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最後まで行く

「見どころ」にPR表現を含みます。
ひき逃げ殺人を犯した刑事が追い詰められていくサスペンスアクション。

『最後まで行く』(2014年)は、キム・ソンフン監督の韓国クライムサスペンス映画。刑事ゴンスがひき逃げ事故を隠蔽し、謎の男に追われる極限状態を描く。イ・ソンギュン、チョ・ジヌン主演。製作費約5億円で韓国動員345万人、カンヌ監督週間招待の大ヒット作。

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基本情報

  • 邦題:最後まで行く
  • 原題:끝까지 간다
  • 英題:A HARD DAY
  • 公開年:2014年
  • 製作国:韓国
  • 上映時間:111分
  • ジャンル:アクション、クライム
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見どころ

韓国映画が得意とするバイオレンスと粘着質にあふれたまま、予測不可能なラストまでなだれ込む。サスペンス一色にせず、時折笑いを誘う演出や小気味良いテンポに好感。

女優の活躍

『最後まで行く』は男性キャラクター中心の物語であり、主要な女性キャラクターは限られていますが、シン・ドンミ(Shin Dong-mi)が主人公ゴンスの妹役として重要な役割を果たしています。シン・ドンミは1977年9月13日生まれの韓国女優で、テレビドラマ『彼女はキレイだった』(2015年)や『油っこいロマンス』(2018年)などで知られる実力派です。本作では、ゴンスの妹として家族の絆を象徴する存在感を示し、物語の感情的な支柱となります。彼女の演技は、ゴンスが追い詰められる中で家族を守ろうとする動機を強調し、観客に共感を呼びます。特に、ゴンスが娘や妹のために危険を冒す場面では、シン・ドンミの控えめながらも温かみのある演技が、物語に人間的な深みを加えています。

また、脇役として登場する女性キャラクター(例えば、葬儀場のスタッフや警察署の同僚)も、物語のリアリティを高めるために自然な演技で貢献しています。ただし、本作は男性間の対立とアクションに焦点を当てており、女性キャラクターの出番は比較的少ないです。それでも、シン・ドンミの演技は、限られた登場時間の中で印象を残し、家族の重要性を描く上で欠かせない役割を果たしました。

女優の衣装・化粧・髪型

シン・ドンミ演じるゴンスの妹の衣装は、韓国の中産階級の一般的な女性を反映したシンプルで現実的なスタイルです。彼女は主にカジュアルなニットやコート、落ち着いた色調(グレーやベージュ)の服装で登場します。これらの衣装は、派手さのない日常的な生活感を表現し、ゴンスの家族が普通の市民であることを強調します。物語の舞台が冬であるため、厚手のコートやマフラーを着用する場面が多く、寒々しい雰囲気を視覚的に補強しています。

化粧はほぼナチュラルで、薄いファンデーションと控えめなリップが中心。アイメイクも最小限に抑えられ、彼女の素朴で誠実なキャラクター性を引き立てます。髪型はミディアムレングスのストレートヘアで、黒髪を自然に下ろしたスタイルが基本。特別なアレンジはなく、家庭的な雰囲気を保つための選択がなされています。このような衣装・化粧・髪型の設定は、彼女が物語の中心ではなく、ゴンスの人間性を映す脇役であることを明確に示しています。

その他の女性キャラクター(葬儀場のスタッフなど)は、職業に合わせた制服や地味な私服で登場し、化粧や髪型も控えめです。これにより、映画全体のハードボイルドで緊張感のあるトーンが保たれ、視覚的な焦点が主要な男性キャラクターの対立に集中します。

