は、ニーソンやクインとの化学反応を生み、ドラマのバランスを取っています。批評では、彼女の参加が興行収入を狙ったものと見なされることもありますが、物語の多層性を高めています。
女優の衣装・化粧・髪型
ジュリア・ロバーツ演じるキティ・キアーナンの衣装は、1910年代から1920年代初頭の時代を反映したものです。ワイドカラーのブラウスや幅広のサッシュを着用し、当時のファッションを正確に再現しています。衣装は常に新しくてスタイリッシュで、クリスプな質感が特徴です。デザイナーのサンディ・パウエルが手がけ、歴史的な正確さとキャラクターのテーマを両立させています。
化粧は自然で、時代物の控えめなスタイルです。肌はナチュラルに仕上げられ、革命期の厳しい環境を考慮したシンプルなメイクが施されています。髪型は1910年代後半風で、前髪(バングス)が特徴的ですが、一部批評では時代的に少し早いと指摘されています。全体として、フェイクバングス風のスタイルが採用され、女性らしい柔らかさを表現しています。
これらの要素は、キティのキャラクターを強調し、ロマンティックな側面を視覚的に支えています。衣装の素敵な時代衣装は、批評家からも好評で、映画の没入感を高めています。ロバーツの自然な美しさが、こうしたスタイリングでさらに引き立っています。
あらすじ
序盤の蜂起と抵抗の始まり
1916年のイースター蜂起で、マイケル・コリンズは中央郵便局でイギリス軍と交戦します。エイモン・デ・ヴァレラも参加しますが、首謀者たちはキルメイナム刑務所で処刑され、蜂起は失敗に終わります。刑期を終えたコリンズは、親友のハリー・ボランドと共にゲリラ戦を開始します。抵抗活動中に負傷したコリンズは、キティに出会います。
ダブリン市警察のネッド・ブロイから情報を得て、活動を続けます。イギリスからソームズが派遣され、IRAへの締め付けが強まります。コリンズはカイロ・ギャング(MI5のスパイ網)を暗殺します。クローク・パークではブラック・アンド・タンズにより血の日曜日事件が発生し、市民が殺されます。
中盤の闘争と交渉
刑務所から救出されたデ・ヴァレラは、ボランドと共にアメリカ大統領に支援を求めますが失敗します。コリンズはカスタム・ハウスを攻撃しますが失敗し、犠牲が出ます。デ・ヴァレラの説得で英愛条約交渉に参加し、調印します。1922年、条約批准後、デ・ヴァレラとボランドが離反します。アイルランド自由国が誕生し、ダブリン城で主権が引き継がれます(「君は7分遅刻だ」「あなたたちは700年待たせた」)。
国民投票で批准が多数を占めますが、反対派がフォー・コーツを占拠します。自由国軍の砲撃でダブリンの戦いが始まり、内戦に発展します。コリンズは内戦終結を目指してデ・ヴァレラを訪ね、コークへ向かいます。キティはダブリンで帰りを待ちます。
クライマックスと結末
内戦の激化の中で、コリンズは暗殺者の標的となります。映画は彼の生涯を締めくくり、独立への貢献と悲劇を描きます。史実に基づきながらも、ドラマチックに再構成されています。
解説
歴史的背景とテーマ
本作『マイケル・コリンズ』は、アイルランド独立運動家マイケル・コリンズの生涯を題材に、1916年から1922年の歴史を描いています。監督のニール・ジョーダンは、2時間でアイルランド史を理解させるために、史実と異なる描写を加えています。これにより、一部で批判を受けましたが、映画としての娯楽性を高めています。IRA暫定派の休戦破棄で公開が延期された経緯もあります。
テーマは革命、独立、内戦の悲劇です。コリンズのゲリラ戦術は、ボーア戦争から着想を得たもので、英国の支配を変革しました。映画は彼の勝利、恐怖、悲劇を強調します。製作費2500万ドルは、アイルランド映画委員会予算の10-12%に相当します。
演出と評価
音楽はエリオット・ゴールデンサールが担当し、シネイド・オコナーのアイリッシュ・トラッド曲が3曲使用されています。英愛条約交渉を軽視する圧力で、エンディングをラブロマンスに変更した指摘もあります。高評価ですが、史実の偏りで批判されます。リーアム・ニーソンの演技は特に称賛され、複雑なキャラクターを活き活きと表現しています。アラン・リックマンもデ・ヴァレラ役で好演です。
ジュリア・ロバーツの参加は、興行を狙ったものと見なされますが、物語にロマンスを加えています。全体として、美しい青色の撮影とアクション、ドラマのバランスが魅力です。IMDbでは7.1の評価で、歴史ドラマとして楽しめます。
文化的影響
映画はアイルランドの紛争を世界に広め、英国・アイルランド関係の理解を促します。ニーソンの存在感が映画を支え、支持を集めています。批評家からは、生産値の高さと演技の質を評価されていますが、ジュリア・ロバーツのアクセントが弱点とされます。
キャスト
- マイケル・コリンズ:リーアム・ニーソン
- ハリー・ボランド:エイダン・クイン
- エイモン・デ・ヴァレラ:アラン・リックマン
- キティ・キアーナン:ジュリア・ロバーツ
- ネッド・ブロイ:スティーヴン・レイ
- ジョー・オライリー:イアン・ハート
- ソームズ:チャールズ・ダンス
- スミス:ショーン・マッギンレイ
- リアム・トビン:ブレンダン・グリーソン
- 暗殺者:ジョナサン・リース=マイヤーズ
- トーマス・クラーク:ジェル・オレアリー
- ジェームズ・コノリー:マイク・ドワイヤー
スタッフ
- 監督:ニール・ジョーダン
- 脚本:ニール・ジョーダン
- 製作:スティーヴン・ウーリー
- 音楽:エリオット・ゴールデンサール
- 撮影:クリス・メンゲス
- 編集:トニー・ローソン、ジェイ・パトリック・ダフネー
- 衣装デザイン:サンディ・パウエル
- 美術:ジョシー・マカヴォイ
- 配給:ワーナー・ブラザース




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