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鉛の時代

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西ドイツ映画『鉛の時代』(1981年)は、1977年に過激派として逮捕され獄中死したグードルーン・エンスリンとその姉クリスチーネをモデルにした映画。社会変革を求める二人の姉妹、ジャーナリストのユリアンネとテロリストのマリアンネの絆と対立を描きます。監督マルガレーテ・フォン・トロッタで、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作です。

鉛の時代(マルガレーテ・フォン・トロッタ、西ドイツ、1981年)
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基本情報

  • 邦題:鉛の時代
  • 原題:Die bleierne Zeit
  • 公開年:1981年
  • 製作国・地域:西ドイツ
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:ドラマ
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女優の活躍

本作『鉛の時代』では、主演の二人の女優が素晴らしい活躍を見せます。ユリアンネ役のユタ・ランペは、ジャーナリストとしての冷静さと姉妹の絆に苦しむ内面的な葛藤を繊細に表現します。彼女の演技は、静かな情熱と絶望のニュアンスを巧みに描き出し、観客に深い印象を与えます。

一方、マリアンネ役のバーバラ・スコヴァは、テロリストとしての激しい情熱と脆弱さを力強く演じます。彼女の演技は、革命への献身と家族への複雑な感情を融合させ、キャラクターに現実味を加えます。この二人の女優は、ヴェネツィア国際映画祭でベストアクトレス賞を共同受賞し、姉妹の関係性をリアルに体現します。

特に、牢獄での面会シーンでは、二人の女優の対話が緊張感あふれるものとなり、感情のぶつかり合いがハイライトとなります。ユタ・ランペの抑制された表現とバーバラ・スコヴァの爆発的なエネルギーが対比され、映画のテーマを強調します。この活躍により、本作は新ドイツ映画の傑作として評価されます。

さらに、若い頃の姉妹を演じる女優たちも、幼少期の絆を自然に描き、物語の基盤を支えます。全体として、女優たちの活躍が映画の感情的な深みを生み出します。

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女優の衣装・化粧・髪型

『鉛の時代』の女優たちの衣装は、1970年代の西ドイツを反映したシンプルで実用的なものが中心です。ユリアンネ役のユタ・ランペは、ジャーナリストらしいプロフェッショナルな服装が多く、ブレザーやスカート、シャツを着用します。これにより、彼女の理性的なキャラクターを強調します。

マリアンネ役のバーバラ・スコヴァの衣装は、地下活動家らしいカジュアルで動きやすいもの、例えばジーンズやコートが目立ちます。彼女の衣装は、革命的な生活を象徴し、姉との対比を視覚的に表します。化粧は全体的に自然で、ユリアンネは軽いメイクアップを施し、プロフェッショナルな印象を与えます。

マリアンネの化粧は、ほとんどノーメイクに近く、厳しい生活を反映します。髪型については、ユリアンネはミディアムヘアをストレートにまとめ、落ち着いたスタイルです。一方、マリアンネはロングヘアをラフにし、自由奔放さを表現します。これらの要素が、時代背景とキャラクターの内面を補完します。

幼少期のシーンでは、女優たちの衣装が1950年代の保守的なドレスとなり、髪型もお下げやボブスタイルで、当時の雰囲気を再現します。全体として、衣装・化粧・髪型が物語のリアリズムを高めます。

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あらすじ

物語は、1950年代の厳格な牧師の家庭で育った姉妹、ユリアンネとマリアンネを中心に展開します。二人は幼少期にナチスのホロコースト映像を見て衝撃を受け、社会変革への道を歩みますが、その方法は対照的です。

ユリアンネはフェミニストのジャーナリストとして、中絶権利を主張し、平和的な改革を目指します。一方、マリアンネは過激派グループに入り、テロ活動に身を投じます。マリアンネは夫と息子ヤンを捨て、地下生活を送りますが、夫の自殺後、ヤンをユリアンネに託そうとします。しかし、ユリアンネは拒否します。

マリアンネが逮捕され、牢獄に収監されると、ユリアンネは面会を繰り返します。二人はガラス越しに議論を交わし、過去の思い出を振り返ります。マリアンネのハンガー・ストライキや孤立した状況が、姉妹の絆を試します。

やがて、マリアンネが獄中で自殺したと発表されますが、ユリアンネは殺害だと信じ、調査を始めます。彼女の生活は崩れ、恋人との関係も悪化します。最終的に、ヤンがマリアンネの息子として攻撃を受け、ユリアンネが彼を引き取ります。ヤンは母の真実を求め、ユリアンネは語り始めます。

フラッシュバックを交え、姉妹の成長と分岐を描く本作は、感情的なクライマックスを迎えます。

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解説

本作『鉛の時代』は、1970年代の西ドイツを舞台に、テロリズムとフェミニズムの交錯を描いた心理ドラマです。タイトル「Die bleierne Zeit」は、1950年代の抑圧的な時代を指し、それが姉妹の反逆心を生んだと示唆します。監督のマルガレーテ・フォン・トロッタは、自身の経験を基に、女性の視点から政治的闘争を考察します。

テーマは姉妹の絆と対立です。ユリアンネの改革派とマリアンネの革命派の違いが、女性運動の多様性を表します。牢獄の面会シーンは、物理的・感情的な障壁を象徴し、理解への苦闘を描きます。実在のエンスリン姉妹をモデルにしつつ、フィクションとして人間性を強調します。

映画は、新ドイツ映画の代表作として、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。批評家からは、テロリストの人間的な側面を描いた点が評価されつつ、共感を誘う手法に批判もあります。イングマール・ベルイマン監督が好きな映画に挙げるなど、国際的に高く評価されます。

視覚的には、フラッシュバックを効果的に使い、過去と現在のつながりを表現します。音楽や撮影が、抑圧的な雰囲気を醸し出します。本作は、女性監督の視点から政治史を再解釈し、現代のジェンダー問題にもつながります。

全体として、感情の深さと社会批評が融合した作品です。観客に、暴力と平和の狭間で考える機会を与えます。

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キャスト

  • ユリアンネ:ユタ・ランペ
  • マリアンネ:バーバラ・スコヴァ
  • ヴォルフガング:リュディガー・フォーグラー
  • 母:ドーリス・シャーデ
  • 父:フランツ・ルドニック
  • ザビーネ:ヴェレニス・ルードルフ
  • ヴェルナー:リュック・ボンディ
  • ユリアンネ(17歳):イナ・ロビンスキ
  • マリアンネ(16歳):ユリア・ビーダーマン
  • ヘルガ:インゲボルク・ヴェーバー

スタッフ

  • 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
  • 脚本:マルガレーテ・フォン・トロッタ
  • 製作:エベルハルト・ユンカースドルフ
  • 撮影:フランツ・ラート
  • 編集:ダグマー・ヒルツ
  • 音楽:ニコラス・エコノモウ
  • 美術:ゲオルク・フォン・キーゼリッキー
  • 衣装:モニカ・ハッセ、ジョージ・ヤラ
  • メイクアップ:リューディガー・クノール
  • 助監督:ヘレンカ・フンメル

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