あらすじ

『最後まで行く』は、殺人課の刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)を主人公とするクライムサスペンスです。ゴンスは母の葬儀の日に、警察署内で急遽行われる内部監査の連絡を受け、横領の証拠を隠すため署へ急ぎます。しかし、雨の夜道で無謀な運転が原因で、通行人の男を轢き殺してしまいます。酩酊状態だったゴンスは、過失致死罪を恐れ、警察に通報せず遺体を車のトランクに隠し、母の葬儀場に戻ります。そこで、遺体を母の棺桶に隠して埋葬しようと試みますが、事故を目撃した謎の男パク・チャンミン(チョ・ジヌン)から脅迫電話を受け、追い詰められていきます。さらに、被害者不明のひき逃げ事件の捜査が警察内で始まり、ゴンス自身がその担当に任命されてしまいます。チャンミンの執拗な追跡と、ゴンスの隠蔽工作が交錯する中、驚愕の事実が明らかになり、壮絶な対決へと突き進みます。

解説

『最後まで行く』は、韓国映画特有のエネルギッシュな展開と、クライムサスペンスの緊張感を見事に融合させた作品です。一つの小さなミス(ひき逃げ)が、次々と連鎖反応を引き起こし、主人公を極限状態に追い込むストーリー構造は、観客を瞬時に引き込み、96分間のノンストップな展開で息をつかせません。監督のキム・ソンフンは、テンポの速い編集とリアルなアクションシーン(特にトイレでの格闘や車を使った追跡戦)を駆使し、観客にハラハラドキドキの体験を提供します。本作は第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品に選ばれ、国際的に高い評価を受けました。

物語の魅力は、主人公ゴンスの「小悪党」としての人間性にあります。ゴンスは汚職刑事であり、自己保身のために非道な行動を取りますが、娘や妹への愛情が彼の動機の一部であるため、観客は彼に感情移入してしまいます。一方、チャンミンも単なる悪役ではなく、複雑な思惑を持つキャラクターとして描かれ、両者の対決は単純な善悪の戦いを超えた深みを持ちます。この「汚職警官同士の化かし合い」は、韓国映画らしいシニカルなユーモアとハードボイルドな雰囲気を生み出し、コメディとシリアスの絶妙なバランスが特徴です。

本作は低予算(約5億円)ながら、韓国で5週連続1位、動員345万人を記録し、世界的にも中国(『ピースブレーカー』)、フランス(『レストレス』)、日本(2023年、岡田准一主演)でリメイクされるほどの影響力を持ちました。キム・ソンフンの演出力と、イ・ソンギュン、チョ・ジヌンの迫真の演技が、韓国クライムサスペンスの新たな金字塔を築いたと言えるでしょう。

キャスト

  • コ・ゴンス:イ・ソンギュン(汚職刑事、ひき逃げ事故を隠蔽する主人公)
  • パク・チャンミン:チョ・ジヌン(ゴンスを追う謎の男、執拗な脅迫者)
  • ゴンスの妹:シン・ドンミ(家族の絆を象徴する温かい存在)
  • チェ刑事:チョン・マンシク(ゴンスの同僚、物語の鍵を握る)
  • 署長:シン・ジョングン(ゴンスの上司、内部監査を主導)
  • キム刑事:キム・ドンヨン(ゴンスの部下、捜査に協力)

スタッフ

  • 監督・脚本:キム・ソンフン(『トンネル 闇に鎖された男』)
  • 製作:チャ・ジヒョン、チャン・ウォンソク
  • 撮影:キム・テソン
  • 編集:キム・チャンジュ
  • 音楽:モク・ヨンジン

結論

『最後まで行く』は、ひき逃げという一つの過ちから始まる緊張感溢れるクライムサスペンスです。イ・ソンギュンとチョ・ジヌンの迫力ある演技、キム・ソンフンの巧みな演出、シン・ドンミの控えめながら心温まる演技が、物語に多層的な魅力を与えています。女性キャラクターの衣装やメイクは控えめですが、物語のリアリティを支える重要な要素です。韓国映画のダイナミズムと、ハードボイルドな世界観を堪能できる本作は、ジャンル映画の傑作として今なお多くの観客を魅了しています。

各国リメイク版は次のとおりです。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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