アマンダ・アビントン(Amanda Abbington)は英国の女優。北ロンドン出身。『セルフリッジ 英国百貨店』のジョジー・マーデル役、『SHERLOCK』のメアリー・モースタン役、アガサ・クリスティー ねじれた家』のクレメンシー・レオニデス役で知られる。30年以上のキャリアでTVや舞台で活躍。
プロフィール
- 名前:アマンダ・アビントン(Amanda Abbington)
- 出生名:Amanda Jane Smith
- 生年月日:1974年2月28日(51歳)
- 出生地:英国北ロンドン
- 職業:女優
- ジャンル:TV・映画
- 活動期間:1993年〜
- 配偶者:マーティン・フリーマン(2000年〜2016年)
生い立ち・教育
アマンダ・アビントンは、1974年2月28日にイギリスの北ロンドンで生まれました。一人っ子として育ち、幼少期をハートフォードシャーで過ごしました。両親や家族構成に関する詳細な情報はあまり公開されていませんが、彼女の育った環境はロンドン郊外の穏やかな地域であったとされています。幼い頃から演技に興味を持ち、表現することへの情熱を早くから示していました。
教育に関しては、正式な演劇学校での訓練を受けたという記録は明確ではありませんが、彼女のキャリア初期の活動から、地元の劇団や演技ワークショップに参加していた可能性が高いと考えられます。演技への関心は、彼女が若い頃から舞台やテレビでの仕事を通じて磨かれたものであり、後にその才能が多様な役柄で開花することになります。北ロンドンの文化的環境や、演劇が身近な地域で育ったことが、彼女のキャリア形成に影響を与えたと言えるでしょう。
経歴
アマンダ・アビントンは、30年以上のキャリアを持つイギリスを代表する女優の一人です。彼女のキャリアは、1990年代後半に始まり、テレビドラマを中心に数多くの作品に出演してきました。デビューはTV番組『ザ・ビル』で、2007年までさまざまな役で出演し、経験を積みました。
この期間中、『ウィクリフ』、『カジュアルティー』、『ドリーム・チーム』、『ザ・シンズ』、『シェイズ』、『ドク・マーティン』、『カップリング』、『ティーチャーズ』など、多数のTV番組にゲスト出演し、幅広い役柄を演じました。特に2005年のコント番組『Man Stroke Woman』ではコミカルな演技で注目を集め、2007年から2008年にかけては、コメディ『After You’ve Gone』でニコラス・リンドハーストと共演し、シオバン役を演じました。
彼女のキャリアにおける転機は、2013年から2016年に放送された『セルフリッジ 英国百貨店』(Mr Selfridge)でのジョジー・マーデル役と、2014年から2017年の『SHERLOCK』でのメアリー・モースタン役です。特に『SHERLOCK』では、ジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)の妻であるメアリーを演じ、知的かつ複雑なキャラクターで世界的な人気を得ました。この役は、彼女の演技力が高く評価され、国際的な知名度を獲得するきっかけとなりました。
TV番組だけでなく、舞台でも活躍しており、2018年の『God of Carnage』、2019年の『The Son』、2022年から2023年の『The Unfriend』など、話題作に出演。舞台での彼女の存在感は、批評家からも称賛されています。
映画では、『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2017年)でクレメンシー・レオニデス役、『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』(2016年)でメアリー・ワトソン役を演じ、テレビ映画『Men Only』(2000年)でも重要な役を務めました。彼女の演技は、シリアスなドラマからコメディまで幅広く、どんな役柄でも自然体で観客を引き込む力があります。近年も、『Cuffs』(2015年)や『Safe』(2018年)などのドラマシリーズに出演し、コンスタントに活動を続けています。
私生活
アマンダ・アビントンの私生活では、俳優のマーティン・フリーマンとの長年のパートナー関係が広く知られています。二人は2000年のテレビ映画『Men Only』での共演をきっかけに交際を始め、『The Debt』、『ザ・ロビンソンズ』、『恋愛上手になるために』、『SHERLOCK』などで共演しました。ハートフォードシャーに居を構え、2006年に長男ジョー、2008年に長女グレースの2人の子供をもうけました。しかし、2016年12月に双方が別々のインタビューで円満な別離を発表し、長いパートナー関係に終止符を打ちました。この別離は公に穏やかに扱われ、子供たちのために良好な関係を維持しているとされています。
2013年には、12万ポンドの税金未払いにより高等裁判所から破産通告を受けたことが報じられ、一時的に経済的な困難に直面しました。しかし、その後のキャリアの成功により、彼女はこの問題を乗り越えたと考えられます。2023年には、『The Unfriend』のプレスナイトでジョナサン・グッドウィンと共に登場し、新たなパートナーとの関係が注目されました。アビントンは私生活での出来事をあまり公に語らない傾向にありますが、インタビューでは家族や子供たちへの愛情をしばしば語っています。
出演作品
- ザ・ビル(The Bill、1990年代後半~2007年):さまざまな役で出演
- ウィクリフ(Wycliffe):ゲスト出演
- カジュアルティー(Casualty):ゲスト出演
- ドリーム・チーム(Dream Team、1999~2000年):マリリン・ハーウッド役
- ザ・シンズ(The Sins):ゲスト出演
- シェイズ(Shades):ゲスト出演
- ドク・マーティン(Doc Martin):ゲスト出演
- カップリング(Coupling):ゲスト出演
- ティーチャーズ(Teachers):ゲスト出演
- Man Stroke Woman(2005年):コント番組
- After You’ve Gone(2007~2008年):シオバン役
- セルフリッジ 英国百貨店(Mr Selfridge、2013~2016年):ジョジー・マーデル役
- SHERLOCK(2014~2017年):メアリー・モースタン役
- Cuffs(2015年):出演
- Safe(2018年):出演
- アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年):クレメンシー・レオニデス役
- SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年):メアリー・ワトソン役
- Men Only(2000年):テレビ映画
- The Debt:マーティン・フリーマンと共演
- ザ・ロビンソンズ(The Robinsons):マーティン・フリーマンと共演
- 恋愛上手になるために(The Good Night):マーティン・フリーマンと共演
- Dinopaws/ダイナパウズ:出演
- 舞台『God of Carnage』(2018年)
- 舞台『The Son』(2019年)
- 舞台『The Unfriend』(2022~2023年)
まとめ
アマンダ・アビントンは、テレビ、映画、舞台で多才な演技を見せるイギリスを代表する女優。『SHERLOCK』や『セルフリッジ 英国百貨店』での印象的な役柄で広く知られ、30年以上のキャリアで多様なジャンルに挑戦してきました。私生活ではマーティン・フリーマンとの長年の関係や子供たちとの生活が注目され、困難を乗り越えながらもキャリアを着実に築いています。今後も彼女の新たな活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い