『レッドコード』は2017年に公開されたスロベニア製作の心理ホラー映画。敏腕とは言えない新人女性刑事レベッカ・ファーアウェイが、残虐な儀式殺人事件を追ううちに正気を失いかけていく様子を描きます。現実と超自然の境界が曖昧になり、観客に疑問を投げかける展開が特徴です。グロテスクな犯罪現場描写と心理的な緊張感を織り交ぜた作品に仕上がっています。邦題のレッドコードは、血の赤や危険信号を連想させるタイトルとしてぴったりです。

事件直後の警察の推測では、ベルゼブブがキーワードに、ベルゼブブとは、「蝿の王」とも呼ばれる強力な悪魔で、キリスト教の伝承では七つの大罪の「暴食」を司り、地獄の有力な悪魔の一人。
基本情報
- 邦題:レッドコード
- 原題:Charismata
- 公開年:2017年
- 製作国・地域:スロベニア
- 上映時間:96分
- ジャンル:ホラー
女優の活躍
本作で主役を務めるのはサラ・ベック・マザーさんです。彼女は新人刑事レベッカ・ファーアウェイ役を熱演し、映画のほとんどを支えています。最初は警察署内でいじめられながらも事件に取り組む真面目な刑事から、徐々に精神が不安定になっていく過程を細やかに表現しました。サラ・ベック・マザーさんの演技は多くのレビューで高く評価されており、特に孤独や恐怖に苛まれる表情や、激しい感情の揺れが印象的です。男性中心のキャストの中で唯一の主要女性キャラクターとして存在感を発揮し、心理ホラーの核となっています。彼女の活躍により、単なる犯罪捜査ものではなく、内面的な崩壊を描くドラマとして深みを増しています。
女優の衣装・化粧・髪型
サラ・ベック・マザーさんが演じるレベッカは、刑事らしい実用的な衣装を着用しています。ダークカラーのジャケットやブラウス、パンツスタイルが中心で、動きやすく地味めな警察官の日常を反映した服装です。事件現場ではコートを羽織る姿も見られ、冷たい雰囲気の中で血の赤がコントラストを生み出します。化粧はナチュラルで、捜査の疲れを表すように徐々に乱れていくのがポイントです。髪型は肩くらいの長さのストレートヘアで、仕事中はシンプルにまとめたり下ろしたりと、自然な印象を与えます。精神が追い詰められる後半になると、髪が乱れ、化粧が崩れる様子が彼女の内面的な変化を視覚的に強調しています。
あらすじ
新人刑事のレベッカ・ファーアウェイは、相棒のイーライ・スミスとともにセキュリティガードの殺人事件を担当します。現場は残虐で、明らかに儀式的な痕跡が残されていました。捜査を進めるうちに似た手口の殺人が続き、連続殺人事件であることが明らかになります。レベッカは上司や同僚からのプレッシャー、元恋人とのトラブル、売却予定の自宅の問題を抱えながら事件に没頭します。しかし、捜査が進むにつれ奇妙な幻覚や予知めいた体験が増え、彼女の精神は徐々に崩壊していきます。事件の背後にはヴードゥーや超自然的な力がかかわっているようで、現実と妄想の区別がつかなくなっていきます。クライマックスでは衝撃的な真相が待ち受け、観客の予想を裏切る展開を迎えます。
解説
レッドコードは典型的なシリアルキラーものから始まり、心理ホラーへと移行する構造が巧みです。監督のアンディ・コリアーとトゥーア・ミアンは、主人公の主観的な視点を通じて観客に不安を与えます。警察内のいじめやジェンダー的なプレッシャーといった現実的な問題を背景に置きながら、超自然要素を徐々に強めていくバランスが特徴です。グロ描写はありますが過度ではなく、精神的な恐怖を重視しています。タイトルにあるCharismataはカリスマや神の恵みを意味し、物語のオカルト的な側面と結びついています。低予算ながら雰囲気作りに成功しており、特にサラ・ベック・マザーさんの演技が作品の質を高めています。一部では展開の唐突さを指摘する声もありますが、心理描写の深さと意外性のある結末がホラーファンを魅了します。日本ではスロベニア製作という珍しさも話題となりました。
キャスト
- サラ・ベック・マザー:レベッカ・ファーアウェイ
- ジャミー・サタースウェイト:マイケル・スウィート
- アンドニス・アンソニー:イーライ・スミス
- ジョニー・ヴィヴァッシュ:トニー・デワイア
- ロス・ムラン:ダグ
- その他:デイビッド・J・ピール、イーサン・チャップルズ、ニコール・オニールなど
スタッフ
- 監督:アンディ・コリアー、トゥーア・ミアン
- 製作:Loose Canon Films
- 脚本:アンディ・コリアー、トゥーア・ミアン
- その他スタッフ:撮影、編集、音楽など低予算インディペンデント作品らしい体制で制作されました。
この映画は心理的な恐怖と超自然のミックスが楽しめる一作です。レベッカの精神崩壊過程を丁寧に追うことで、観る者に強い印象を残します。ホラー好きの方には特におすすめできる作品です。



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