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藁にもすがる獣たち

「見どころ」にPR表現を含みます。
金に取りつかれた“獣たち”が欲望むきだしでぶつかりあうクライムサスペンス。

『藁にもすがる獣たち』(2018年)は、曽根圭介の同名小説を韓国で映画化したクライム・サスペンス。大金が入ったバッグを巡り、欲望に駆られた人々が予測不能な展開でぶつかり合う物語。チョン・ドヨン、チョン・ウソンら豪華キャストが織りなすノワール作品で、109分の上映時間で描かれます。

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概要

『藁にもすがる獣たち』(原題:지푸라기라도 잡고 싶은 짐승들)は、日本人作家・曽根圭介の同名小説を原作とし、韓国で映画化されたクライム・サスペンス映画。2018年に製作され、2020年に韓国で公開、2021年2月19日に日本でも公開されました。監督・脚本はキム・ヨンフンが務め、長編デビュー作ながら鋭い演出と緻密な脚本で高評価を得ました。物語は、大金の入ったバッグを偶然見つけたことから始まり、欲望に突き動かされた登場人物たちが裏切りと策略を繰り広げるノワール作品です。

  • 邦題:藁にもすがる獣たち
  • 原題:지푸라기라도 잡고 싶은 짐승들
  • 英題:BEASTS CLAWING AT STRAWS
  • 公開年:2018年
  • 製作国:韓国
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:サスペンス、クライム
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見どころ

曽根圭介の同名小説を『犯罪都市』『悪人伝』の製作陣が映画化。チョン・ドヨンほか、韓国の豪華俳優陣が共演し、大金をめぐって二転三転する予測不能の展開に魅了される。

女優の活躍

『藁にもすがる獣たち』の主要女優として、チョン・ドヨンとユン・ヨジョンが際立った活躍を見せています。

チョン・ドヨン(ヨンヒ役)

チョン・ドヨンは、韓国を代表する実力派女優で、『シークレット・サンシャイン』(2007年)で第60回カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した経歴を持ちます。本作では、暗い過去を清算し新たな人生を求めるヨンヒを演じ、冷酷かつ計算高く、時に妖艶な悪女ぶりを発揮。彼女の存在感は圧倒的で、欲望に突き動かされながらも人間らしい脆さを垣間見せる演技は、観客を引き込む力があります。特に、物語の鍵を握るシーンでの表情や仕草は、彼女の演技力の高さを象徴しています。レビューでは「悪女オーラ全開」と評され、作品の緊張感を牽引しました。

ユン・ヨジョン(スンジャ役)

ユン・ヨジョンは、認知症を患うジュンマンの母親スンジャ役を演じ、限られた出番ながら強烈な印象を残します。『ミナリ』(2020年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、国際的に評価される彼女は、本作でも高齢ながらアクションシーンに挑戦。ラストのスタントを自ら演じきり、そのプロフェッショナリズムが共演者のチョン・ドヨンからも称賛されました。彼女の演じるスンジャは、物語の意外な展開に深みを加える存在です。

シン・ヒョンビン(ミラン役)

シン・ヒョンビンは、借金のために家庭が崩壊したミラン役で登場。『賢い医師生活』でブレイクする以前の出演作ですが、彼女の繊細な演技は注目に値します。美貌とギャップのあるキャラクター造形で、物語に彩りを添えています。

女優の衣装・化粧・髪型

チョン・ドヨン(ヨンヒ)

ヨンヒの衣装は、彼女の複雑なキャラクターを反映しています。普段はシンプルで実用的な服装が中心ですが、策略を巡らすシーンでは、タイトなドレスやシックなコートを着用し、妖艶さを強調。メイクは、ナチュラルながらも鋭い目元を際立たせるアイラインとリップが特徴で、彼女の冷酷な一面を表現。ヘアスタイルは、ルーズなウェーブヘアやタイトなアップスタイルで、場面に応じて変化し、ヨンヒの多面性を視覚的に補強しています。

ユン・ヨジョン(スンジャ)

スンジャの衣装は、認知症の老女らしい地味でゆったりした服が中心。淡い色調のブラウスやスカートは、彼女の脆弱さを強調します。メイクはほぼすっぴんに近く、老化を自然に表現。ヘアスタイルは、白髪交じりのシンプルなショートヘアで、キャラクターの現実感を高めています。

シン・ヒョンビン(ミラン)

ミランの衣装は、経済的に困窮する女性らしいカジュアルなスタイルが主。くすんだ色のトップスやジーンズが、彼女の追い詰められた状況を象徴します。メイクは控えめで、疲れた表情を強調する薄いベースメイクと淡いリップ。ヘアスタイルは、乱雑なポニーテールやボブで、ミランの生活感を表現しています。

あらすじ

港町のサウナのロッカーに放置された大金入りのボストンバッグ。それを見つけたジュンマン(ペ・ソンウ)は、大学生の娘と認知症の母を抱え、経済的に困窮中。一方、恋人の借金に追われるテヨン(チョン・ウソン)、過去を清算したいヨンヒ(チョン・ドヨン)、家庭が崩壊したミラン(シン・ヒョンビン)らが、それぞれの欲望を胸に大金を狙います。裏切り、策略、暴力が交錯し、物語は二転三転。伏線が回収される展開は、観客を最後まで引きつけます。果たして大金は誰の手に渡るのか?

解説

『藁にもすがる獣たち』は、欲望と人間の獣性をテーマにしたノワール作品。原作の複雑な構成を巧みに映像化し、非線形なストーリー展開が特徴。各キャラクターの視点が章ごとに描かれ、最後に全てが繋がる構成は、タランティーノ作品や『ファーゴ』を彷彿とさせつつ、独自の韓国ノワールの味わいを持っています。キム・ヨンフン監督は、現代社会の断面図を描く意図を語り、欲望に翻弄される人間の醜さと脆さを浮き彫りに。キャストの演技力と相まって、緊張感とユーモアが共存する作品に仕上がっています。

キャスト

  • チョン・ドヨン(ヨンヒ):過去を清算しようとする女性。カンヌ国際映画祭受賞女優。
  • チョン・ウソン(テヨン):借金に追われる出入国管理官。
  • ペ・ソンウ(ジュンマン):サウナ従業員。大金のバッグを発見。
  • ユン・ヨジョン(スンジャ):ジュンマンの認知症の母。
  • シン・ヒョンビン(ミラン):借金で家庭が崩壊した女性。
  • チョン・マンシク(パク社長):残忍な金融業者。
  • チン・ギョン(ヨンソン):ジュンマンの妻。
  • チョン・ガラム:若手演技派俳優。

スタッフ

  • 監督・脚本:キム・ヨンフン(長編デビュー作)
  • 原作:曽根圭介『藁にもすがる獣たち』(講談社文庫)
  • 製作:チャン・ウォンソク
  • 撮影:キム・テソン
  • 編集:ハン・ミヨン
  • 音楽:カン・ネネ
  • 配給:クロックワークス

補足

『藁にもすがる獣たち』は2018年製作ですが、韓国での公開は2020年、日本では2021年です。韓国ドラマではなく映画作品ですので、ご留意ください。チョン・ドヨンをはじめとするキャストの演技、キム・ヨンフンの鮮烈な演出が織りなす本作は、ノワールファン必見の作品です。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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