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青ひげ

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『青ひげ』(1972年)は、シャルル・ペローの童話を基にした異色サスペンス映画。リチャード・バートン演じる男爵が妻たちを次々と殺害する中、ラクエル・ウェルチが最後の妻役で登場。豪華女優陣とブラックユーモアが織りなすB級テイストのカルト作。

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基本情報

  • 邦題:青ひげ
  • 原題:BLUEBEARD
  • 公開年:1972年
  • 製作国:米国
  • 上映時間:125分
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女優ラクエル・ウェルチの活躍

ラクエル・ウェルチ(Raquel Welch)は、本作で男爵の7番目の妻アン役としてカメオ出演し、短い登場時間ながら強烈な印象を残しました。『恐竜100万年』(1966年)でビキニ姿が世界的な話題となり、セックス・シンボルとして確固たる地位を築いていたウェルチは、本作ではその魅力を活かしつつ、コミカルで大胆な演技を披露。彼女の出演は、『カンサス・シティの爆弾娘』(1972年)の撮影中断期間中にブダペストで撮影されたもので、ウェルチ自身がスケートシーンの負傷による休養中に引き受けた小役でした。

ウェルチ演じるアンは、男爵クルト(リチャード・バートン)の新たな妻として登場し、好奇心旺盛で少し世間知らずな女性を演じます。彼女のシーンは短く、物語の後半で男爵の秘密に迫る役割を担いますが、セクシーな衣装と独特の存在感で観客の目を引きます。ウェルチはこの時期、『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(1971年)などでアクションやドラマ性の高い役を演じており、本作では軽妙な演技で作品のブラックユーモアに貢献。彼女の出演は、豪華女優陣の中でも特に注目され、映画の宣伝材料として大きく扱われました。なお、彼女は本作でヌードシーンを拒否し、露出度は抑えめですが、その美貌とカリスマ性は健在でした。

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あらすじ

『青ひげ』は、ラクエル・ウェルチのカメオ出演と豪華キャストによるB級サスペンスの傑作で、カルト映画として今なお愛される作品。

第一次世界大戦後のオーストリア。男爵クルト・フォン・ゼップ(リチャード・バートン)は、青ひげの異名を持つ裕福で魅力的な貴族ですが、過去の妻たちが次々と謎の死を遂げています。彼は亡母の理想を追い求め、妻に完璧さを要求する一方、ギャップを感じると冷酷に殺害する異常者です。新たな妻として迎えられたアメリカ人歌手アン(ラクエル・ウェルチ)は、男爵の豪華な城で新生活を始めますが、彼の奇妙な行動に疑問を抱きます。

アンは城の禁断の部屋に足を踏み入れ、そこで男爵の恐ろしい秘密―歴代の妻たちの遺体が冷凍保存されている―を発見。恐怖に駆られた彼女は、男爵の過去の妻たち(ヴィルナ・リージ、ナタリー・ドロン、アゴスティーナ・ベッリ、シビル・ダニング、マリルー・トロ、カリン・シューベルト、ジョーイ・ヘザートン)が辿った運命を知ります。彼女たちはそれぞれ男爵の理想に合わない「欠点」(不倫、過度な好奇心、性的奔放さなど)を理由に殺されていました。アンもまた、好奇心から禁忌を破ったことで命を狙われますが、機転を利かせて男爵を出し抜き、生き延びるために戦います。

物語は、ブラックユーモアとサスペンスが交錯する中、男爵の狂気とアンの抵抗でクライマックスを迎えます。

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解説

『青ひげ』は、シャルル・ペローの童話「青ひげ」(1697年)を現代風にアレンジしたサスペンス・コメディで、ヨーロッパの合作(アメリカ・フランス・イタリア・西ドイツ)によるB級映画の趣が強い作品です。童話では、青ひげが妻の好奇心を試し、禁断の部屋を開けたことで殺害する物語ですが、本作はこれを20世紀初頭のオーストリアに置き換え、男爵の心理的異常と女性たちの個性を強調。ブラックユーモアとエロティシズムを織り交ぜ、当時のセクスプロイテーション映画の要素を取り入れています。

監督エドワード・ドミトリクは、『ケイン号の叛乱』(1954年)などで知られるベテランですが、本作ではB級映画の軽快な演出を採用。リチャード・バートンの誇張された演技と、豪華女優陣の「演技合戦」が見どころで、特にジョーイ・ヘザートンのヌードシーンは当時話題に。ラクエル・ウェルチのカメオ出演は、映画の商業的アピールとして重要で、ポスターや宣伝で大きく扱われました。撮影はハンガリーのブダペストで行われ、ゴシック風の城や豪華なセットが雰囲気を作り出しています。

本作のテーマは、男性の支配欲と女性の好奇心の対立で、フェミニスト的な視点も垣間見えますが、エロティックな描写が強調されすぎたため、批評家からは賛否両論でした。現代ではカルト映画として再評価され、豪華キャストと奇抜なストーリーが愛好されています。クエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスといった監督がB級映画に影響を受けたように、本作もその系譜に連なります。

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キャスト

  • クルト・フォン・ゼップ男爵:リチャード・バートン(『クレオパトラ』で知られる名優、狂気を帯びた男爵役)
  • アン:ラクエル・ウェルチ(カメオ出演、男爵の7番目の妻で歌手)
  • エリナ:ヴィルナ・リージ(イタリア女優、男爵の妻の一人)
  • マグダ:ナタリー・ドロン(フランス女優、アラン・ドロン元妻)
  • ブリジット:アゴスティーナ・ベッリ(イタリア女優、若々しい妻役)
  • セラフィナ:シビル・ダニング(オーストリア女優、セクシーな役で知られる)
  • グレタ:マリルー・トロ(イタリア女優、情熱的な妻役)
  • カロライナ:カリン・シューベルト(ドイツ女優、悲劇的な妻役)
  • フランソワーズ:ジョーイ・ヘザートン(アメリカ女優、ヌードシーンで話題)
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スタッフ

  • 監督:エドワード・ドミトリク(『ケイン号の叛乱』の巨匠、B級映画にも挑戦)
  • 脚本:エンニオ・デ・コンチーニ、ルチアーノ・ヴィンセンツォーニ、マリア・ピア・フジリ
  • 原案:エドワード・ドミトリク、ルチアーノ・ヴィンセンツォーニ
  • 製作:アレクサンダー・サルキンド
  • 撮影:ガボール・ポガニー(ゴシックな映像美を演出)
  • 音楽:エンリオ・モリコーネ(『荒野の用心棒』などで知られる巨匠、緊張感あるスコア)
  • 製作会社:サルキンド・プロダクションズ、グロリア・フィルム、CICC

補足

『青ひげ』は1972年に公開され、日本では劇場未公開だったものの、テレビ放送やDVDでカルト的な人気を博しました。ウェルチの出演時間は短いものの、彼女の存在感は映画の宣伝に大きく貢献。豪華女優陣とバートンの怪演が織りなす奇妙な世界観は、B級映画ファンにはたまらない魅力です。視聴はAmazonや一部配信サービスで可能(2025年6月時点)。本作は、童話のダークな再解釈とセクシーな要素が融合した異色作として、映画史に独特の足跡を残しています。

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